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【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選

クラシック音楽の原点であるバロック時代から愛されてきた楽器「バイオリン」。

ときに優雅に、ときに情熱的な旋律を奏でる表情が豊かなバイオリンの音色は、常に私たちの心を癒やし続けてくれます。

本記事では、独奏楽器として、さらにはオーケストラやアンサンブルでの花形として親しまれているバイオリンの魅力をたっぷりと楽しめるクラシックの名曲をご紹介します。

作曲時の時代背景や作曲家に関する豆知識もあわせてご紹介しますので、クラシック初心者の方もぜひお楽しみください!

【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選(41〜50)

愛の悲しみFritz Kreisler

クライスラー 愛の悲しみ Liebesleid/Kreisler
愛の悲しみFritz Kreisler

オーストリア出身の世界的なバイオリニスト、そして作曲家のフリッツ・クライスラーが手掛けた『愛の悲しみ』は、同じくクライスラーによる『愛の喜び』と対を成す作品であり、さらには『美しきロスマリン』と合わせて3部作として語られることもあるバイオリンとピアノのための楽曲です。

落ち着いた三拍子のリズムに合わせて、優雅でいてどこかメランコリックな旋律を奏でるバイオリンの音色が実に美しいですよね。

クライスラーと親交があったというロシアの著名なピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフによるピアノ独奏用に編曲されたバージョンでも有名です。

また、人気漫画作品『四月は君の嘘』にこちらの『愛の悲しみ』が登場しますから、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

序曲とタランテラ・作品43Pablo de Sarasate

スペインの作曲家サラサーテは、8歳で初舞台を踏んだという天才バイオリニストでした。

ゆったりとした優雅な序曲のあと6/8拍子の軽快なイタリア・ナポリの舞曲タランテラへと移っていく「序曲とタランテラ」。

バイオリンの美しい音色と、激しい超絶技巧を楽しめる名曲です。

スペインとナポリ、南国の空気感が伝わってくるようですね。

F.A.Eソナタより『スケルツォ』Johannes Brahms

David Oistrakh – Brahms Scherzo in C minor (III. from FAE Sonate)
F.A.Eソナタより『スケルツォ』Johannes Brahms

冒頭のバイオリンでなんだか運命を感じさせ、ピアノもパッセージにのっかていくので大変インパクトがあります。

ロンドのようにこのパッセージが繰りかえされ、最後のコーダで華やかに終結します。

シューマンと共同で制作されたのではともうわさされています。

バイオリン協奏曲 第3番Wolfgang Amadeus Mozart

Mozart Violin Concerto No. 3 in G major, K.216 Itzhak Perlman  Kazuyoshi Akiyama / Tokyo SO.
バイオリン協奏曲 第3番Wolfgang Amadeus Mozart

ここからはモーツァルトのバイオリンコンチェルトを3つご紹介します。

第3番のコンチェルトはモーツァルトのバイオリンコンチェルトとしては初のヒットソングで、当時の聴衆にも好評だったようです。

第一楽章はモーツァルト自身のオペラからの転用で、華やかな印象が特徴です。

バイオリンソナタ 第2番Sergei Prokofiev

Prokofiev – Violin sonata n°2 – Oistrakh / Yampolsky
バイオリンソナタ 第2番Sergei Prokofiev

20世紀のロシア・ソヴィエト連邦を代表する作曲家の1人であり、組曲『ロメオとジュリエット』で有名なプロコフイエフ。

彼の作品は独特のモダニズムと叙情性を持つものが多くあります。

この曲は、自身の『フルートソナタ ニ長調』の初演を聴いたバイオリニストのダヴィッド・オイストラフの勧めにより、バイオリンとピアノのために改作された作品です。

独特な雰囲気を持ちながらも、彼の作品の中ではわりかし明るく平明な曲想で、広く人気を得ている作品です。

バイオリンソナタ 第1番 「雨の歌」Johannes Brahms

ブラームスのバイオリン楽曲を2つご紹介します。

このバイオリンソナタは「雨の歌」という作曲家自身の歌曲が元になっていて、その旋律が形を変えて随所に現れています。

ブラームスらしい緻密に練られた構造と、人間的な感情の豊かな旋律が非常に美しい作品です。

モーゼ幻想曲Niccolò Paganini

PAGANINI: Moses Fantasy | Antal Zalai, violin 🎵 classical music
モーゼ幻想曲Niccolò Paganini

後のバイオリニストに多大なる影響を与えたイタリア出身の作曲家、ニコロ・パガニーニ。

現在では貴重な価値を持つバイオリン、イル・カノーネを使用した圧倒的な演奏技術で名声を得ました。

彼が管弦楽のための作品として制作したのが『モーゼ幻想曲』。

さまざまな表情をみせるヴァイオリンの音色と、リズミカルなピアノで構成されており、豊かな広がりをみせる明るいメロディが印象的な楽曲です。

彼の音楽ならではのテクニカルなバイオリンの奏法もじっくりと味わってくださいね。