【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選
クラシック音楽の原点であるバロック時代から愛されてきた楽器「バイオリン」。
ときに優雅に、ときに情熱的な旋律を奏でる表情が豊かなバイオリンの音色は、常に私たちの心を癒やし続けてくれます。
本記事では、独奏楽器として、さらにはオーケストラやアンサンブルでの花形として親しまれているバイオリンの魅力をたっぷりと楽しめるクラシックの名曲をご紹介します。
作曲時の時代背景や作曲家に関する豆知識もあわせてご紹介しますので、クラシック初心者の方もぜひお楽しみください!
【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選(1〜10)
チャールダーシュVittorio Monti

「チャールダーシュ」とはハンガリー音楽の一つですが、本稿で紹介しているのはイタリア出身の作曲家であるヴィットーリオ・モンティが手掛けた作品です。
ピアノ伴奏付きのバイオリン版として編曲されたバージョンが非常に有名で、演奏の難易度の高さでも知られています。
前半はゆったりとした雰囲気となっており、優雅で情熱的な演奏を奏でますが、中盤以降に軽やかで性急な舞曲となって、そこで披露されるバイオリンの速弾きのインパクトも強烈な作品ですね。
女子フィギュアスケートの浅田真央選手が2006年から2007年にかけてフリーで使用したため、そこで耳にしたという方も多いかもしれません。
ツィゴイネルワイゼンPablo de Sarasate

よくテレビ番組などでも使用されている劇的な冒頭のメロディから始まる『ツィゴイネルワイゼン』は、スペインの作曲家であり、パガニーニやヴィエニアフスキと並ぶ世界3大バイオリニストとしても知られるパブロ・デ・サラサーテが、1878年に作曲した作品です。
ツィゴイネルワイゼンとは、「ロマの歌」と言う意味。
この曲は、ハンガリーのロマの音楽や民謡を基にしており、チャールダーシュと呼ばれている前半がゆっくりとしたテンポのラッサン、後半がテンポの速いフリスカという舞曲形式で書かれています。
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロFritz Kreisler

甘美で表現力が豊かな演奏スタイルで知られるウィーン出身のヴァイオリニストがいます。
彼の名はフリッツ・クライスラーで、その才能は世界中で称賛されました。
1875年に生まれ、音楽界で数々の功績を残しました。
この楽曲「Praeludium and Allegro in the Style of Pugnani」は、クライスラーの技術と創造性が詰まった名作です。
本作では、荘厳な前奏曲と活気に満ちたアレグロが融合し、聴く者の心を揺さぶります。
深い音楽性と技巧が織りなす世界は、ヴァイオリンの魅力を存分に感じたい方におすすめです。
【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選(11〜20)
バイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64Felix Mendelssohn

初期ロマン派を代表する作曲家の一人に、フェリックス・メンデルスゾーンがいます。
彼は古典主義の伝統を尊重しつつ、感情が豊かな作品を多く残しました。
1845年に発表された本作は、ヴァイオリンの高度な技巧と美しい旋律が融合した名曲です。
第1楽章の情熱的な主題や、第2楽章の穏やかなメロディーは、多くの人々の心を捉えます。
メンデルスゾーンならではの繊細さと躍動感が感じられる一曲です。
クラシック音楽に親しみたい方や、ヴァイオリンの魅力を味わいたい方におすすめです。
時代を超えて愛され続けるこの作品は、幅広い層に楽しんでいただけるでしょう。
ラ・カンパネラNiccolò Paganini

イタリアが生んだヴァイオリンの名手、ニコロ・パガニーニの名声は時代を超えて語り継がれています。
彼の革新的な演奏技術は、ヴァイオリン音楽の発展に大きな影響を与えました。
1827年にローマ教皇から勲章を授与されるなど、その才能は広く認められていました。
本作は、鐘の音色を模した軽快な旋律が特徴的です。
高度な技巧を駆使して鐘の響きを表現し、聴く人に祝祭的な雰囲気を感じさせます。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、鐘の音色に魅了されたい方にもおすすめの一曲です。
タイスの瞑想曲Jules Massenet

フランスの作曲家マスネのオペラ「タイス」の間奏曲として書かれた「タイスの瞑想曲」。
娼婦であったタイスという女性が、修道士と出会い、娼婦をやめて信仰の道へ入ることを決意するという重要なシーンを表しています。
ハープから始まり、バイオリンの独奏へ。
徐々に情熱的になっていき、緩やかさと熱情が交互に流れていく。
それまでの「俗」の世界を離れ信仰の道に入ることを悩み、しりごみし、受け入れていくまでの心の動きを見事に表現しています。
ユモレスクAntonín Dvořák

チェコの音楽が持つ温かみと民族的な響きを感じられる作曲家と言えば、アントニン・ドヴォルザークが挙げられます。
19世紀後半を代表する彼は、多くの人々を魅了してきました。
1894年、故郷での休暇中にピアノ小品集を完成させます。
本作はアメリカ滞在中に書き溜めた楽想をもとに生まれ、明るく親しみやすいメロディーが特徴です。
特にバイオリンで演奏されることが多く、その軽快な旋律にはどこか郷愁が漂い、聴く者の心を捉えます。
クラシックになじみのない方にもおすすめで、癒しの時間を過ごしたいときにぜひ聴いてみてください。






