メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽
ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。
作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。
本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。
メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。
彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。
楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!
メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(11〜20)
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64Felix Mendelssohn

クラシック好きには言わずもがなの名曲です。
ここまで流麗な音が出るのかと驚くほど、ヴァイオリンが奏でる際立って美しいメロディが特徴的。
この協奏曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調と並び賞されています。
メンデルスゾーン晩年時の作品であり、6年かけて作ったこの曲は3つの楽章が間断なく演奏されます。
第1楽章は哀愁のある主題で始まり、ヴァイオリンとオーケストラの対話、メンデルスゾーン指定のカデンツァで締めくくられ、第2楽章は甘美なヴァイオリンのメロディがオーケストラの伴奏に乗って奏でられます。
すぐに第3楽章に突入し、ホ短調からホ長調へ、ヴァイオリンとオーケストラが華麗にフィナーレを締めくくります。
歴史に大きく残した名曲、ぜひ聴いてみてくださいね。
6つの歌 Op.34 第2曲「歌の翼に」Felix Mendelssohn

1834年に作曲された『6つの歌 Op.34』の第2曲は、ハイネの詩に基づいた美しい歌曲です。
恋人を理想郷へ誘う幻想的な情景が、優美なメロディーで描かれています。
ガンジス川のほとりで、月明かりに照らされた赤い花々やスイレンの花が咲く庭園。
そこでは、スミレやバラが語り合い、小鹿が耳を傾けています。
この曲は、ロマン派特有の感情豊かな表現が特徴的で、聴く人の心に深い感動を与えます。
日本では、近鉄特急の到着メロディとしても使用されるなど、多くの方に親しまれている1曲です。
オラトリオ『聖パウロ』より第1部 第2曲『主よ、神である主よ』Felix Mendelssohn

オラトリオ『聖パウロ』の1曲が、宗教音楽の名作として知られています。
1836年に完成したこの作品は、使徒パウロの生涯を題材にしています。
神の偉大さや慈愛を讃える荘厳な合唱が印象的で、バッハの影響を受けつつも、メンデルスゾーン独自のロマン主義的感性が光る1曲です。
敬虔な信仰心と音楽的才能が見事に融合した本作は、宗教音楽に興味のある方はもちろん、クラシック音楽ファンにもオススメ。
神聖さと人間性の深い結びつきを感じさせる美しい旋律に、心が洗われる作品です。
チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.58Felix Mendelssohn

本作は、メンデルスゾーンが1843年に作曲した室内楽作品。
初期ロマン派の特徴と古典派の伝統を融合させており、チェロとピアノのための豊かな音楽的テクスチャーが魅力です。
全4楽章からなり、約25分の演奏時間。
特に第3楽章では、チェロのレチタティーヴォ風パッセージがバッハの『クロマチック幻想曲とフーガ』を引用するなど、メンデルスゾーンのバッハへの敬意が表現されています。
情感豊かで技術的にも難易度の高い本作は、チェロ奏者にとって重要なレパートリーとなっており、クラシック音楽ファンの皆さんにもぜひ聴いていただきたい1曲です。
3つの幻想曲あるいはカプリース 作品16 第1曲 イ短調/イ長調 MWV U 70Felix Mendelssohn

1829年夏に書かれた情緒が豊かなピアノ小品です。
アンダンテで始まる内省的な旋律と、アレグロ・ヴィヴァーチェの軽快な部分が印象的な楽曲になっています。
冒頭部分は抒情的で優美な表現が求められ、中間部では躍動感のある華やかなパッセージが展開されます。
古典的な構成と、ロマン派らしい感性が見事に調和した本作は、メロディアスな印象も手伝って、親しみやすく弾きやすい作品となっています。
練習を重ねることで必ず演奏できるようになる楽曲なので、ピアノ愛好者の皆様におすすめです。