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メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽

ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。

作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。

本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。

メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。

彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。

楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(41〜50)

アヴェ・マリア 8声によるモテット Op.23の2Felix Mendelssohn

アヴェマリアは1820年に作曲されたものと、1830年の混声合唱とオルガンのための「アヴェ・マリア」があります。

これは1830年に作曲された方で、8声による美しい音楽です。

テノールがアヴェマリア、と先ず歌い始め、重唱がそれに続きます。

中間部ではマリアへの嘆願、祈りです。

アヴェマリアとは「こんにちはマリア」あるいは「祝福されてあれ、マリア」という意味です。

曲の作りはアヴェマリア(アンダンテ)サンクタマリア(コンモート動きをもって)アヴェマリア(アンダンテ)。

ロイヤル教会アンサンブルがア・カペッラ(無伴奏)8声で歌っています。

時としてオルガン伴奏、あるいはクラリネット、バスーン、チェロ、コントラバス等が入る場合もあります。

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(51〜60)

ピアノ三重奏曲 第2番ハ短調 Op.66Felix Mendelssohn

Mendelssohn – Piano trio n°2 – Oistrakh / Knushevitsky / Oborin
ピアノ三重奏曲 第2番ハ短調 Op.66Felix Mendelssohn

ピアノ三重奏曲第一番と同じく哀愁が漂う曲です。

第一番ほど馴染まれていず、演奏回数は少ないのですが、じっくり聴き込みますと深い味わいのある曲です。

静かに始まり感情の河がうねって流れながら緊迫感が高まって行く情熱的な第1楽章から、晴れやかに澄み渡った空のような第4楽章のフィナーレまで、奥深い1品です。

少々古い1948年の録音。

伝説のヴァイオリニスト、ダビド・オイストラフの演奏でどうぞ。

クヌシェヴィツスキーがチェロを、ピアニストはオ—ボリン。

オイストラフは1955年に来日してセンセーションを巻き起こしたヴァイオリニストで、マイナーな小説ですが井上靖の「黒い蝶」はオイストラフの来日に題材を得た作品です。

演奏時間は29分

厳格な変奏曲 Op.54 U156 ニ短調Felix Mendelssohn

メンデルスゾーン/厳格な変奏曲,Op.54,U156/演奏:前山仁美
厳格な変奏曲 Op.54 U156 ニ短調Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンが1841年に作曲したピアノ独奏曲です。

ウィーンの出版社に依頼され、楽譜の売り上げはベートーヴェン記念像建立資金に充てられたものでした。

ロマン派に属しながら古典的な形式美を残した作風です。

変奏曲作品としてはベートーヴェンやモーツァルトの影響が強く、当時流行していたリストやショパンのヴィルトオーゾ(技巧的な演奏)による華麗な変奏曲とは一線を画しています。

円熟期の最高峰の1作です。

ニ短調のポリフォニックな厳格な主題と17曲の変奏曲で出来ています。

ニ短調を保ち、14曲目のみがニ長調です。

シンコペーションと3連符による主な変奏でドラマティックな、急速なコーダで締めくくられます。

演奏は前山仁美、日本のピアニストです。

演奏時間;約12分

子守歌 Op.47Felix Mendelssohn

Felix Mendelssohn – Bei der Wiege op. 47 nr 6
子守歌 Op.47Felix Mendelssohn

カール・クリンゲンマンの詩による作品。

Bei der Wiegeというタイトルで「眠りに」。

「ゆりかご」と訳している方もいますが「子守歌」としました。

1841年の作品です。

おやすみ!おやすみ、これから来る喜びと悲しみを夢見てご覧、素晴らしい人たちの姿を、沢山の人たちが行き来するけれどお前にはまた新しい人たちが現れる。

じっと我慢して待ってなさいおやすみ!おやすみ、花が開き育っていく春の力を夢見てご覧、お聞き、小鳥のさえずりを、愛が天に、そして地上にあふれているのを!今日の日は過ぎ去っていくけれど心配せずにじっと我慢して待ってなさい春はまだ花咲き、まだ輝く以上、歌詞大意です。

ソプラノ:ボゼーナ・ハラシモ—ヴィチ(1965年、ポーランドのソプラノ歌手)ピアノ伴奏:オルガ・ニェクツィポレンコ2009年のリサイタルより

愛する場所 Op.99-3Felix Mendelssohn

Felix Mendelssohn-Bartholdy: Lieblingsplätzchen op. 99 No. 3
愛する場所 Op.99-3Felix Mendelssohn

夕べの涼みの時に、どこが私の好きな場所か知っていますか?水車小屋に小川、木々や野原の中です。

小さな花たちがお喋り始める。

だが薔薇は棘の口づけで私を刺して私を悲しくさせる。

すっかりふさぎ込んでいる私に、白い小さな蜘蛛が近づいて言いました、「愛を知らず、愛のないまま死ぬよりも、薔薇の口づけに心を痛める方がずっといい」と。

女性詩人のフリーデリケ・ローベルトの作です。

彼女はハインリッヒ・ハイネの恋人でした。

歌わずにホルンとピアノで編曲されています。

メロディは同じです。

CDで探すことができましたら、ペーター・シュライヤーがギターの伴奏で歌っているものがお薦めです。

Lieblingspl?tzchen Op 99 No3しみじみと歌っています。

アルバムの綴り Op.117Felix Mendelssohn

Mendelssohn: Albumblatt in E Minor, Op. 117 (Daniel Barenboim)
アルバムの綴り Op.117Felix Mendelssohn

ドイツロマン派を代表する作曲家メンデルスゾーンの心に染み入るピアノ小品です。

清々しくも情熱的な旋律が、聴く人の胸に爽やかな恋心を連想させるような魅力があります。

1837年、28歳の時に書かれたこの曲は、林の中を流れる小川のような優美さと、新しい朝の始まりを感じさせるような躍動感を兼ね備えています。

左手の6連符や中間部での両手の絶妙なバランスなど、演奏には一定の技術が必要ですが、その分だけ弾く喜びも大きいでしょう。

純粋な美しさを求める方におすすめの一曲です。

交響曲 第5番『宗教改革』ニ短調 Op.107Felix Mendelssohn

F. Mendelssohn: Symphony No. 5 in D minor, Op. 107 “Reformation” (1830 Original Version)
交響曲 第5番『宗教改革』ニ短調 Op.107Felix Mendelssohn

ルター派(マルティン・ルターカトリック教会に抵抗して宗教改革を行った)の熱心な信仰者だったメンデルスゾーンが推敲を重ねた音楽です。

メンデルスゾーンはユダヤ人、従ってユダヤ教信仰者であったはずですが、当時ヨーロッパで生き抜くためにはキリスト教洗礼証書が必要でした。

改宗した後に彼は熱心な信者となりました。

「マタイ受難曲」を再演し、生粋のドイツ人バッハをバッハたらしめたのは、ユダヤ人のメンデルスゾーンだったのです。

彼のキリスト教音楽は大変美しいです。

第1楽章でミサの祈り、ドレスデン・アーメンに始まり、終楽章はルター作曲のコラール「神のやぐら」がフルートで奏され始め力強く壮麗に終わります。

第4楽章でセルパン(蛇のように曲がりくねった形)という珍しい楽器を使用しています。

現在では殆どチューバで代用しています。

クラウディオ・アバドとロンドン交響楽団。