【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り
音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。
なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。
日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。
この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。
今回、新たに令和に入ってからリリースされた楽曲も加えました。
この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(51〜60)
NO WAR in the futureけやき坂46

平和を願う歌はいろいろな形で歌われています。
彼女たちの反戦歌といえるこの曲はライブでも盛り上がり、戦争を知らない時代の人々にきちんと届けられていることが素晴らしいですよね。
もちろん彼女たちメンバーも戦争は遠い昔のこと。
でもこうして平和を願う気持ちは日本だけではなく世界にむけてどんどんと歌ってほしいですよね。
折り鶴梅原司平

シンガーソングライターの梅原司平さんによる楽曲で、広島と長崎の原爆をテーマとしたメッセージ性の強い歌です。
さまざまな平和運動の現場で歌い継がれています。
児童合唱団によってカバーされるなど、教育の現場でも合唱曲として定着しています。
We are the WorldUSA For Africa

マイケル・ジャクソンさんをはじめビリー・ジョエルさんやボブ・ディランさんなど、そうそうたるメンバーが参加したことで有名な楽曲。
1985年の政策で、アフリカの飢餓と貧困を解消するために立ち上がったメンバーによるキャンペーンソングです。
この曲によってアフリカの当時の実情が世界に広く認知され、世界の平和な未来を願う気持ちがたくさんのリスナーに届き、行動を喚起した偉大な楽曲です。
明日なき世界高石友也

代表曲『受験生ブルース』で知られる、日本におけるフォークソングのパイオニアの高石友也さん。
『明日なき世界』は、1969年のフォークアルバム第3集『坊や大きくならないで』に収録された楽曲です。
バリー・マクガイアさんが歌った『Eve of Destruction』が原曲となっており、RCサクセションのカバーでも知られています。
原曲は放送禁止になったほどの残酷な光景を描いた歌詞で、高石さんのバージョンは話しかけられているように訳されています。
長年たった現在もこのような状況が当てはまるというのは到底許されることではありません。
反戦を歌うことやその歌を聴くことも発信の一つであり、声をあげ続けていくことを痛感させられます。
生きてこそKiroro

歌詞が「泣ける」と話題になった2005年にリリースされた曲で、生きるものすべてにささげる曲としてKiroroが世界に届けたメッセージソングです。
歌詞の内容は両親への感謝の気持ちをつづっていますが、その本質にある「生きる」ことの素晴らしさや、感動が伝わります。
直接の反戦歌ではありませんが、平和を願う意味の中には、世界中の人々がみんな平等に「生きていく」ことにつながりますよね。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(61〜70)
Heal The WorldMichael Jackson

『Heal The World』は、マイケル・ジャクソンさん自身による作詞作曲。
プロモーションビデオでは、内戦や政府による抑圧、人種差別や貧困で苦しんでいるさまざまな人種の子供たちと、兵器を捨てて平和に目覚める兵士たちが描かれています。
彼はこの作品の発表を契機に、1992年に「ヒール・ザ・ワールド財団」を設立しました。
Little Fat Man boyLM.C

こちらはロックユニットのLM.Cがリリースした『Little Fat Man Boy』という曲です。
ポップに書かれている歌詞ですが、そこにはもうこれ以上は原子爆弾を作らないでほしいという切実な思いが込められています。
原子爆弾はすべてを壊してしまう恐ろしいものですね。
消えた八月作詞:栄谷温子/作曲:黒沢吉徳(合唱曲)

戦争をテーマに歌った合唱曲はたくさんありますが、『消えた八月』は原子爆弾について歌った合唱曲です。
太平洋戦争の終戦直前に広島と長崎に投下され、多くの犠牲者を出し甚大な被害をもたらしました。
原爆投下の瞬間やその後を歌った『消えた八月』の歌詞からは、生々しくて強いメッセージを感じますよね。
しかし絶対に目をそむけず、向き合って後世に伝えなければならないことです。
合唱コンクールなどの選曲に迷っているのなら、ぜひ『消えた八月』を歌ってみてください!
白百合の花が咲く頃新垣勉

