メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽
ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。
作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。
本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。
メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。
彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。
楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!
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メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(101〜110)
無言歌集 第5巻 Op.62 第6曲「春の歌」Felix Mendelssohn

19世紀に活躍したフェリックス・メンデルスゾーンは、バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなど古典派の巨匠たちから多大な影響を受けつつ、ロマン主義の先駆者としても知られている作曲家。
彼の代表作の一つ『無言歌集 第5巻 Op.62』の第6曲『春の歌』は、「春」をテーマに描かれた情景的な小品です。
ピアノの柔らかな旋律は、冬の終わりを告げ、新たな生命が芽吹く希望に満ちた春の訪れを表現しているかのよう。
軽やかでいて透明感のあるタッチは、まるで春風に揺れる花々や小鳥のさえずりを思わせます。
春の喜びと美しさを音で描いたこの曲は、季節の移ろいを感じながら音楽を楽しみたい方にピッタリの1曲といえるでしょう。
無言歌集 第7巻 Op.85 第4曲 エレジーFelix Mendelssohn

こちらの『エレジー』は、メンデルスゾーンが亡くなった後に遺作として出版された『無言歌集 第7巻 作品85』の4曲目にあたる楽曲です。
難易度としては同じ『無言歌集』の中でも特に有名な『春の歌』と同程度、まったくの初心者には厳しいレベルではありますが、基本的なテクニックを学んだ方であれば十分対応できるでしょう。
この楽曲で特徴的な、装飾音的な16分音符は主旋律と同じ強さで弾くのではなくあくまで伴奏として静かに、かつ表情をつけながら弾くことが非常に重要です。
臨時記号もそれなりの頻度で出てきますから、譜読みを完ぺきにした上でゆっくりと丁寧に練習してみてくださいね。
無言歌集 第8巻 Op.102 第4曲 そよ風Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンのピアノ曲集の中でも特に有名であり、比較的難易度もやさしいとされる『無言歌集』は全48曲ありますから、曲によってある程度難易度にも差があります。
こちらの『そよ風』は『無言歌集 第8巻』の第4曲として収められた楽曲で、難易度としては中級程度にあたる作品です。
端正で美しくどこか悲哀を帯びた旋律は、ぜひピアノで弾いてみたいと感じさせるものですね。
左手は基本的に下から上へと上昇していくような分散和音の伴奏で、主旋律を奏でる右手とのバランスには特に注意していただきたいところ。
右手についてはメロディとともに装飾音的に登場するアルペジオが特徴で、あまり力が入り過ぎないように気を付けましょう。
臨時記号もそれなりに多く、なめらかに弾くためのスラーやペダルの扱い方など、高度なテクニックというよりは細かい配慮が求められる作品ですから、繊細でいて存在感のあるプレイを心がけてみてください!
無言歌集より「春の歌」Felix Mendelssohn

全48曲ある無言歌集の中でも最も有名な曲。
小曲で親しみやすいメロディーを持つ無言歌集は、メンデルスゾーンの代表曲となっています。
曲名はメンデルスゾーン本人がつけたものではなく、楽譜の冒頭に「春の歌のように」という指示が書いてあるため、通称で「春の歌」と呼ばれるようになりました。
春への憧れや爽やかで楽しい雰囲気が伝わってくる1曲となっています。
真夏の夜の夢Felix Mendelssohn

シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」が元になっている組曲です。
「ノクターン」はまさに夢のように美しいメロディーが続きます。
2人だけの幸せの世界に没頭できる感じがします。
心のとげが抜け、穏やかで平和で優しい気持ちになれます。
「結婚行進曲」は最も有名な曲で、愛を確かめるというよりも力強くこれから2人で生きていこうという強い意志を感じます。
真夏の夜の夢「序曲」Felix Mendelssohn

ドイツの音楽家フェリックス・メンデルスゾーンがわずか17歳で完成させた曲『夏の夜の夢』です。
シェイクスピアの戯曲が元になっているそうです。
日本で愛されつづけているテレビアニメ、ドラえもんの映画『ドラえもん のび太と銀河超特急』にも『夏の夜の夢』が使用されているようです。
オーケストラならではのダイナミックで壮大な演奏に圧倒されますよ。
作中曲としても使われていて親しみやすくクラシック音楽の魅力がたっぷりな曲なので聴いてみてください。
讃美歌98番 あめには栄えFelix Mendelssohn

