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【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽

「魔王」「アヴェ・マリア」をはじめ600を超える歌曲を遺したことから、「歌曲の王」と称されるオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト。

シューベルトは、代表作とされる多くの歌曲はもちろん、ピアノ独奏曲や交響曲、室内楽曲などを幅広く手掛けたことでも知られています。

本記事では、そんなシューベルトの作品のなかでも特に人気の高い楽曲や、コアなクラシックファンらが好む隠れた名曲を厳選!

生涯にわたって作曲活動を続けた音楽家の魂がこもった、珠玉の作品をご紹介します。

もくじ

【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(41〜60)

4つの即興曲 Op.142 D935 第1番 ヘ短調Franz Schubert

シューベルト/即興曲集 第1番 ヘ短調,D935,Op.142/演奏:今井顕
4つの即興曲 Op.142 D935 第1番 ヘ短調Franz Schubert

シューベルトが最晩年に作曲したピアノ独奏曲『4つの即興曲 Op.142』。

第1番は、展開部を欠いたソナタ形式となっています。

短調、かついきなり下降音型で始まる冒頭は、この曲の不安さや暗さを感じさせます。

しかし中間部は長調への転調とともに雰囲気がガラリと変わり、暗闇から一筋の光が降り注ぐかのような幻想的な雰囲気に。

その後再び冒頭の不安を感じさせる主題が戻り、最後は悲しみのなかに沈んでいきますが、全体的に穏やかで美しい作品となっています。

4つの即興曲 Op.90 D899 第1番 ハ短調Franz Schubert

オーストリア、ウィーン生まれの作曲家フランツ・シューベルトが1827年に完成させた本作は、深い感情表現と緻密な構成が特徴的。

荘厳でありながら内省的な雰囲気を持ち、重厚な和音の響きと旋律の美しさが際立っています。

シューベルト特有の叙情性が色濃く表れた本作は、古典派とロマン派をつなぐ重要な作品として、今でも多くのピアニストに愛されています。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、心に響く美しいメロディを求める音楽ファンにもオススメの1曲ですよ。

4つの即興曲 Op.90 D899 第2番 変ホ長調Franz Schubert

即興曲 変ホ長調 作品90−2(シューベルト)Schubert – Impromptu in E flat major Op. 90 No. 2
4つの即興曲 Op.90 D899 第2番 変ホ長調Franz Schubert

シューベルトが最晩年に作曲したピアノ独奏曲『4つの即興曲 Op.90』。

第2番は、彼の作品のなかでも特に人気が高く、ピアノ発表会の定番曲としても親しまれています。

軽快で流れるような右手のパッセージと、左手の単調ながらも美しい和音とのコントラストが印象的な本作。

中間部はがらっと雰囲気が変わり力強い舞曲風に、そして最初の軽快なメロディが戻ってきた後、コーダで中間部の舞曲を華やかに奏で、勢いよく幕を閉じます。

弾き手も聴き手も飽きさせないメリハリも魅力的ですね。

4つの即興曲 Op.90 D899 第3番 変ト長調Franz Schubert

シューベルトが最晩年に作曲したピアノ独奏曲『4つの即興曲 Op.90』。

そのなかの第3番は、とても穏やかな美しい曲です。

亡くなる1年前に書かれたからか、その旋律からは、ふと死を悟ったかのような哀愁も感じられます。

たえまなく続く右手のアルペジオの上に美しいメロディが重なり、穏やかに進んでいく様子は、さらさらと流れる小川のよう。

ウィーンをこよなく愛していたシューベルト。

本曲を聴いていると、どことなくウィーンの森や街を流れるドナウ川が思い浮かぶような気がしませんか?

さすらい人の夜の歌 Ⅱ D768Franz Schubert

600以上の歌曲を遺した歌曲の王、フランツ・シューッベルト。

本作は、ゲーテの詩に基づいた静ひつな歌曲で、山の頂や木々、小鳥たちの静けさを描写し、人生の平安や死後の静寂を象徴する作品とされています。

シューベルトの繊細な音楽によって、詩の持つ内面的な平和を見事に表現されていますよね。

1822年に作曲され、1827年に出版されたこの曲は、その美しさとシンプルさから多くの人々に愛され続けています。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、心を落ち着かせたい方にもオススメの1曲です。

ミサ曲 第6番 変ホ長調 D950 第6曲「アニュスデイ」Franz Schubert

Schubert: Mass No. 6 in E-Flat Major, D. 950: VI. Agnus Dei: d. Dona nobis pacem (Live)
ミサ曲 第6番 変ホ長調 D950 第6曲「アニュスデイ」Franz Schubert

シューベルトは19世紀初頭のウィーンで活躍した作曲家フランツ・シューベルトが、亡くなる年に完成させた『ミサ曲第6番』。

その一部である『アニュスデイ』は、暗い調性から次第に明るさを増す展開が、死に向き合う作曲家の心情を映し出しているかのような雰囲気をたたえています。

神の慈悲を求める祈りの言葉に、シューベルト独自の美しい旋律が重なり、深い精神性と音楽的な美しさが際立た本作は、クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、心に響く音楽をお探しの方にもオススメの1曲です。