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メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽

ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。

作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。

本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。

メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。

彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。

楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(21〜30)

ピアノソナタ 第3番 変ロ長調 Op.106Felix Mendelssohn

ILSE VON ALPENHEIM plays MENDELSSOHN Piano Sonata Op.106 (1975)
ピアノソナタ 第3番 変ロ長調 Op.106Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンが18歳の時の作品です。

メンデルスゾーンのソナタの中でも演奏される機会が多く、親しまれています。

メンデルスゾーンは、ベートーヴェンを敬愛していました。

この曲はベートーベンが他界した1827年に作曲されました。

ベートーヴェンのハンマークラヴィア・ソナタと多くの類似点があります。

全4楽章で、どの楽章もすばらしいです。

平均演奏時間は約20分力強く華やかに始まる第1楽章、軽やかに奏されるスケルツォ楽章。

優美な旋律が歌われる第3楽章。

第3楽章から第4楽章へと切れ目なく奏され、柔らかな旋律が甘美で魅力的です。

最後はアルページョで消えるように曲を閉じます。

総じてメンデルスゾーンの曲は短調の曲でも悲壮感や陰鬱さがなく、美しく爽やかで詩情豊か。

ピアノ曲でも同世代のショパンの曲と比べて個性の違いが際立っています。

イルゼ・フォン・アルペンハイムのピアノで約18分お楽しみください。

ヴェニスの舟唄 Op.57-5Felix Mendelssohn

Mendelssohn – “Venezianisches Gondellied” – Schreier
ヴェニスの舟唄 Op.57-5Felix Mendelssohn

1842年の作品です。

ベニスのゴンドラの船乗りに身を変えた男が恋人を待ち焦がれて歌う哀愁のある、しかし熱情的な歌です。

トーマス・ムーアの詩。

トーマス・ムーアは1805年にアイルランドに生まれた詩人で「夏の最後の薔薇」(庭の千草)を書いた人です。

ヴェニスの舟唄Venetianisches Gondellied はドイツ語に訳され、「広場に夕風が吹く頃、ニネッタ、貴女は知っている、ここに誰が待っているか」と、始まる詩です。

ペーター・シュライヤーのテノールとウォルター・オルべルツのピアノ伴奏で。

ぺーター・シュライヤーは1935年生まれ、ドイツのテノール歌手、最近では指揮もとります。

オペラ(モーツァルト、ワーグナー、シュトラウスなど)オラトリオ、マタイ受難曲、ドイツ・リート、と幅広く活躍しました。

伴奏のワルター・オルべルツは古典派を得意とする(特にハイドン)ピアニストです。

3つの幻想曲あるいはカプリース 作品16 第1曲 イ短調/イ長調 MWV U 70Felix Mendelssohn

1829年夏に書かれた情緒が豊かなピアノ小品です。

アンダンテで始まる内省的な旋律と、アレグロ・ヴィヴァーチェの軽快な部分が印象的な楽曲になっています。

冒頭部分は抒情的で優美な表現が求められ、中間部では躍動感のある華やかなパッセージが展開されます。

古典的な構成と、ロマン派らしい感性が見事に調和した本作は、メロディアスな印象も手伝って、親しみやすく弾きやすい作品となっています。

練習を重ねることで必ず演奏できるようになる楽曲なので、ピアノ愛好者の皆様におすすめです。

無言歌集 第2巻 Op.30 第1曲 瞑想Felix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.30 no.1 in E flat Major
無言歌集 第2巻 Op.30 第1曲 瞑想Felix Mendelssohn

変ホ長調のゆっくりと穏やかな旋律が印象的な本作は、1835年5月にボンで出版された『無言歌集』の中の一曲です。

静かな瞑想のような雰囲気を持つ本作は、豊かな抒情性とともに、技巧的には比較的平易な作りとなっています。

三部形式で統一感のある構成と、シンプルながらも深い感情表現を持ち合わせており、ピアノ学習者の表現力を養う教材としても重宝されています。

レパートリーの幅を広げたい方や、落ち着いた雰囲気の曲を探している方にぴったりの一曲です。

リヴィア・レーヴによる1986年の録音は、フランスの「ディスク大賞」を受賞しており、繊細な表現で高い評価を得ています。

無言歌集 第4巻 Op.53 第1曲 海辺でFelix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.53 no.1 in A flat Major
無言歌集 第4巻 Op.53 第1曲 海辺でFelix Mendelssohn

穏やかな波のうねりと海風のさざめきを思わせる、静かで詩情が豊かなピアノ曲です。

変イ長調で書かれた本作は、1841年にアルバム『無言歌集』第4巻の1曲目として公開された作品です。

透明感のある和音の響きと美しい旋律が織りなす優美な音の世界は、海辺の風景を目の前に広がるかのように感じさせてくれます。

シンプルながらも繊細な表現力が求められる作品ですが、ゆっくりと丁寧に練習を重ねることで、確実に演奏できるようになれます。

リラックスした雰囲気の中で練習したい方や、表現力を磨きたい方にぴったりの一曲といえるでしょう。

挨拶 6つの歌から Op.19-aFelix Mendelssohn

私の心を抜け出した心地よい響きが静かに広がる。

響きよ、はるか遠くまで行け、花咲く彼女の家まで響けもし1輪の薔薇に出会ったら告げておくれ、私からの挨拶だと。

という言葉が綴られている詩です。

短くロマンチックなハインリッヒ・ハイネの詩に付した、簡素で優美な曲です。

メッゾソプラノ;エリザベート・クルマン:、ピアニスト:ウォルター・ムーアエリザベート・クルマンはオーストリアの歌手です。

ワーグナーやリストを得意とし、ベートーヴェンの第9、ミサ・ソレムニスなども歌います。

ウォルター・ムーアはアメリカからオーストリアに渡ったピアニストです。

7つの性格的小品 第5曲 イ長調「真面目に、次第に生気を加え Ernst und mit steigender lebhaftigkeit」フーガ MWV U 60Felix Mendelssohn

イ長調で書かれたこの楽曲は、アルバム『7つの性格的小品』に収録された穏やかで心が落ち着く作品です。

冒頭から真摯な雰囲気を持ちながらも、徐々に活気を帯びていく構成は、まるで朝日が昇っていくような温かさを感じさせます。

1827年に作られた本作は、優美な旋律と巧みな構成が調和した、洗練された作品となっています。

フーガという形式を取り入れながらも、堅苦しさを感じさせない柔らかな表現が魅力です。

小さな波が次第に大きなうねりとなっていくような展開は、聴く人の心を自然につかんでいきます。

技巧的にも難しい部分が少なく、ゆっくりと練習を重ねることで、音楽の素晴らしさを実感できる曲といえるでしょう。