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【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り

音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。

なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。

日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。

この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。

この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。

【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(71〜80)

静かなるアフガン長渕剛

静かなるアフガン (「長渕 剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21」より)
静かなるアフガン長渕剛

2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件に伴うアフガニスタン紛争について歌ったのが、長渕剛さんの『静かなるアフガン』です。

長渕さんといえば音楽の力を使い国や政治に意見を述べてきた、数少ないミュージシャンの一人ですよね。

『静かなるアフガン』は2002年にリリースされたシングルで、長渕剛さんらしい率直で容赦のない歌詞が印象的です。

残念ながらあまりにストレートすぎる歌詞が問題となりテレビやラジオでの放送はできなくなってしまいましたが、ぜひ一度聴いてみてほしい反戦歌なんですよね。

情けねえとんねるず

1990年に起こった湾岸戦争を受けて制作された楽曲です。

お笑いコンビ、とんねるずが歌った作品で、91年にシングルリリース。

トレンディな雰囲気を持った曲調に、2人の男らしい歌声が映えています。

真っすぐな気持ちがつづられた歌詞も印象的。

「そうだよな」とうなずきたくなるような仕上がりです。

どこかまったく違う世界で起きているのが「戦争」……ではありません。

一つ、自分の在り方を考えるきっかけになってくれるメッセージソングです。

明日なき世界高石友也

代表曲『受験生ブルース』で知られる、日本におけるフォークソングのパイオニアの高石友也さん。

『明日なき世界』は、1969年のフォークアルバム第3集『坊や大きくならないで』に収録された楽曲です。

バリー・マクガイアさんが歌った『Eve of Destruction』が原曲となっており、RCサクセションのカバーでも知られています。

原曲は放送禁止になったほどの残酷な光景を描いた歌詞で、高石さんのバージョンは話しかけられているように訳されています。

長年たった現在もこのような状況が当てはまるというのは到底許されることではありません。

反戦を歌うことやその歌を聴くことも発信の一つであり、声をあげ続けていくことを痛感させられます。

【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(81〜90)

時をこえHY

切なくなるラブソングをたくさん世に送り出し、ずっと愛され続けているバンド、HY。

この曲『時をこえ』は2010年にリリースされたアルバム『Whistle』に収録されています。

言葉の一つひとつに沖縄出身のバンドだからこそ歌える、伝えられる歌詞に胸が締め付けられる思いになりませんか?

祖母から聞かされた戦争にまつわる話、戦争から生まれるものなど何もないと思わされます。

命の大切さはもちろん、戦争はいけないことだとずっと語り継がれるべきだと強く思える楽曲です。

コバルトブルーThe Back Horn

THE BACK HORN「コバルトブルー / Cobalt blue」MUSIC VIDEO
コバルトブルーThe Back Horn

反戦の思いを込めたTHE BACK HORNの楽曲は、人生のはかなさと再生をテーマにした深い歌詞が特徴です。

夜明けとともに風になり、一つになるという表現は、人々の結束と連帯を象徴しています。

2005年3月にリリースされたアルバム『Headphone Children』に収録され、映画『CASSHERN』の挿入歌としても使用された本作は、力強いギターリフとメロディックなボーカルが印象的な楽曲。

世界の不条理さに苛立ちながらも、生きる証を刻もうとする姿勢が描かれており、人生に悩む人々の心に寄り添う1曲となっています。

王様のミサイルカミナリグモ

カミナリグモ / 王様のミサイル – kaminarigumo “The King’s Missile”-
王様のミサイルカミナリグモ

当時まだ学生だったカミナリグモのギターボーカル上野啓示さんが、9.11アメリカ同時多発テロ事件に対する報復行為を目の当たりにしてつづった、深いメッセージを持つ楽曲『王様のミサイル』。

生まれてきたことの意味、争うことの無意味さを語りながらも「それでもきっと繰り返すのだろう」と、そんな漠然としつつ傷ついた感情が胸を打ちます。

みんながお互いを自分と同じように大切にできれば、平和は訪れるのかもしれません。

ヒロシマの有る国で合唱曲

日本にとって戦争というイメージと直結する広島県と原子爆弾をテーマとした合唱曲。

戦争により理不尽に奪われた命や人生をリアルに描いた歌詞は、その悲惨さを現代に伝えてくれていますよね。

世界で唯一の被爆国である日本だからこそ、その悲しさや苦しみを発信していくべきだというメッセージは、これまでもこれからも語り継いでいくべき使命なのではないでしょうか。

今もなお絶えることのない争いの愚かさを後世に伝えてくれる、世界中に広まってほしい反戦歌です。