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【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽

「魔王」「アヴェ・マリア」をはじめ600を超える歌曲を遺したことから、「歌曲の王」と称されるオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト。

シューベルトは、代表作とされる多くの歌曲はもちろん、ピアノ独奏曲や交響曲、室内楽曲などを幅広く手掛けたことでも知られています。

本記事では、そんなシューベルトの作品のなかでも特に人気の高い楽曲や、コアなクラシックファンらが好む隠れた名曲を厳選!

生涯にわたって作曲活動を続けた音楽家の魂がこもった、珠玉の作品をご紹介します。

【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(61〜70)

万霊節の連祷 D343Franz Schubert

Hulda Lashanska_ Schubert : ” LITANEI ” 連祷 D.343
万霊節の連祷 D343Franz Schubert

1816年、シューベルト19歳の頃に作曲、ヤコービの詩に曲を付けたものです。

「万霊節」とはキリスト教の祭事で、死者の魂が帰ってくるとされる、日本のお盆に通じる行事です。

死者に対する、慈しみが込められた詩に、美しい音楽がつけられています。

死と乙女 D531Franz Schubert

Schubert: Der Tod und das Mädchen 死と乙女(シューベルト)
死と乙女 D531Franz Schubert

1817年シューベルトが20歳の頃に作曲され、1821年に出版された歌曲です。

マティアス・クラウディウスの同名の詩に曲を付けたものです。

死を恐れ、死神を拒絶する少女と死神との対話が描写されています。

「弦楽四重奏曲第14番」の第2楽章にこの楽曲の主題が引用されています。

水の上で歌う Op.72 D774Franz Schubert

『水の上で歌う』Auf dem Wasser zu singen D774 Franz Schubert
水の上で歌う Op.72 D774Franz Schubert

1823年、シューベルト26歳のときに作曲された歌曲です。

詩人でもある、貴族のシュトルベルク伯爵の詩に曲を付けたものです。

夕暮れの舟遊びに、運命に弄ばれる人間の人生や、移ろいゆく人生の幸せに潜む憂いを重ねた詞に、美しいメロディーが流れるように乗っていきます。

「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲Franz Schubert

Schubert Introduction and Variations on Trockne Blumen Flute Atsuko Koga Piano Mayuko Miyata
「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲Franz Schubert

1825年に作曲された作品です。

シューベルトの代表作のひとつでもある全20曲からなる歌曲集、「美しき水車小屋の娘」の中の第18曲「しぼめる花」を主題として、シューベルト自ら、フルートとピアノのための変奏曲としたものです。

親交のあった、フルート奏者、フェルディナンド・ボーグナーのために書かれたとされています。

もとになった「美しき水車小屋の娘」の主人公の悲しみが感じられるような楽曲です。

ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.99 D898Franz Schubert

シューベルト: ピアノ三重奏曲第1番,D.898,op.99 1. アレグロ・モデラート Pf.赤松林太郎 Vc.長谷川陽子 Vn.平山慎一郎
ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.99 D898Franz Schubert

1827年作曲のピアノ三重奏曲です。

全4楽章いずれも長調で書かれています。

全曲を通して屈託のない、あくまでも歌うように伸びやかな趣となっています。

演奏はいずれもソ連の巨匠、バイオリンがダヴィッド・オイストラフ、チェロがスヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー、ピアノがレフ・オボーリンです。

ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.100 D929Franz Schubert

1827年作曲のピアノ三重奏曲です。

全4楽章のうち、第2楽章以外は長調で書かれています。

しかし当時シューベルトは健康を害していて、頭痛やめまいと闘いながらの作曲でした。

スケールの大きい第1楽章に続く第2楽章の「アンダンテ・コン・モート」はハ短調で書かれ、独特の寂寥(せきりょう)感があります。

交響曲 第2番 変ロ長調Franz Schubert

Schubert: Symphony No. 2, Sawallisch & SKD (1967) シューベルト 交響曲第2番 サヴァリッシュ
交響曲 第2番 変ロ長調Franz Schubert

1814年から1815年、シューベルトが17歳から18歳の頃に作曲されました。

不安定さもあるものの、十代でこの楽曲を完成させてしまうという、シューベルトの神童ぶりと、若さならではの煌めきや、未来への希望を感じられる作品です。