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メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽

ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。

作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。

本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。

メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。

彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。

楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(1〜10)

ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49Felix Mendelssohn

ATOS Trio: Mendelssohn – Trio no.1 in d-minor, op.49 – live at Wigmore Hall
ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49Felix Mendelssohn

このピアノとヴァイオリン、チェロの3重奏曲は、シユーマンが「ベートーヴェンの変ロ長調とニ長調の三重奏曲、シューベルトの変ホ長調三重奏曲が彼らの傑作であるように、これは我々の時代の大家の三重奏曲である。

来たるべき多くの歳月にとって我々の孫や曾孫を喜ばせるであろう非常に優れた作品である。」と、讃えた曲です。

シューマンと奥さんのクララ・シユーマン、メンデルスゾーンは温かな親交がありました。

リプシア音楽学院の創立者、学長でもあったメンデルスゾーンはシューマンよりも1歳年上で、彼らに何かと力添えをしていました。

評論家、演奏興行者(プロデューサー)でもあったメンデルスゾーンはシューマンの交響曲の紹介もしています。

演奏者はボロディン・トリオ第1楽章〜第4楽章演奏時間約31分。

長く感じられたら区切ってお聴きください。

ロンド・カプリチオーソ Op.14 U 67 ホ長調Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンのピアノ作品の中でも広く親しまれている楽曲の一つです。

1828年から1830年にかけて作曲され、初版は1830年または1831年にロンドンで出版されました。

当初は練習曲として構想されましたが、後に歌のような表情豊かな導入部が加えられ、ピアニストのデルフィーネ・フォン・シャウロスへの贈り物となりました。

テクニック的に最上級の難易度というわけではありませんが、繊細なタッチや幅広い表現力が求められます。

表情をたっぷりつけて、ロマンチックに、情熱的に演奏しましょう。

フィンガルの洞窟 Op.26 演奏会用序曲Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンが20歳のときにスコットランドを訪れた際、フィンガルの洞窟に感銘を受けて作曲した序曲が本作です。

洞窟の神秘的な雰囲気や海の動きを見事に描写しており、まるで音楽で風景画を描いているかのよう。

冒頭の主題は洞窟の力強さや美しさを、第2主題は逆巻く波を表現しています。

リヒャルト・ワーグナーも「一流の風景画のような作品」と絶賛したそうです。

自然の情景を音楽で表現したい方にオススメの1曲。

約9分間の演奏時間で、スコットランドの壮大な風景を思い浮かべながら聴いてみてはいかがでしょうか。

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(11〜20)

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64Felix Mendelssohn

クラシック好きには言わずもがなの名曲です。

ここまで流麗な音が出るのかと驚くほど、ヴァイオリンが奏でる際立って美しいメロディが特徴的。

この協奏曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調と並び賞されています。

メンデルスゾーン晩年時の作品であり、6年かけて作ったこの曲は3つの楽章が間断なく演奏されます。

第1楽章は哀愁のある主題で始まり、ヴァイオリンとオーケストラの対話、メンデルスゾーン指定のカデンツァで締めくくられ、第2楽章は甘美なヴァイオリンのメロディがオーケストラの伴奏に乗って奏でられます。

すぐに第3楽章に突入し、ホ短調からホ長調へ、ヴァイオリンとオーケストラが華麗にフィナーレを締めくくります。

歴史に大きく残した名曲、ぜひ聴いてみてくださいね。

無言歌集 第2巻 Op.30 第6曲『ヴェネツィアの舟歌 第2 』Felix Mendelssohn

無言歌「ベニスの舟歌Op.30-6」メンデルスゾーン Lieder ohne Worte「Venezianisches Gondellied 」Mendelssohn
無言歌集 第2巻 Op.30 第6曲『ヴェネツィアの舟歌 第2 』Felix Mendelssohn

生涯にわたり作曲した無言歌集全8巻の中から、美しい旋律が心に響く1曲をご紹介します。

嬰ヘ短調で書かれた本作は、ゴンドラが水面を優雅に滑るような情景を音楽で描き出しています。

1835年に出版され、メンデルスゾーン自身が「ヴェネツィアの舟歌」と名付けた5曲のうちの1つ。

6/8拍子でゆったりと進行する曲調は、聴く人を温かく包み込みます。

左手の静かな伴奏に乗せて、右手が奏でる美しいメロディラインに耳を傾けてみてください。

『我が祈りを聞きたまえ、主よ』WoO 15, MWV B49Felix Mendelssohn

本作は1834年に作曲された宗教音楽で、オーケストラと混声合唱のために書かれています。

穏やかで感情的なバラードの曲調で、静けさと安らぎをもたらすメロディが特徴的。

歌詞は神に向けた祈りと助けを求める内容で、敵からの脅威や孤独感、恐れが語られています。

クリスマスシーズンや宗教行事で演奏されることが多く、教会音楽や宗教音楽のコンサートでも人気があります。

普段宗教音楽に触れる機会がない方も、この美しい曲を一度聴いてみてはいかがでしょうか?

オラトリオ『聖パウロ』より第1部 第2曲『主よ、神である主よ』Felix Mendelssohn

オラトリオ『聖パウロ』の1曲が、宗教音楽の名作として知られています。

1836年に完成したこの作品は、使徒パウロの生涯を題材にしています。

神の偉大さや慈愛を讃える荘厳な合唱が印象的で、バッハの影響を受けつつも、メンデルスゾーン独自のロマン主義的感性が光る1曲です。

敬虔な信仰心と音楽的才能が見事に融合した本作は、宗教音楽に興味のある方はもちろん、クラシック音楽ファンにもオススメ。

神聖さと人間性の深い結びつきを感じさせる美しい旋律に、心が洗われる作品です。