【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽
「魔王」「アヴェ・マリア」をはじめ600を超える歌曲を遺したことから、「歌曲の王」と称されるオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト。
シューベルトは、代表作とされる多くの歌曲はもちろん、ピアノ独奏曲や交響曲、室内楽曲などを幅広く手掛けたことでも知られています。
本記事では、そんなシューベルトの作品のなかでも特に人気の高い楽曲や、コアなクラシックファンらが好む隠れた名曲を厳選!
生涯にわたって作曲活動を続けた音楽家の魂がこもった、珠玉の作品をご紹介します。
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【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(21〜30)
ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D960Franz Schubert

人気も評価が高いオーストリアの作曲家フランツ・シューベルトが作曲した4楽章構成のピアノ・ソナタです。
シューベルトは古典的作風が多かったのですが、晩年はロマンがあり、情緒があふれるようなピアノ・ソナタを作るようになり、ロベルト・シューマンやヨハネス・ブラームスなどの作曲家にも影響を与えていきました。
シューベルトは病で31年の短い生涯でしたが、実に1000曲以上も残し、作曲当時に死を意識したかのような浄化された崇高な美しさが感じられる楽曲です。
軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

堂々としたファンファーレのような始まりから、ピアノ連弾による壮大な世界が広がります。
ウィーンの輝かしい軍楽の伝統を受け継ぎ、力強く華やかなメロディーと、きらめくような和音の響きが絶妙なバランスで織り成されます。
フランツ・シューベルトは、友人との演奏を念頭に置いて1822年にこの作品を生み出しました。
映画やドキュメンタリー番組のBGMとしても度々採用される本作は、2台のピアノが奏でる緊張感とダイナミックな表現が魅力です。
息の合った4手による演奏で、より豊かな音楽体験を求めるピアニストの皆様におすすめの1曲といえるでしょう。
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 3楽章 アレグロ・ヴィヴぁー©げデリカテッツァFranz Schubert

珠玉の旋律が心を解き放つ名作。
1828年9月に完成した本作は、第3楽章で軽やかな中にも繊細さを併せ持つ楽曲構造が魅力的です。
8小節の主題が巧みに展開され、転調を重ねながら、明るい変ロ長調から同主調の変ロ短調へと移り変わる情感が豊かな響きが印象的です。
独特の拍節感と和声進行によって生み出される陰影のある旋律は、聴く者の心に深い感動を与えます。
フランツ・シューベルトが創意工夫を凝らした転調技法やリズム処理の妙技が随所に光る本作は、クラシック音楽の深い味わいを求める方や、ピアノ音楽の構造的な美しさに魅了される方におすすめの一曲です。
交響曲 第8(9)番 ハ長調「ザ・グレート」D. 944Franz Schubert

1825年から1826年にかけて作曲された作品です。
「ザ・グレート」という通称はシューベルトの同じハ長調で書かれた交響曲第6番と区別するために、「ザ・グレート(大きいほうの交響曲)」と呼ばれてるようになったという説が有力です。
「ザ・グレート」という呼び名に相応しく1時間以上の長い楽曲で、シューマンはこの曲を称賛して「天国的長さ」と言ったそうです。
野ばら D257Franz Schubert

1821年に出版された作品です。
この曲は1799年頃のゲーテの詩『野ばら』に曲をつけたものです。
この詩には、牧師の娘と恋に落ちたゲーテが、恋人を裏切り、彼女の心を傷つけてしまった自責の念が込められていると伝えられています。
実は、シューベルトだけでなく、ベートーヴェンやシューマン、ブラームスなどの、多くの作曲家がこの詩に曲をつけています。
なかでもシューベルトの野ばらは、明るくて可愛らしい、親しみやすさで親しまれている1曲です。
ピアノソナタ 第20番 イ長調 D959Franz Schubert

18番、19番に続き、オーストリアの作曲家フランツ・シューベルトのピアノ・ソナタの中では人気が高い楽曲の一つです。
シューベルトは31歳の短い生涯で、死のわずか2ヶ月前、シューベルトが体調をくずしながらも一気に書き上げた3つのピアノ・ソナタの2作目にあたる1828年に作曲されたピアノ独奏曲です。
イ長調で書かれていて、歌うような明るさが感じられる曲です。
第2楽章だけが短調で書かれています。
しかも、嬰(えい)ヘ短調で、簡素で寂しい趣で始まる曲です。
ただ、途中からは激しい広音域に及ぶ展開があり、コントラストをなしています。
美しいピアノ・ソナタですが、死期を意識しているかのような激しい箇所が随所に現れており、それが良いバランスとなって現在もピアニストが好む良きレパートリーとなっています。
最後まで聞いてほしいシューベルトのピアノ・ソナタです。
ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.114 D667「ます」Franz Schubert

「鱒」という副題が付いています。
第4楽章がシューベルトの歌曲「鱒」を主題とする変奏曲となっていることに由来します。
通常のピアノ五重奏の編成はピアノとバイオリン2、ビオラ、チェロのところ、シューベルトの場合は異なり、バイオリン(1)、ビオラ、チェロ、コントラバスとなっています。
全5楽章とも長調で書かれています。






