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メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽

ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。

作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。

本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。

メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。

彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。

楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!

もくじ

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(1〜20)

真夏の夜の夢 Op.61より『スケルツォ』Felix Mendelssohn=Rachmaninoff

Rachmaninoff Paraphrasing Mendelssohn : Scherzo “A Midsummer Night’s Dream” – Lugansky
真夏の夜の夢 Op.61より『スケルツォ』Felix Mendelssohn=Rachmaninoff

『真夏の夜の夢』は、シェイクスピアの戯曲に基づく付随音楽として1843年に作曲されました。

その中の『スケルツォ』は、妖精たちが軽やかに舞い踊る様子を音楽で表現した部分。

独特なリズムと華やかな旋律が印象的ですね。

本作は、その曲をロシア出身の作曲家、ラフマニノフがピアノ独奏用に編曲したものです。

オーケストラの豊かな響きをピアノ一台で再現した技巧的な演奏は、聴く人を幻想的な世界へと誘います。

コンサートなどでも広く演奏されており、ファンタジーな雰囲気や繊細な表現を楽しみたい方にオススメの1曲です。

7つの性格的小品 第6曲 ホ短調「憧れに満ちて Sehnsüchtig」アンダンテ MWV U 61Felix Mendelssohn

調べや歌のような美しい旋律が冒頭から展開されるホ短調の小曲は、静かな情熱を秘めた憧れの感情を繊細に描いた作品です。

フェリックス・メンデルスゾーンが18歳頃に書いた本作は、透明感のある音の響きと微細なニュアンスの変化が印象的。

落ち着いたテンポで進行する旋律線は、ロマン派音楽特有の詩情が豊かな表現力に満ちており、1827年頃に作曲された全7曲からなる小品集の中でも人気の高い1曲となっています。

穏やかな雰囲気でありながら、心の奥底に潜む切なさを表現した本作は、ゆったりとしたテンポで演奏できる曲を探している方や、ロマン派音楽の魅力に触れてみたい方におすすめです。

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(21〜40)

ロンド・カプリチオーソ ホ長調 作品14, MWV U 67 第1番 アンダンテFelix Mendelssohn

優雅で抒情的なアンダンテから始まり、軽快で繊細なプレスト部分へと展開するメンデルスゾーンによる作品は、15歳という若さで原形が作られた傑作です。

アンダンテ部分では透明感のある美しい旋律が歌い上げられ、まるで無言歌のような親しみやすさを感じさせます。

プレスト部分では軽やかなパッセージが躍動感に溢れ、まるで精霊たちが踊るかのような雰囲気を醸し出しています。

本作は難易度の面でも取り組みがしやすく、シンプルな構造と美しい旋律は、クラシック音楽にこれから親しもうとする人にぴったりです。

ゆっくりとしたテンポから練習を始めれば、着実な上達を実感できる素晴らしい作品となっています。

ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49Felix Mendelssohn

ATOS Trio: Mendelssohn – Trio no.1 in d-minor, op.49 – live at Wigmore Hall
ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49Felix Mendelssohn

このピアノとヴァイオリン、チェロの3重奏曲は、シユーマンが「ベートーヴェンの変ロ長調とニ長調の三重奏曲、シューベルトの変ホ長調三重奏曲が彼らの傑作であるように、これは我々の時代の大家の三重奏曲である。

来たるべき多くの歳月にとって我々の孫や曾孫を喜ばせるであろう非常に優れた作品である。」と、讃えた曲です。

シューマンと奥さんのクララ・シユーマン、メンデルスゾーンは温かな親交がありました。

リプシア音楽学院の創立者、学長でもあったメンデルスゾーンはシューマンよりも1歳年上で、彼らに何かと力添えをしていました。

評論家、演奏興行者(プロデューサー)でもあったメンデルスゾーンはシューマンの交響曲の紹介もしています。

演奏者はボロディン・トリオ第1楽章〜第4楽章演奏時間約31分。

長く感じられたら区切ってお聴きください。

ロンド・カプリチオーソ Op.14 U 67 ホ長調Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンのピアノ作品の中でも広く親しまれている楽曲の一つです。

1828年から1830年にかけて作曲され、初版は1830年または1831年にロンドンで出版されました。

当初は練習曲として構想されましたが、後に歌のような表情豊かな導入部が加えられ、ピアニストのデルフィーネ・フォン・シャウロスへの贈り物となりました。

テクニック的に最上級の難易度というわけではありませんが、繊細なタッチや幅広い表現力が求められます。

表情をたっぷりつけて、ロマンチックに、情熱的に演奏しましょう。

弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20Felix Mendelssohn

Prazak Quartet & Zemlinsky Quartet : Felix Mendelssohn String octet E-flat major Op. 20
弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20Felix Mendelssohn

「この男の子が初見で即興で弾くピアノは当に奇跡だ!」と、ゲーテに神童と言わせしめたメンデルスゾーンは早熟の天才でした。

9歳で作曲家デビューを果たし、12歳で弦楽四重奏曲を、15歳で交響曲第1番を書きました。

本作は16歳のときの作品で、早くも洗練され、完成された美しさがあります。

友人の誕生祝いとして書かれ、少年から青年へと成長している当時のメンデルスゾーンの世界観が投影されています。

4楽章からなり、ヴァイオリン4台、ヴィオラ2台、チェロ2台で構成されていますが、現在では弦楽合奏としてオーケストラでも演奏されることもあります。

演奏時間は約35分。

ぜひ聴いてみてください。