「か」から始まるボカロ曲
ボカロシーン、盛り上がり続けていますね!
「マジカルミライ」など例年開かれているオフラインイベントに加え、きんねんネット上では「The VOCALOID Collection」通称ボカコレが開催されるたびに大きな話題に。
若い世代のボカロファンを指す「ボカロネイティブ世代」という言葉も出来ました。
いち音楽ジャンルとして合成音声の世界が定着した、と言っても過言ではないでしょう。
さて今回これからご紹介していくのは「か」から始まるボカロ曲です!
ぜひ新しい音楽に出会っていってください!
「か」から始まるボカロ曲(21〜30)
書いて、愛して。心の拠り所

報われない思いに胸を痛めている、そんな時に静かに寄り添ってくれる1曲です。
ボカロP、心の拠り所さんによる作品で、2025年8月に公開されました。
本作で歌われているのは、相手の欠点や過去もすべて受け入れ、そばにいたいと願うひたむきな愛情。
ピアノの旋律と初音ミクの透明な声が合わさり、自己犠牲的で純粋な思いを見事に表現しています。
人を愛することの痛みやもどかしさを抱えている時に聴くと、この優しい世界観に救われるかもしれません。
かなしい、かなしい、てのひら。kyiku

心に秘めた悲しみにそっと触れるような、透明感あふれるポップスです。
ボカロP、kyikuさんによる作品で、2025年9月に公開されました。
この楽曲は、世界から隔絶されたような孤独感を抱えながらも、変わらない日常が続くようにと願う主人公の祈りが描かれています。
その切実な思いに、思わず胸が締めつけられるんですよね。
本人も「大切にしたい気持ちがたくさん詰まってる」と語る本作の世界観には、いつのまにか深く引き込まれてしまいます。
1人静かに物思いにふけりたい夜に聴くと、心にじんわり沁みてくるはずです。
カニChinozo

一度聴いたら忘れられない、シュールな作品です。
『グッバイ宣言』の大ヒットでその名を知らしめたボカロP、Chinozoさんによる楽曲で、2025年8月にボカコレ2025夏エキシビション参加曲として公開されました。
先輩へのかなわぬ片思いという切ないストーリーの曲なのですが、タイトルは『カニ』。
カラオケボックスを舞台にしたMVを観てもらうとその意味がわかります。
なんとサビを歌わず、運ばれてきたカニを食べはじめるんです。
これまでのChinozoさん作品にはなかった、ユーモア全振りのネタ曲です。
かがみよひとしずくP × やま△

聴き終わりには1本の映画を観終わったような満足感が味わえる作品です。
物語性の高い楽曲で多くのファンを魅了し続けるユニット、ひとしずく×やま△が手がけた楽曲で、2025年8月に公開されました。
シンフォニックな調べから幕を開け、彼らの真骨頂ともいえるドラマチックなサウンドへと展開していきます。
歌詞のテーマは、鏡に映る自分に「あなたは誰?」と問いかける、アイデンティティをめぐる葛藤。
鏡音リンレンの対になった歌声が、主人公の心の叫びを見事に表現しているんです。
自分らしさとは何か、その答えを探している人に深く響くのではないでしょうか。
KALEIDOwhoo

万華鏡のようにキラキラと移ろう、その景色そのものを音にしたような、アーティスティックな作品に触れてみませんかwhooさんによる楽曲で、2021年12月にMV公開されました。
ポストロックやフォークの要素が溶け込んだサウンドは、繊細かつ温かみのある仕上がり。
歌詞では巡る季節の中で大切な人と過ごした時間を思う、主人公の心情がつづられています。
色鮮やかな落ち葉が舞う道を歩きながら、センチメンタルな気分にひたりたいときにぴったりです。
完全無欠のアイデアが!!テコまる

常識にとらわれないユニークな1曲をお探しなら、ぜひこちらを。
テコまるさんによる楽曲で、2025年8月に公開されました。
完全無欠のアイデアを誇りながら、それがどんなものかは全然教えてくれない主人公を、キャッチーなサウンドに乗せて描いています。
言葉遊びのセンスが本当にばつぐんで、聴いていると笑顔になれちゃうんですよね。
何かに行き詰まった時、この突き抜けた明るさが新しいひらめきをくれるかもしれません。
カトラリー有機酸

洗練されたピアノサウンドと美しいメロディーに乗せて、冷めていく恋心が歌われています。
有機酸さんの楽曲で、2017年12月に公開されました。
ピアノの旋律にエレクトロニックなリズムを織り交ぜた、オシャレなサウンドアレンジが印象的。
歌詞にはテーブルを囲んでいた恋人たちの関係が、次第に冷え切っていく様子がつづられていて、その感傷がありありと伝わってきます。
相手との関係に違和感を覚え始めた時期に、静かに耳を傾けてほしい1曲です。





