メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽
ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。
作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。
本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。
メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。
彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。
楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!
メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(21〜30)
オラトリオ『エリヤ』Op.70Felix Mendelssohn

旧約聖書『列王記』に登場する預言者エリヤの生涯を独唱、合唱によって演奏したものです。
『列王記』とは、ダビデの後継者ソロモンに始まるイスラエル王国における歴代の王の治世、イスラエル王国の衰退の物語。
この曲はバロック音楽とオペラが融合した作品として人気が高いオラトリオで、ヘンデルが確立した様式、響きの良い合唱曲を受け継いでいます。
嘆きと苦しみから希望、満ち溢れる歓喜へ、ベートーヴェンの「苦悩を突き抜けて喜びに至れ」に通じる音楽です。
メンデルスゾーンはベートーヴェンを尊敬していました。
第1部と第2部で合わせて2時間10分。
長いので区切りながらお聴きください。
厳格なる変奏曲 二短調 Op.54Felix Mendelssohn

ピアノ発表会で本格的な変奏曲に挑みたい方には、『厳格なる変奏曲 二短調 Op.54』がオススメです。
1841年6月に完成した本作は、ベートーヴェン記念像建立の資金集めを目的とした企画のために書かれました。
ニ短調の沈んだ響きを持つ主題から始まり、17の変奏を経て圧倒的なコーダへと向かうドラマチックな展開が魅力です。
華やかなだけの作品とは一線を画し、内面的な緊張感や緻密な構成力が求められるため、表現を深く掘り下げたい方にぴったりです。
速いパッセージや分散和音、跳躍など多様な技巧が盛り込まれており、弾きごたえは抜群。
ロマン派の情熱と古典的な規律が融合した傑作を、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね!
無言歌集 第1巻 Op.19-3「狩の歌」Felix Mendelssohn

イ長調の輝かしい響きと速いテンポによって、若々しく爽快な気分が前面に出る『無言歌集 第1巻 Op.19-3「狩の歌」』。
1832年に出版された『無言歌集』第1巻に収められた、フェリックス・メンデルスゾーンの代表的なピアノ小品です。
明るい三和音的な響きや軽快なリズムが特徴で、屋外的で活動的なイメージを思い起こさせます。
指の技巧と音楽的な軽さのバランスが求められますが、中学生の発表会でも聴き映えする華やかな楽曲なので、ぜひ参考にしてみてください。
無言歌集 第5巻 Op.62-6 「春の歌」Felix Mendelssohn

明るく軽やかなメロディーと、流れるような分散和音の伴奏がとても魅力的な本作。
フェリックス・メンデルスゾーンが手がけた名盤『無言歌集』の第5巻を締めくくる一曲で、1844年当時に公開された歴史ある作品ですね。
公式なタイアップこそありませんが、春の柔らかな光や芽吹きを感じさせる優美な曲調から、映像作品や式典のBGMなどに広く活用されてきました。
右手の旋律は声で歌うようにきわめて自然で、左手の伴奏が全体にきらめきと揺らぎを与えてくれるのが大きな特徴といえるでしょう。
華やかでありながらも品のある音楽性は、これまでの自分から一歩進んで、より人をひきつけるような表現力を身につけたい生徒にぴったりです。
ヴェニスの舟唄 Op.57-5Felix Mendelssohn

1842年の作品です。
ベニスのゴンドラの船乗りに身を変えた男が恋人を待ち焦がれて歌う哀愁のある、しかし熱情的な歌です。
トーマス・ムーアの詩。
トーマス・ムーアは1805年にアイルランドに生まれた詩人で「夏の最後の薔薇」(庭の千草)を書いた人です。
ヴェニスの舟唄Venetianisches Gondellied はドイツ語に訳され、「広場に夕風が吹く頃、ニネッタ、貴女は知っている、ここに誰が待っているか」と、始まる詩です。
ペーター・シュライヤーのテノールとウォルター・オルべルツのピアノ伴奏で。
ぺーター・シュライヤーは1935年生まれ、ドイツのテノール歌手、最近では指揮もとります。
オペラ(モーツァルト、ワーグナー、シュトラウスなど)オラトリオ、マタイ受難曲、ドイツ・リート、と幅広く活躍しました。
伴奏のワルター・オルべルツは古典派を得意とする(特にハイドン)ピアニストです。
五月のそよ風Op62-1Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンの名曲『春の歌』と同じ『無言歌集』第5巻の冒頭に収められた、もうひとつの春らしい名作です。
1844年に刊行されたこの第5巻は、親交の深かったクララ・シューマンへ捧げられたことでも知られています。
本作の魅力は、なんといっても穏やかで美しい旋律!
歌うような右手のメロディと、そよ風のように揺れる伴奏のバランスが絶妙で、聴くだけで暖かな季節の空気を感じられますよ。
練習曲としても、内声の響きを丁寧に整えるのに最適です。
単なる指の運動ではなく、情緒あふれる表現力を磨きたい方は、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ピアノソナタ 第3番 変ロ長調 Op.106Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンが18歳の時の作品です。
メンデルスゾーンのソナタの中でも演奏される機会が多く、親しまれています。
メンデルスゾーンは、ベートーヴェンを敬愛していました。
この曲はベートーベンが他界した1827年に作曲されました。
ベートーヴェンのハンマークラヴィア・ソナタと多くの類似点があります。
全4楽章で、どの楽章もすばらしいです。
平均演奏時間は約20分力強く華やかに始まる第1楽章、軽やかに奏されるスケルツォ楽章。
優美な旋律が歌われる第3楽章。
第3楽章から第4楽章へと切れ目なく奏され、柔らかな旋律が甘美で魅力的です。
最後はアルページョで消えるように曲を閉じます。
総じてメンデルスゾーンの曲は短調の曲でも悲壮感や陰鬱さがなく、美しく爽やかで詩情豊か。
ピアノ曲でも同世代のショパンの曲と比べて個性の違いが際立っています。
イルゼ・フォン・アルペンハイムのピアノで約18分お楽しみください。