プロセイン王国ベルリンに生まれた作曲家、鍵盤奏者のFelix Mendelssohnによって作られた「天(あめ)には栄え」です。
クリスマスの賛美歌としてとても有名で、タイトルがわからなくてもクリスマス時期に耳にしたことがある人は多いと思います。
6つの前奏曲とフーガ,Op.35 第1番 前奏曲Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンの代表的な作品『6つの前奏曲とフーガ Op.35 第1番 前奏曲』。
バッハから強い影響を受けたメロディから徐々にロマン派の印象が見えてくる作品で、難易度の高さから現在でも多くのピアニストによって演奏されています。
そんなこの作品の難しさはなんといっても、後半のテンポが速くなる部分ではないでしょうか?
速弾きの難しさに加えて、高い表現力も求められるので、まさに上級者向けのピアノ曲といえるでしょう。
交響曲第4番「イタリア」Felix Mendelssohn

1830年の秋から31年春にかけてイタリアに旅行した間にこの曲の作曲にとりかかったメンデルスゾーン。
彼は「音の風景画家」と称されており、冒頭の音楽はまるで陽の光が降り注いでいる景色が目の前に広がっているような雄大さがあります。
また、15世紀に流行したイタリアの舞曲「サルタレロ」を取り入れ、イタリアのイメージをかき立てるような工夫もされています。
天にはさかえFelix Mendelssohn

イギリスの四大賛美歌と言われるチャールズ・ウェスレー作詞、フェリックス・メンデルスゾーン作曲のクリスマスキャロル。
印刷術発明400年記念の祝典のために作曲された男声合唱と管弦楽のためのカンタータである『祝典歌』が原曲です。
歌詞にはキリストの紹介とキリストをたたえる言葉が並んでいます。
まさにクリスマスにぴったりですね!
ロマンのあるオススメの聴き方は、キリストへ思いをはせながらクリスマスの教会にて聴く聴き方です。
メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(111〜120)
あめにはさかえFelix Mendelssohn

クリスマスの代表的な聖歌です。
CMや、ドラマ・映画などの挿入曲としてよく使われています。
パートに分かれてコーラスするのももちろん綺麗ですが、吹奏楽ver.にアレンジされたものも、とても豪華でオススメです。
オペラ「夏の夜の夢」より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

言わずと知れた超有名曲、結婚式の曲です。
扉がバーンと開いて新郎新婦が式場に入場するときに流れるので、知らない人はいない曲です。
もともとはピアノ連弾曲ですが、オーケストラ用に編曲されています。
この曲を作曲した時、メンデルスゾーンは17歳だったようです。
シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」が元になっています。
バイオリン協奏曲Felix Mendelssohn

ピアノ曲や協奏曲など数多くの作品を世に送り出したドイツの作曲家メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲です。
この曲はベートーヴェンとブラームスの作品と並んで3大ヴァイオリン協奏曲の1つとされています。
第一楽章の冒頭部分の力強さともの悲しさを併せ持つヴァイオリンのメロディーは、どこかで耳にしたことのある方も多いはず。
体の奥まで響き渡るような力強さや繊細さを感じられるヴァイオリンの音色は、きっとおなかの中の赤ちゃんにも届くことでしょう。
6つの子供の小品 Op.72 第1番Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンの子ども向け、初心者でも弾きやすいピアノ曲集といえば『無言歌集』もしくは『6つの子供の小品』です。
こちらの『6つの子供の小品』はタイトル通り子どもたちの練習曲としても定番のピアノ曲集であり、ソナチネ程度の難易度で挑戦しやすいですし、大人になってからピアノを始めて「ロマン派のピアノを弾いてみたい」と考えている方にもおすすめできますね。
本稿で紹介しているのは『6つの子供の小品』の第1曲で、優雅なワルツのリズムとスタッカートを多用したフレーズが特徴的な楽曲です。
1分程度の短い作品で臨時記号も少なく、基本的なテクニックを押さえておけば初級レベルの方でも十分対応できるはず。
スタッカートはあくまで軽やかに歯切れよく、あまり力を入れ過ぎないように注意しましょう!
交響曲第2番「讃歌」Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンの交響曲第二番「讃歌」は、合唱が用いられた二部構成の交響曲。
第二番と名はつくが、実際に作曲された順番は1→5→4→2→3である。
冒頭にトロンボーンが主題を提示する重大な役割を担っており、全曲を通してこの動機が用いられている。
結婚行進曲Felix Mendelssohn

