【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽
「魔王」「アヴェ・マリア」をはじめ600を超える歌曲を遺したことから、「歌曲の王」と称されるオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト。
シューベルトは、代表作とされる多くの歌曲はもちろん、ピアノ独奏曲や交響曲、室内楽曲などを幅広く手掛けたことでも知られています。
本記事では、そんなシューベルトの作品のなかでも特に人気の高い楽曲や、コアなクラシックファンらが好む隠れた名曲を厳選!
生涯にわたって作曲活動を続けた音楽家の魂がこもった、珠玉の作品をご紹介します。
【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(41〜50)
白鳥の歌 『セレナーデ』Franz Schubert

フランツ・シューベルトが1828年8月以降に手掛けた歌曲集、名盤『Schwanengesang』に収められている一曲です。
夜の静寂のなか、愛する人に秘めた想いを囁きかけるような、甘くも切ない旋律がとても印象的です。
この楽曲の繊細なピアノ伴奏は、主人公の心の震えや夜風の気配までも描き出しており、聴く人を物語の世界へ引き込みます。
1933年の映画『Gently My Songs Entreat』で使われたことでも知られています。
本作に漂う哀愁は、どうしようもない悲しみに暮れたい夜にそっと寄り添ってくれるので、感傷に浸りたい時にぜひ聴いてほしい名曲です。
軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

堂々としたファンファーレのような始まりから、ピアノ連弾による壮大な世界が広がります。
ウィーンの輝かしい軍楽の伝統を受け継ぎ、力強く華やかなメロディーと、きらめくような和音の響きが絶妙なバランスで織り成されます。
フランツ・シューベルトは、友人との演奏を念頭に置いて1822年にこの作品を生み出しました。
映画やドキュメンタリー番組のBGMとしても度々採用される本作は、2台のピアノが奏でる緊張感とダイナミックな表現が魅力です。
息の合った4手による演奏で、より豊かな音楽体験を求めるピアニストの皆様におすすめの1曲といえるでしょう。
楽興の時 第三番Franz Schubert

鉄道の発車メロディーにも起用されているこの曲だが意外と知らない人も多い。
歌曲王とも言われたシューベルトだがピアノ独奏曲においてもその独創性は優れており、この曲もそんなシューベルトを代表する一曲である。
3つの軍隊行進曲 D733 Op.51 第1番Franz Schubert

管弦楽や吹奏楽でも頻繁に演奏されるフランツ・シューベルトの名作『3つの軍隊行進曲』。
ファンファーレの音形をともなった、RPGゲームに登場するような華やかなメロディーが印象的な作品集です。
その中でも特にオススメしたい作品が、こちらの『3つの軍隊行進曲 第1番』。
作品集のトップバッターを務める4分の2拍子、ニ長調の作品で、冒険や旅の始まりを感じさせるような高揚感のただよう華やかなメロディーが魅力です。
4つの即興曲 Op.90 第3番 変ト長調Franz Schubert

ロマン派を代表する作曲家フランツ・シューベルトが生み出した『4つの即興曲 Op.90 第3番』。
穏やかでありながら情感豊かな旋律が印象的な楽曲です。
シューベルトならではの広範で流麗なメロディラインと、休むことなく奏でられるアルペジオの伴奏が、聴く者を平和で満ち足りた心地よさに誘います。
中間部では、転調を繰り返しながら冒険的な和声の探求が行われ、曲想に深みと変化をもたらしています。
言葉を必要としない「歌」としての性質を持つこの即興曲は、シューベルトの歌曲と同様に、豊かな表現力と美しさをたたえた名作です。
【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(51〜60)
アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821Franz Schubert

フランツ・シューベルト作曲の『アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821』です。
1824年にウィーンのギター製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーによって発明された、チェロを小ぶりにしたような6弦の弦楽器「アルペジョーネ」のために作られた曲です。
しかし、出版された1871年にはアルペジョーネが廃れていたため、チェロやヴィオラ、コントラバスで演奏されるようになりました。
ソナチネ イ短調Franz Schubert

歌曲で名が知られているシューベルトですが、バイオリンの曲にも数々手がけています。
ソナチネとは、ソナタ形式から成り立っているもののソナタに比べ音構成が簡潔に作られている曲のことなのです。
簡潔とは言えど、掛け合いに大変凝っているのでソナタ以上のクオリティを感じます。
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 3楽章 アレグロ・ヴィヴぁー©げデリカテッツァFranz Schubert

珠玉の旋律が心を解き放つ名作。
1828年9月に完成した本作は、第3楽章で軽やかな中にも繊細さを併せ持つ楽曲構造が魅力的です。
8小節の主題が巧みに展開され、転調を重ねながら、明るい変ロ長調から同主調の変ロ短調へと移り変わる情感が豊かな響きが印象的です。
独特の拍節感と和声進行によって生み出される陰影のある旋律は、聴く者の心に深い感動を与えます。
フランツ・シューベルトが創意工夫を凝らした転調技法やリズム処理の妙技が随所に光る本作は、クラシック音楽の深い味わいを求める方や、ピアノ音楽の構造的な美しさに魅了される方におすすめの一曲です。
交響曲第7番「未完成」Franz Schubert

ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』に次いでこちらの交響曲第7番『未完成』は非常に人気な作品で、これらは「三大交響曲」と呼ばれています。
歌曲を数多く作曲したシューベルトの作品で、なぜ未完成で終わってしまったのかはいまだはっきりとは知られていません。
少し、物悲しさがありながら優雅な旋律がさまざまな楽器によってつなげられ、そのミステリアスな美しさが魅力的な作品です。
交響曲第7番「未完成」第2楽章Franz Schubert

ため息が漏れるような繊細なメロディーが、疲れをスーッと癒していってくれるような気分になれます。
「触れなば落ちん」と表現できるようなその繊細さは、どんなにささくれだった心も、穏やかに溶かしていくようです。



