RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介

印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。

彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。

他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。

本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。

クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!

もくじ

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(21〜40)

「ダフニスとクロエ」第2組曲Maurice Ravel

コンクールの自由曲として演奏されることが多い曲目です。

オペラならではのクラシカルな雰囲気が特徴で、ゆったりとした幻想的な曲調の「夜明け」、恋人同士であるダフニスとクロエを神々が祝福する華々しい「全員の踊り」が特によく演奏されます。

子供と魔法Maurice Ravel

“L’ Enfant et les Sortilèges” Version Opera de Liege 2013
子供と魔法Maurice Ravel

1924年完成の1幕物のオペラ。

バレエも加わり、ラヴェル自身が「ファンタジー・リリック」と呼んだ幻想的な作品です。

1914年にパリ・オペラ座の監督に就任したジャック・ルーシェが童話バレエを企画。

作家のコレットが台本を仕上げた後、作曲を誰に依頼するかルーシェとコレットとで相談した時に、ルーシェがラヴェルを提案、コレットも大賛成して決まったといいます。

ソナチネ 2楽章Maurice Ravel

Ravel: Sonatine, M. 40: II. Mouvement de menuet
ソナチネ 2楽章Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルといえば、『ボレロ』や『亡き王女のためのパヴァーヌ』で有名なフランスの作曲家です。

1903年に作曲された本作は、全3楽章からなるピアノ曲で、特に第2楽章が美しいと評判です。

優雅な舞踏のリズムと、ラヴェル独特の印象主義的な和声が織りなす音の世界は、まるで夢の中にいるような感覚を味わわせてくれます。

緻密な構造と豊かな表現力を持つ本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、優雅な雰囲気に浸りたい人にもおすすめです。

ラヴェル自身も好んで演奏していたそうで、聴く人の心に深い感動を与える魅力にあふれています。

クープランの墓 第6曲「トッカータ」Maurice Ravel

戦争の悲惨さと友情の尊さが込められた『クープランの墓』は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルさんが、第一次世界大戦で失った友人たちへの追悼の思いを込めて作曲した全6曲からなる組曲です。

最終曲の『トッカータ』は、同音連打が続く技巧的な難しさと感情的な深みを兼ね備えた楽曲。

4分の2拍子のホ短調で始まり、途中で調性が変化しながら壮大なクライマックスへと向かいます。

音楽の力強さを感じさせてくれる1曲です。

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(41〜60)

2つのヘブライの歌Maurice Ravel

Jessye Norman: The complete “Deux mélodies hébraïques” (Ravel)
2つのヘブライの歌Maurice Ravel

1914年作の歌曲集。

ピアノ伴奏による声楽用。

1919年に管弦楽伴奏版も発表されています。

「カディッシュ」「永遠の謎」から成ります。

「カディッシュ」の歌詞はアラム語の典礼文。

「永遠の謎」の歌詞はユダヤ民謡から採られています。

スペインの時Maurice Ravel

L’heure espagnole – Sophie Koch – Paris 2004
スペインの時Maurice Ravel

1907年作曲の1幕物のオペラ。

『スペインの時計』とも呼ばれることがありますが、実際の意味は「スペイン時間」。

舞台に大時計が登場することにより、つられて「時計」と誤訳したものと考えられます。

演奏は、小澤征爾さん指揮のパリ国立歌劇場管弦楽団。

2004年収録されました。