「結婚行進曲」と聞くと、この曲を思い起こす人が多いのではないでしょうか?
この曲は、メンデルスゾーンの劇音楽『真夏の夜の夢』の中の一曲で、シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』が元となっています。
トランペットの高らかなファンファーレから始まり次第に壮大になっていく音楽は、結婚式の華々しさや気高い雰囲気そのものですよね!
モテットから第1曲「主よ、来て下さい」Op.39-1Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンはローマ旅行中、スペイン広場の階段上にあるトリニタ・デイ・モンティ女子修道院の近くに滞在しました。
修道院のミサに毎日参加したメンデルスゾーンは姿を見せずに歌う修道女(当時は修道女は一般人の前に姿を見せなかった)の柔らかく哀感ある美しい声を聴いて、彼女達のために何か作ってあげようと思い立ち、修道女のためにモテット(聖務日課のための音楽)を作曲しました。
メンデルスゾーン曰く「互いに顔は知らないが、野蛮なドイツ人である自分が作った聖歌を彼女達が歌うのを聴くのは何という楽しさだ」ゲルマン民族の大移動の恨みからかイタリア、ラテン人はドイツ人を野蛮人と当時見なしていました。
ラテン語で歌われる美しい第1曲目はこうして作られました。
弦楽五重奏曲 第2番変ロ長調 Op.87Felix Mendelssohn

「弦楽五重奏曲第1番」はメンデルスゾーンが1826年に作曲しました。
17歳だったのですね。
「弦楽五重奏曲第2番」は1845年、彼が36歳の時の作品です。
36歳といえばまだ若いと思われるかもしれませんが、メンデルスゾーンは38歳で亡くなっているので、「弦楽五重奏曲第2番」は彼の晩年に作られた曲ということになりますでしょう。
第1番よりも年取ってから作曲した第2番の方が生き生きと若々しく、躍動感がみなぎっています。
ここでは第2番を選びました。
2013年の第15回チャンバー国際音楽フェスティバルでのライブです。
シニ・シモーネン、ベンジャミン・バウマン、ミシェル・カミーユ、スティーブン・ダン、アンシ・カトネンらが演奏しています。
演奏時間は30分。
アンダンテと華麗なるアレグロFelix Mendelssohn

言葉のない歌『無言歌集』の作曲家として知られているフィリックス・メンデルスゾーンが手掛けた連弾曲『アンダンテと華麗なるアレグロ』。
連弾曲としてそれほどメジャーではないものの、演奏会などで取り上げられることの多い作品です。
メンデルスゾーンの作品らしい繊細さや流れの美しさ、響きの上品さを感じられる優雅な曲ですが、かなり高度なテクニックを要する連弾上級曲!
お互いの呼吸を感じ合える余裕ができるまで、丁寧に練習を重ねましょう。
無言歌「春の歌」Felix Mendelssohn

19世紀のモーツァルトと呼ばれるほどの早熟な才能を発揮したのがメンデルスゾーンです。
「真夏の夜の夢」が有名ですが、風景を音楽に移しかえるような作品が多いです。
「無言歌」は、彼のピアノ曲の中では飛び抜けて有名な曲集です。
メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(121〜130)
無言歌集 第3巻 Op.38-6 第6曲「デュエット」Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンの代表的なピアノ作品集『無言歌集』に収められている『デュエット』は、結婚式の余興演奏にぴったりですね。
美しい旋律の掛け合いは、まるで新郎新婦の会話のよう。
流れるようなリズムが、愛を誓い合う2人の姿を想像させてくれます。
ロマン派音楽特有の感情豊かな表現が、結婚式の幸せな雰囲気を一層盛り上げてくれるはず。
大切な人たちに囲まれた特別な日に、心温まる音色を届けたい方にオススメの1曲です。
無言歌集 第4巻 Op.53 第3曲「プレスト・アジタート(胸騒ぎ)」Felix Mendelssohn

ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの代表作の一つである『無言歌集』。
そのなかでも第4巻に収められているこの曲は、まさに「胸騒ぎ」という名にふさわしい激しい情熱を秘めた作品です。
速く、そして興奮した雰囲気を持つこの曲は、言葉では表現できない感情を音楽で伝えようとするメンデルスゾーンの試みが結実した1曲。
ピアノの技巧と表現力の両方が求められる曲ですが、その分演奏する喜びも大きいはず。
ロマン派音楽の魅力を存分に味わえる本作は、表現力を磨きたいお子さんにピッタリの曲といえるでしょう。
おわりに
メンデルスゾーンの数ある作品の中から、名曲をご紹介しました。
交響曲から合唱曲、ピアノ曲から室内楽曲まで、どれかに偏ることなく名曲として並んでいるのを見ると、メンデルスゾーンの天才さをより感じられますね。
演奏時間が長い曲も多いので、区切って聴いたり、休日にゆったりと聴いたりしながら、ぜひメンデルスゾーンの音楽に浸ってみてください。