ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(121〜140)
こどものためのアルバム 作品68-1「メロディ」Robert Schumann

子供や若い世代のためにロベルト・シューマンが書いた43曲からなるピアノ小品集『子供のためのアルバム』の第1曲『メロディ』。
シンプルで温かみのある旋律にシューマンらしさを感じる、美しい楽曲です。
音が少なく初心者の方でもチャレンジしやすい曲ですが、穏やかな美しさを表現するためには、左右のバランスを意識することが大切!
右手のやさしいメロディーが主役になるよう、左手の音量をなるべく抑えて、丁寧に弾いてみてくださいね。
幻想小曲集作品12より「飛翔」Robert Schumann

冒頭の力強いメロディが有名です。
何回か飛び立とうとする助走のようなメロディや、冒頭のメロディが断ち切られて終わるラストも印象的です。
この曲単独でよく演奏される、派手で指の動きも多いので演奏会向きの曲です。
春Robert Schumann

春、花のつぼみや、寒さから解き放たれた生き物が活動を始めるかのように、すがすがしい音楽がとても心地よい曲調となっています。
シューマンの人柄、性格は、やはりそのまま音楽に反映されているのではないでしょうか?
この曲独特のリラックス感が好きな人も多いでしょう。
ドイツ風ワルツRobert Schumann

シューマンがこの曲を作曲した当時、エルネスティーネという女性に好意を抱いており、彼女の出身地であるボヘミアの「アシュ」という地名を音名にあてはめ、この動機をもとに作曲することを思いつきます。
「謝肉祭」はこの動機を中心に作られた、謎解き的な作品となっています。
曲はそれぞれ標題の付けられた20曲から成っており、連続して演奏されます。
その第16番目であるこの曲は、「アシュ」の動機ではじまる優雅でダイナミックなワルツです。
中間部にパガニーニが登場し、その名の通り難技巧を要する曲です。
楽しき農夫Robert Schumann

ドイツ出身、ロマン派を代表する作曲家、シューマンによる楽曲です。
とても短い曲ですが、明るくて楽しそうなメロディーが特徴です。
タイトルも「楽しき農夫」というくらいですから、農夫さんが楽しそうに作業しているところを想像しながら演奏すると良いでしょう。