「L」から始まるタイトルの洋楽まとめ
「L」から始まるタイトルの曲というと、あなたは思い浮かべる曲があるでしょうか?
普段、曲名のタイトルの頭文字を意識することってあまりないと思うので、パッと思いつかないかもしれませんね。
ですが、「L」から始まる英単語といえば「Love」があり、それだけでも数百曲はありそうですね。
そのほかにも「Last」「Lady」「Little」など楽曲のタイトルに使われていそうな単語がたくさんあります。
この記事では、そうした「L」で始まるタイトルの曲を年代やジャンルに関係なくたくさん紹介していきますね。
これまであまり意識してこなかった視点で音楽を探してみることで、新しい楽曲と出会えるかもしれません。
「L」から始まるタイトルの洋楽まとめ(1〜10)
little thingsNEW!Ella Eyre

イギリスのシンガーソングライター、エラ・エアさんが2015年のデビューアルバム『Feline』以来、10年ぶりとなる2ndアルバム『everything, in time』を11月にリリース。
その最終先行シングルとして同月に放たれた1曲は、日常の小さな幸福に目を向けることで心の回復力を取り戻すという温かなメッセージを歌った作品です。
ソウルフルな歌声はそのままに、現行UKポップらしい軽やかな4つ打ちのビートとやわらかなハーモニーが重なり、友人や家族と撮影されたホームムービー調のミュージックビデオも相まって、身近な人とのつながりを祝福するような仕上がりに。
レーベル移籍や声帯手術といった困難を乗り越えた彼女だからこそ描ける、しなやかで等身大のポップソングです。
LOISNEW!Glorb

匿名のクリエイターとして2023年から活動するグロルブさん。
AIボイスを駆使してアニメキャラクターにラップをさせるという独特のスタイルで、YouTubeやTikTokを中心に急速に支持を広げてきました。
2025年11月に公開された本作は、これまでの『スポンジ・ボブ』系から一転して『ファミリー・ガイ』のキャラクターをモチーフにした意欲作。
トラップとドリルを掛け合わせたハイテンポなビートに、AIならではのフォルマント感を残したボーカルが多層的に重なり、パロディとしての冷笑的なユーモアと過激な比喩が畳みかけられます。
リリース直後からリアクション動画やリール投稿が相次ぎ、ネット発のミーム文化を牽引する存在感を改めて示しています。
パロディ表記を明示しながらも、AIと著作権をめぐる議論の最前線に立ち続ける彼の姿勢が光る1曲です。
lone star (feat. Carolyn Malachi)NEW!redveil

メリーランド育ちのラッパー/プロデューサー、レッドヴェイルさん。
セルフプロデュースを貫きながらジャズやソウルを取り込んだ音像で同世代から支持を集める彼が、2025年11月にキャロリン・マラキさんを迎えてリリースした楽曲がこちらです。
テキサスでの夏の記憶や家族への想いを軸に、過去と現在をつなぐ静かな充足感が描かれており、祖母への敬意や自己イメージの更新といったモチーフが温かく綴られています。
厚みのあるコーラスとエレピが織りなすバンド的な質感はまさにオルタナティブ・ラップの美点そのもので、キャロリンさんのしなやかな歌声がレッドヴェイルさんのフロウと溶け合う構造も見事です。
本作は12月リリース予定のアルバム『Sankofa』の先行曲で、『Learn 2 Swim』以来となるフルアルバムへの期待を一気に高める一曲に仕上がっていますね。
「L」から始まるタイトルの洋楽まとめ(11〜20)
Lonely WomanNEW!Ornette Coleman

『ジャズ来るべきもの』という邦題でも知られているこちらの『The Shape of Jazz to Come』は、フリー・ジャズのひな形を作り上げたと評される偉大な作品です。
ジャズ・サックス奏者にしてフリージャズの先駆的な存在、オーネット・コールマンさんが1959年に発表したアルバムで、スタンダードナンバーのカバーなどは含まれず、全曲がオーネットさんの作曲によるオリジナル曲で構成されています。
コルネット奏者のドン・チェリーさんとドラマーのビリー・ヒギンズさんに加えて、ベース奏者のチャーリー・ヘイデンさんが参加、2つのホーンがフロントに立つカルテットが生み出したサウンドは、ピアノを軸とした従来のジャズとはまったく違う音楽を生み出しました。
決まったコード進行や楽曲構成を意図的に逸脱し、不協和音が生み出す不思議なずれと美しい旋律とが同居する、まさに自由度の高い前衛ジャズの原点と呼ぶべきサウンドが本作の偉大な価値を決定付けているのです。
とはいえ、今聴くとそこまで難解というわけではなく、オーネットさんの作曲家としての才能も感じ取れるジャズの名盤として聴けるのではないでしょうか。
Lullaby of BirdlandNEW!Sarah Vaughan

「ザ・ディヴァイン・ワン」の異名で呼ばれたサラ・ヴォーンさんは、豊かな声量と三オクターブに及ぶ圧倒的な音域で、ビリー・ホリデイさん、エラ・フィッツジェラルドさんと並ぶジャズ・ヴォーカル界の巨匠として知られる存在です。
1942年のアポロ・シアターでの優勝をきっかけにプロのキャリアをスタートさせ、ディジー・ガレスピーさんやチャーリー・パーカーさんといったビバップの巨人たちと共演しながら独自のスタイルを確立していきました。
1954年から55年にかけて録音された本作『Sarah Vaughan』は、夭折の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンさんとの唯一の共演盤として知られ、後年グラミー殿堂入りを果たした歴史的名盤です。
『Lullaby of Birdland』や『April in Paris』といったスタンダード・ナンバーを中心とした選曲の中で、ヴォーンさんの美しいビブラートとブラウンさんのリリカルなトランペットが絶妙に絡み合い、モダン・ジャズの洗練された世界を存分に堪能できる1枚となっています。
ジャズ・ヴォーカルの魅力を味わいたい方へ、まず聴いてほしい傑作ですよ!
Lose YourselfNEW!Eminem

ハングリー精神をストレートにたたきつけたこの楽曲は、エミネムさんの人生を映し出した映画『8 Mile』の主題歌として2002年にリリースされた作品です。
貧困や家庭環境への怒り、ステージ恐怖と戦いながら「一度きりのチャンス」をつかもうとする主人公の姿が、エモーショナルなフロウに乗せて描かれています。
イントロのピアノコードから始まる緊迫したサウンドは、一度聴いたら忘れられません。
ヒップホップ楽曲として史上初めてアカデミー賞歌曲賞を受賞したこの名曲は、逆境に立ち向かうすべての人の背中を押してくれるはず。
スポーツの試合前や大切なプレゼンの前に聴けば、勇気が湧いてくるでしょう。
Love U Like ThatNEW!Lauv

2023年8月にリリースされた、ラウヴさんの新たなフェーズを象徴するラブ・ソング。
煌めくシンセと柔らかなビートが織りなすミッドテンポのサウンドに、彼のハイトーンなボーカルが重なります。
歌詞のテーマは、傷つく可能性を恐れながらも、ありのままに愛する勇気を選ぶという覚悟。
社会の目や自分の中の批判的な声に縛られず、弱さをさらけ出すことを肯定するメッセージが、繊細なメロディに乗せて届けられますよ。
同年11月にはAI技術を用いた韓国語版もリリースされ、グローバルなファンへの想いも込められた一曲。
新しい年のスタートに、前に進む勇気がほしいときに寄り添ってくれるナンバーです。





