メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽
ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。
作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。
本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。
メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。
彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。
楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!
メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(61〜70)
アルバムの綴り Op.117Felix Mendelssohn

ドイツロマン派を代表する作曲家メンデルスゾーンの心に染み入るピアノ小品です。
清々しくも情熱的な旋律が、聴く人の胸に爽やかな恋心を連想させるような魅力があります。
1837年、28歳の時に書かれたこの曲は、林の中を流れる小川のような優美さと、新しい朝の始まりを感じさせるような躍動感を兼ね備えています。
左手の6連符や中間部での両手の絶妙なバランスなど、演奏には一定の技術が必要ですが、その分だけ弾く喜びも大きいでしょう。
純粋な美しさを求める方におすすめの一曲です。
交響曲 第5番『宗教改革』ニ短調 Op.107Felix Mendelssohn

ルター派(マルティン・ルターカトリック教会に抵抗して宗教改革を行った)の熱心な信仰者だったメンデルスゾーンが推敲を重ねた音楽です。
メンデルスゾーンはユダヤ人、従ってユダヤ教信仰者であったはずですが、当時ヨーロッパで生き抜くためにはキリスト教洗礼証書が必要でした。
改宗した後に彼は熱心な信者となりました。
「マタイ受難曲」を再演し、生粋のドイツ人バッハをバッハたらしめたのは、ユダヤ人のメンデルスゾーンだったのです。
彼のキリスト教音楽は大変美しいです。
第1楽章でミサの祈り、ドレスデン・アーメンに始まり、終楽章はルター作曲のコラール「神のやぐら」がフルートで奏され始め力強く壮麗に終わります。
第4楽章でセルパン(蛇のように曲がりくねった形)という珍しい楽器を使用しています。
現在では殆どチューバで代用しています。
クラウディオ・アバドとロンドン交響楽団。
無言歌集 第4巻 Op.53 第2曲『浮雲』Felix Mendelssohn

無言歌集は各6曲ずつの合計8集です。
標題は出版社によって付けられ、作曲者自身によって名付けられたものはわずかです。
「浮雲」は1841年に出版されました。
メンデルスゾーンの無言歌集の大部分の曲は、左手が奏でる伴奏に右手が旋律を歌うといった方法で、3部形式です。
曲に前奏や間奏、後奏が挿入されていることから無言歌は歌曲からの着想でしょう。
「浮雲」は1841年に出版された無言歌集第4集の1曲。
ピアニストはアンドラ—シュ・シフ;1953年、ハンガリーのブダペスト生まれ。
古典派、ロマン派、バルトークを得意とします。
世界各地で活躍し、バッハ研究に貢献しバッハ賞など数々の賞を受賞。
あるインタビューで「ベートーヴェンの“熱情“を40歳過ぎるまで弾けなかった。
熱情は10歳の子供にも弾けるだろう、でも、それは10歳の子供がリア王を演じるようなものだ」と。
彼はボンのベートーヴェン・ハウスの名誉会員でもあります。
無言歌集 第5巻 Op.62 第1曲『5月のそよ風』Felix Mendelssohn

ドイツロマン派を代表する作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの『無言歌集』。
その第5巻に収められた本作は、春の訪れを感じさせる柔らかな旋律が印象的な人気曲です。
メンデルスゾーンは1809年2月3日に生まれ、わずか38年の生涯で多くの名曲を残しました。
本作の魅力は、繊細な装飾音が織り込まれた主旋律にあり、聴く人の心に穏やかな時間をもたらします。
ピアノ教育でも重要な位置を占めるこの曲は、技術向上だけでなく、音楽的表現力を磨くのにぴったり。
忙しい日常から解放されたい方におすすめの一曲です。
「無言歌集 第2巻」より ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰へ短調Felix Mendelssohn

繊細で優美な作品を数多く残したドイツの作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。
なかでも有名なのが「言葉のない歌」と称されるピアノ小品集『無言歌』です。
『無言歌』は8巻に分かれており、『ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰ヘ短調』は第2巻に収められているもの悲しいメロディが涙を誘う名曲です。
全48曲それぞれにタイトルが付けられていますが、メンデルスゾーンが自ら名付けたのはそのうちたった5曲のみ。
『ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰ヘ短調』もその一つであり、『無言歌』のなかでも非常に美しく印象的な作品として親しまれています。