「か」から始まるボカロ曲
ボカロシーン、盛り上がり続けていますね!
「マジカルミライ」など例年開かれているオフラインイベントに加え、きんねんネット上では「The VOCALOID Collection」通称ボカコレが開催されるたびに大きな話題に。
若い世代のボカロファンを指す「ボカロネイティブ世代」という言葉も出来ました。
いち音楽ジャンルとして合成音声の世界が定着した、と言っても過言ではないでしょう。
さて今回これからご紹介していくのは「か」から始まるボカロ曲です!
ぜひ新しい音楽に出会っていってください!
「か」から始まるボカロ曲(1〜10)
かなしい、かなしい、てのひら。NEW!kyiku

心に秘めた悲しみにそっと触れるような、透明感あふれるポップスです。
ボカロP、kyikuさんによる作品で、2025年9月に公開されました。
この楽曲は、世界から隔絶されたような孤独感を抱えながらも、変わらない日常が続くようにと願う主人公の祈りが描かれています。
その切実な思いに、思わず胸が締めつけられるんですよね。
本人も「大切にしたい気持ちがたくさん詰まってる」と語る本作の世界観には、いつのまにか深く引き込まれてしまいます。
1人静かに物思いにふけりたい夜に聴くと、心にじんわり沁みてくるはずです。
回帰より人間でかわいくて破滅的ないのちだっっっNEW!ǢǪ

生きることの衝動に心をわしづかみにされる、エモくてオルタナティブなナンバーです。
ボカロP、ǢǪさんによる作品で、2025年8月公開のコンピレーションアルバム『Eingebrannt』に収録。
荒々しいサウンドと歌星尘Infinityの切実な歌声が混じり合う雰囲気がたまりません。
歌詞には、細胞や心臓といった生々しい感覚を頼りに、破滅的にも思えるぐらいに生の輝きを渇望する姿が描かれています。
何度もくり返されるさけびが魂そのもののようで、聴いていると胸が熱くなるんです。
どうしようもない感情で心がぐちゃぐちゃな夜に、ぜひこの世界観に埋没してみてください。
かなたNEW!Tofu_A

夏の終わりを告げる、優しくノスタルジックなポップスです。
Tofu_Aさんによる作品で、2025年8月に公開されました。
ピアノが織りなす穏やかなサウンドと、歌愛ユキの素朴で澄んだ歌声が過ぎ去った日々への郷愁を誘います。
もう会えない誰かや遠い場所へと思いをはせる、切なくも温かい世界観が胸に響くんですよね。
季節の変わり目に寂しさを感じているとき、本作があなたの心にそっと寄り添ってくれるかもしれませんよ。
飾ってNEW!大沼パセリ

痛みを抱えながらも前を向く、その姿に心打たれるナンバーです。
ボカロP、大沼パセリさんによる楽曲で、2025年8月にリリースされました。
人気リズムゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ!
feat. 初音ミク』への書き下ろしで作です。
過去の傷跡や償いを飾り付けながら受け入れる……そしてその先に見える、少しだけキレイな今日。
そんな繊細な感情が、メランコリックな音世界の中で描かれています。
どうしようもない気分の夜に、きっと優しく寄り添ってくれるはずです。
書いて、愛して。NEW!心の拠り所

報われない思いに胸を痛めている、そんな時に静かに寄り添ってくれる1曲です。
ボカロP、心の拠り所さんによる作品で、2025年8月に公開されました。
本作で歌われているのは、相手の欠点や過去もすべて受け入れ、そばにいたいと願うひたむきな愛情。
ピアノの旋律と初音ミクの透明な声が合わさり、自己犠牲的で純粋な思いを見事に表現しています。
人を愛することの痛みやもどかしさを抱えている時に聴くと、この優しい世界観に救われるかもしれません。
カニNEW!Chinozo

一度聴いたら忘れられない、シュールな作品です。
『グッバイ宣言』の大ヒットでその名を知らしめたボカロP、Chinozoさんによる楽曲で、2025年8月にボカコレ2025夏エキシビション参加曲として公開されました。
先輩へのかなわぬ片思いという切ないストーリーの曲なのですが、タイトルは『カニ』。
カラオケボックスを舞台にしたMVを観てもらうとその意味がわかります。
なんとサビを歌わず、運ばれてきたカニを食べはじめるんです。
これまでのChinozoさん作品にはなかった、ユーモア全振りのネタ曲です。
かがみよNEW!ひとしずくP × やま△

聴き終わりには1本の映画を観終わったような満足感が味わえる作品です。
物語性の高い楽曲で多くのファンを魅了し続けるユニット、ひとしずく×やま△が手がけた楽曲で、2025年8月に公開されました。
シンフォニックな調べから幕を開け、彼らの真骨頂ともいえるドラマチックなサウンドへと展開していきます。
歌詞のテーマは、鏡に映る自分に「あなたは誰?」と問いかける、アイデンティティをめぐる葛藤。
鏡音リンレンの対になった歌声が、主人公の心の叫びを見事に表現しているんです。
自分らしさとは何か、その答えを探している人に深く響くのではないでしょうか。