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【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽

「魔王」「アヴェ・マリア」をはじめ600を超える歌曲を遺したことから、「歌曲の王」と称されるオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト。

シューベルトは、代表作とされる多くの歌曲はもちろん、ピアノ独奏曲や交響曲、室内楽曲などを幅広く手掛けたことでも知られています。

本記事では、そんなシューベルトの作品のなかでも特に人気の高い楽曲や、コアなクラシックファンらが好む隠れた名曲を厳選!

生涯にわたって作曲活動を続けた音楽家の魂がこもった、珠玉の作品をご紹介します。

【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(71〜80)

魔王(ピアノ簡易版)Franz Schubert

魔王/シューベルト(ピアノ簡易版)
魔王(ピアノ簡易版)Franz Schubert

ゆっくりな旋律からその裏に隠された悲劇的な物語まで、この曲は聴く人の心をつかみます。

フランツ・シューベルトが18歳で作曲したこの作品は、父と子の愛、そして死の不可避性を描いています。

ピアノの伴奏は馬の蹄の音を表現し、物語の緊張感を高めています。

四つの異なる役を一人で歌い分ける難しさもありますが、ピアノの簡易版なら初心者の方でも挑戦できます。

教科書にも一部ピアノの楽譜が掲載されて弾いてみて感動した方もいらっしゃるかもしれませんね。

クラシック音楽に興味がある方や、物語性のある曲が好きな方におすすめです。

この曲を通して、シューベルトの天才的な才能を感じてみませんか?

ErlkönigFranz Schubert

Der Erlkönig: Franz Schubert, Philippe Sly: Bass-Baritone, Maria Fuller: piano
ErlkönigFranz Schubert

オーストリアが生んだ天才作曲家フランツ・シューベルトの代表作です。

18歳の時に書いた本作は、ゲーテの詩に基づいた物語性豊かな歌曲で、父と息子が夜の森を馬で駆け抜ける様子を描いています。

ピアノ伴奏が馬の疾走感を表現し、父親や息子、魔王の声を一人の歌手が歌い分ける高度な技巧が特徴です。

緊迫感があふれる曲調と劇的な展開は、聴く人の心を掴んで離しません。

クラシック音楽に興味のある女性の方にぜひおすすめしたい一曲です。

万霊節の連祷 D343Franz Schubert

Hulda Lashanska_ Schubert : ” LITANEI ” 連祷 D.343
万霊節の連祷 D343Franz Schubert

1816年、シューベルト19歳の頃に作曲、ヤコービの詩に曲を付けたものです。

「万霊節」とはキリスト教の祭事で、死者の魂が帰ってくるとされる、日本のお盆に通じる行事です。

死者に対する、慈しみが込められた詩に、美しい音楽がつけられています。

死と乙女 D531Franz Schubert

Schubert: Der Tod und das Mädchen 死と乙女(シューベルト)
死と乙女 D531Franz Schubert

1817年シューベルトが20歳の頃に作曲され、1821年に出版された歌曲です。

マティアス・クラウディウスの同名の詩に曲を付けたものです。

死を恐れ、死神を拒絶する少女と死神との対話が描写されています。

「弦楽四重奏曲第14番」の第2楽章にこの楽曲の主題が引用されています。

水の上で歌う Op.72 D774Franz Schubert

『水の上で歌う』Auf dem Wasser zu singen D774 Franz Schubert
水の上で歌う Op.72 D774Franz Schubert

1823年、シューベルト26歳のときに作曲された歌曲です。

詩人でもある、貴族のシュトルベルク伯爵の詩に曲を付けたものです。

夕暮れの舟遊びに、運命に弄ばれる人間の人生や、移ろいゆく人生の幸せに潜む憂いを重ねた詞に、美しいメロディーが流れるように乗っていきます。

4つの即興曲 Op.142 D935 第1番 ヘ短調Franz Schubert

シューベルト/即興曲集 第1番 ヘ短調,D935,Op.142/演奏:今井顕
4つの即興曲 Op.142 D935 第1番 ヘ短調Franz Schubert

シューベルトが最晩年に作曲したピアノ独奏曲『4つの即興曲 Op.142』。

第1番は、展開部を欠いたソナタ形式となっています。

短調、かついきなり下降音型で始まる冒頭は、この曲の不安さや暗さを感じさせます。

しかし中間部は長調への転調とともに雰囲気がガラリと変わり、暗闇から一筋の光が降り注ぐかのような幻想的な雰囲気に。

その後再び冒頭の不安を感じさせる主題が戻り、最後は悲しみのなかに沈んでいきますが、全体的に穏やかで美しい作品となっています。

4つの即興曲 Op.90 D899 第1番 ハ短調Franz Schubert

オーストリア、ウィーン生まれの作曲家フランツ・シューベルトが1827年に完成させた本作は、深い感情表現と緻密な構成が特徴的。

荘厳でありながら内省的な雰囲気を持ち、重厚な和音の響きと旋律の美しさが際立っています。

シューベルト特有の叙情性が色濃く表れた本作は、古典派とロマン派をつなぐ重要な作品として、今でも多くのピアニストに愛されています。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、心に響く美しいメロディを求める音楽ファンにもオススメの1曲ですよ。