ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(121〜140)
Mai, lieber MaiRobert Schumann

演奏時間わずか2分40秒ほどの小さなピアノ曲です。
この曲は、シューマンの作曲した「子供のためのアルバム Op.68」の13曲目に収録。
ドイツでは、春が待ち遠しく本格的な春がやってくる5月はもっとも麗しい季節とされ、数多くの芸術作品に讃えられています。
「子供の情景」より第1曲「知らない国々」Robert Schumann

「兄と弟」編で使用されているこの曲は、ドイツの作曲家ロベルト・シューマンによって制作されました。
恋人への強い気持ちが生んだ楽曲だと言われています。
多くの作曲家、クラシック好きから高い評価を得ています。
子供の情景 作品15-1「見知らぬ国」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが「子供心を描いた大人のための作品」として残したピアノ小品集『子供の情景』の第1曲目。
同時代を生きた作曲家フランツ・リストが、この曲について「娘が夢中になって弾いてとせがんでくるんだ」と語ったという逸話も残されています。
1838年に作曲されたこの曲は、『異国から』などのタイトルでも親しまれており、発表会曲としても人気の作品です。
ゆったりと流れるメロディーが美しい曲なので、慣れてきたら、ペダルを効果的に入れる練習もしてみましょう。
子供の純真無垢な心情や無限の想像力を表現した本作は、ピアノ愛好家の心を今なお魅了し続けています。
子供の情景 作品15-7「トロイメライ」Robert Schumann

夢見心地な美しい旋律に思わずうっとりしてしまう、ロベルト・シューマンの代表作。
子供心を描いた大人のためのピアノ作品として作曲された曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲目に収録されている楽曲です。
1838年2月から3月という短期間で作曲されたこの曲集は、シューマンの創造力と感情表現の深さを見事に示しています。
本作は、ピアノだけでなく、バイオリンやチェロ、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンのみならず、多くの人の心をとらえています。
じっくり聴いて味わうもよし、ピアノで演奏してその旋律と和声の美しさにひたるもよし!
心地よいメロディとともに、穏やかなひとときをお過ごしください。
幻想小曲集 作品12-2「飛翔」Robert Schumann

ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンの『幻想小曲集 作品12』の2曲目は、情熱的な側面を象徴するフロレスタンの欲望を描いています。
力強い短調と柔らかな長調が見事に組み合わさり、聴く者の心を揺さぶる魅力的な曲です。
繊細なタッチやダイナミックな強弱の練習にもぴったりの1曲。
1837年に作曲されたこの曲集は、シューマンの内面の二重性を表現するために創作されました。
ピアノ学習者の憧れの的でもあるこの曲、ドラマチックな展開を十分に表現できるよう、テクニックだけでなく音楽的表現にも深い意識を傾けて練習してみましょう。