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【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選

クラシック音楽の原点であるバロック時代から愛されてきた楽器「バイオリン」。

ときに優雅に、ときに情熱的な旋律を奏でる表情が豊かなバイオリンの音色は、常に私たちの心を癒やし続けてくれます。

本記事では、独奏楽器として、さらにはオーケストラやアンサンブルでの花形として親しまれているバイオリンの魅力をたっぷりと楽しめるクラシックの名曲をご紹介します。

作曲時の時代背景や作曲家に関する豆知識もあわせてご紹介しますので、クラシック初心者の方もぜひお楽しみください!

【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選(61〜70)

レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6Fritz Kreisler

ウィーン生まれのバイオリニスト、フリッツ・クライスラーが1911年に完成させた無伴奏バイオリンのための名曲。

緊張感ある動機から始まり、即興的なスタイルで展開する前半部分と、冗談めいたスタイルが現れる後半部分の2部で構成されています。

カラフルな和声、クロマチックな展開、トリルなど、バイオリンの全音域を駆使した技巧的な表現が特徴です。

クライスラー本人が親交のあったウジェーヌ・イザイに捧げたこの曲は、バイオリンの魅力を存分に引き出す傑作。

高度な技術を要しますが、演奏する喜びを味わえる1曲です。

ホフマンの舟歌Jacques Offenbach

Offenbach – Barcarolle, from ‘The Tales of Hoffmann’ | Klodiana Koci & Davide Scarabottolo
ホフマンの舟歌Jacques Offenbach

フランスの作曲家ジャック・オッフェンバックが遺した唯一のオペラ作品。

未完のまま1880年に亡くなった後、エルネスト・ギローによって補筆され、1881年に初演されました。

美しい夜と恋人たちの喜びを讃える歌詞は、ベニスの魅力的な夜の情景を描き出しています。

ゆったりとしたリズムに乗せて奏でられるロマンティックなメロディは、水の都を進むゴンドラを連想させます。

バイオリンの音色が作り出す情感豊かな世界観は、クラシック音楽の奥深さを味わいたい方にぴったり。

優雅さと情熱が絶妙に調和した本作は、心に響く感動を与えてくれることでしょう。

バスク奇想曲Pablo de Sarasate

「ツィゴイネルワイゼン」や「カルメン幻想曲」で最も知られているサラ=サーテですが、他にもバイオリン曲を数多く作曲しています。

中でもこの曲は著名なヴァイオリニストの間でよく演奏されます。

左手の技術を要する曲でもあるので、普段は聴けない音色も楽しめます。

聴くだけでも非常に新鮮な曲です。

憂鬱なセレナーデPyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーの中で数少ないバイオリン小品曲。

哀愁ただよるリズムが曲中で何度も使われ、ロシアの民謡を元に作られたように感じます。

通常はピアノ伴奏で演奏されることが多いのですが、オーケストラ・アレンジだと、まるで景色が目の前で広がっていくかのように思えます。

揚げひばりRalph Vaughan Williams

Hilary Hahn – V. Williams “The Lark Ascending”
揚げひばりRalph Vaughan Williams

イギリス出身の作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが、同じイギリス出身のバイオリニストであるマリー・ホールの協力を得て1920年に完成させた作品が『揚げひばり』です。

1914年の時点で草稿は書き上げられていたそうなのですが、作曲者が戦争に従事したことでその時点では完成に至らなかったようです。

最初はピアノ伴奏のバイオリン独奏として初演され、その後は現在でもよく知られている「バイオリンと管弦楽のためのロマンス」として改めてロンドンにて初演されたというエピソードがあります。

また、イギリスのインターネットラジオ「Classic FM」が毎年行っているクラシック音楽を対象とした「栄誉の殿堂」にて、史上最多となる11回の最高傑作に選ばれたそうです。

どこか牧歌的な旋律は、どこまでも広がっていく青空や大地を想起させますね。

ぜひ、実際にコンサート会場で体験してほしい作品です!

バイオリン協奏曲 第1番 ハ長調Franz Joseph Haydn

Aubree Oliverson | Haydn – Violin Concerto no. 1 in C Major
バイオリン協奏曲 第1番 ハ長調Franz Joseph Haydn

宮廷の楽師だったハイドンが作曲したバイオリンコンチェルトは、宮廷内で演奏されやすいように考えられているからか、コンパクトな編成のオーケストラでも披露しやすいように作られています。

一見すると、シンプルな音の構成ですが、ソロバイオリンは何気なく技巧的なパッセージが度々加えられています。

12のファンタジーGeorg Philipp Telemann

Georg Philip Telemann – 4 Concerti for 4 Violins, TWV 40
12のファンタジーGeorg Philipp Telemann

ドイツ・バロック期最大の人気を誇った作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマン。

この『無伴奏バイオリンのための12のファンタジア』は、バイオリンのさまざまな技法を徹底的に駆使し、4楽章構成で緩急を取り混ぜたファンタジアが12曲収められています。

そのスタイルは、創意工夫と変化に富んでいる魅力的な1曲と仕上げられています。

バロック音楽の良さを引き立てた、清々しい印象を与えつつも演奏技巧を演奏者に存分に発揮させる作品です。