2005年リリース、THE BOOMの宮沢和史さんが作詞作曲を手掛けた反戦歌です。
穏やかなメロディーに込められた歌詞は、戦時中の悲惨な体験から平和への願いが込められています。
戦争で大切な人を失った悲しみはいつまでも消えません。
現在平和な日本も戦争を体験して、たくさんの悲しみを乗り越えてきたことを忘れてはいけないと感じさせてくれる曲です。
奇妙な世界忌野清志郎

忌野清志郎さんは、ずっと戦争反対の立場をとってきました。
そんな清志郎さんが歌う『奇妙な世界』は2003年にリリースされました。
普通だけれどかけがえのないいつもの時が流れる世界と、戦争などの非現実的とも思える奇妙な世界を対比させた歌詞。
それは日常生活を大切にして、戦争がおかしく、奇妙だということに早く気づこう、といいたかったのではないでしょうか。
みんな戦争は無駄なこととわかっている。
それを意識し続けることが大切ですよね。
Only One,Only YouGLAY

ヴィジュアル系ロックバンドとして、20年以上を第一線で活躍する、GLAY。
彼らが2022年にリリースした、60枚目となるシングル『Only One, Only You』は、リーダーであるTAKUROさんがウクライナへの侵攻をきっかけに作った、反戦歌です。
日常が壊れていく様子や、がれきとなった街並みが描かれた歌詞は、ニュースやSNSなどで目にした悲しい現実とリンクする方が多いのではないでしょうか。
戦いをやめて、自分だけじゃなくみんなの平和を願おう。
そうした強い思いを感じる1曲です。
mabatakiVaundy

Vaundyさんの楽曲『mabataki』は戦争をテーマにした曲ではありませんが、その歌詞を見て、戦争に反対する意思や平和を願う気持ちを感じた方も多いのではないでしょうか?
曲中で度々繰り返される「もし〇〇ならばどうだっただろうか」という問いかけからは、お互いを思いやり合う平和な世界を望んでいることがうかがえます。
マルチアーティストとしてのVaundyさんの繊細な感性が、曲全体を通してリスナーの心に深く訴えかけますね。
音楽を通して平和への思いが感じられるこの曲は、音楽が持つ力をあらためて感じさせる素晴らしい作品です。
あの人の手紙かぐや姫

フォークグループかぐや姫が歌う、大切な人が戦地に向かっていってしまうことへの不条理が表現された楽曲です。
アコースティックのシンプルな編成でありながら、怒りの感情が強く伝わるサウンドが印象的です。
戦地へと召集されて遠くの地へと旅立っていく人に対しての思い、紙切れ1枚で死別するかもしれない状況になったことへの、怒りと悲しみの感情が表現されています。
大切な人や日常を壊していく戦争、その戦争がいかに不条理なものであるかを力強く伝えてくれる楽曲です。
チンタマケの唄野坂昭如

「火垂るの墓」の作者である野坂昭如の反戦歌です。
タイトルの「チンタマケ」とは沖縄の方言で「鎮魂歌」を表しています。
沖縄の方言で戦争に対する怒り、平和に対する願いが力強く歌われています。
沖縄の戦争体験を沖縄以外の地域に住む人たちにも強く訴えかけている曲です。
この曲をはじめて聴く人にとっては、歌詞が表現している意味を考えることで平和への願いを再認識する機会になると思います。
すずかけ通り三丁目谷山浩子

幻想的な世界観で注目されるシンガーソングライターの谷山浩子さん。
1977年のアルバム『ねこの森には帰れない』に収録された『すずかけ通り三丁目』は、あまんきみこさんの『車の色は空の色』という童話をモチーフに作られたようです。
亡くなった子を思い、思い出の地で鮮明によみがえる記憶や切なさに包まれるメロディーが寄りそうじんわりと染みる歌。
直接的な明言はないものの、戦時下のラジオ音声が取り入れられていて反戦を思わせます。
刻まれた傷跡は永久に消えることはないからこそ、慎重であることの大切さも考えさせられます。


