【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選
クラシック音楽の原点であるバロック時代から愛されてきた楽器「バイオリン」。
ときに優雅に、ときに情熱的な旋律を奏でる表情が豊かなバイオリンの音色は、常に私たちの心を癒やし続けてくれます。
本記事では、独奏楽器として、さらにはオーケストラやアンサンブルでの花形として親しまれているバイオリンの魅力をたっぷりと楽しめるクラシックの名曲をご紹介します。
作曲時の時代背景や作曲家に関する豆知識もあわせてご紹介しますので、クラシック初心者の方もぜひお楽しみください!
【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選(91〜100)
バイオリン協奏曲・ニ長調 作品61 ロンドアレグロLudwig van Beethoven

ベートーベンの書いたバイオリン協奏曲の中で唯一完成した作品。
数々の名作を生み出し「傑作の森」と呼ばれているベートーベン中期の作品の一つです。
第3楽章はロンド形式で、バイオリンがソロで主題を提示したあと、オーケストラが繰り返す形で始まります。
その後バイオリンが副主題と急速なパッセージののち再び主題を奏で、オーケストラが繰り返す。
典型的なロンド形式ですね。
主役のバイオリンが美しいカデンツァを歌ったあとオーケストラと一緒にクライマックスへと向かいます。
バイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.19Sergei Prokofiev

プロコフィエフは帝政ロシア時代からソ連時代にかけてのロシアの作曲家です。
このバイオリンコンチェルトはロシア革命の前年にかかれ、冒頭の美しいバイオリンソロと当時の民衆の感情を反映したかのようなグロテスクで不穏に満ちた旋律を持っています。
【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選(101〜110)
バイオリン協奏曲 ホ長調J.S.Bach

ホ長調の分散和音から始まり、最後にいくにつれ徐々に展開していきます。
展開部分においては元の曲調にはとらわれず、まるで4つほどの顔を持っているかのようにバージョンアップされています。
それに対し2、3楽章は同じテーマを繰り返しているだけなので、1楽章とは比べなんだか単調に感じます。
バイオリンソナタ 第2番 イ長調 Op.100Johannes Brahms

ロマン派音楽の大家として知られるヨハネス・ブラームス。
1886年の夏、スイスのトゥーン湖畔で作曲されたバイオリンとピアノのためのソナタは、彼の3つのソナタの中でももっとも抒情的な作品として評価されています。
優雅で幻想的な響きが特徴の本作は、ブラームスが幸福な時期に作曲されただけあって、明るくのびやかな雰囲気があふれています。
穏やかで柔らかな旋律が広がり、耳に心地よい響きをもたらすこの曲を聴くと、豊かな感情を呼び起こされることでしょう。
自然豊かな風景に囲まれた作曲環境が、音楽を通して表現されているかのようです。
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェFranz Schubert

明るく快活な雰囲気が漂う室内楽の名作は、フランツ・シューベルトが22歳の時に作曲した珠玉の作品です。
ピアノと4つの弦楽器による独特の編成から生まれる豊かな響きと、生き生きとした旋律の掛け合いが印象的です。
力強いピアノと弦楽器の対話が織りなす音の世界は、まるで若者たちが喜びに満ちた集いを楽しんでいるかのような雰囲気を醸し出しています。
1819年に裕福な鉱山技師の依頼で作曲された本作は、自然の美しさや人々の活力といったポジティブな情景を音楽で描き出しています。
クラシック音楽の中でも親しみやすい旋律と表現力を持ち合わせた本作は、室内楽の素晴らしさを体感したい音楽ファンにぜひお勧めしたい一曲です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
バイオリンの名曲はたくさん存在し、今回はバイオリンの独奏曲のみならず、管弦楽曲や交響詩などさまざまなジャンルからバイオリンが際立った曲や、バイオリンの独奏向けにアレンジした演奏が好まれている作品を紹介しました。
楽曲の魅力はもちろんのこと、演奏しているプレイヤーにも興味を持たれた方もいらっしゃることでしょう。
今回の記事をきっかけとして、クラシック音楽自体に興味を持っていただければ幸いです!






