【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り
音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。
なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。
日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。
この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。
この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。
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【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(1〜10)
世界平和SEKAI NO OWAR

ファンタジックな世界観で知られるSEKAI NO OWARIの、原点ともいえる強烈なメッセージソングです。
人々が理想として掲げる「平和」という言葉の裏にひそむ矛盾や暴力性が、痛烈な視点で描かれています。
平和を願うこと自体が、実は新たな争いを生み出す怪物なのではないかという、根源的な問いを突きつける世界観に、心を揺さぶられますね。
2010年4月にインディーズで発表されたアルバム『EARTH』に収録された本作。
作詞作曲を手がけたFukaseさんが当時抱えていた社会への違和感や、個人的な苦悩が色濃く反映されており、バンド名の由来とも重なる深い思索が感じられます。
Nobody is Right中島みゆき

誰もが自分の正義を信じ、それがときとして争いの火種になる。
そんな人間のさがと、それでもなお共存を願う祈りのような思いが胸にせまる作品です。
対立するどちらか一方を断罪するのではなく、それぞれのゆずれない思いや背景にまで想像を巡らせる歌詞は、まさに平和へのメッセージそのものといえるでしょう。
この楽曲は2007年10月リリースの名盤『I Love You, 答えてくれ』に収録され、2015年にはファッションブランドのCMソングにも起用されました。
自分の正しさに苦しんだり、他者との溝に心を痛めたりしたときに聴けば、本作が持つ温かい眼差しに救われるはずです。
ナチカサヌ恋歌サザンオールスターズ

原由子さんの柔らかな歌声と沖縄民謡の音階が胸に響く、隠れた名曲です。
タイトルには「忘れてはならない」という意味の沖縄の言葉が冠されており、戦争によって引き裂かれた恋人たちの悲しい運命と、平和への切実な祈りが込められているかのよう。
本作は1990年1月に発売されたアルバム『Southern All Stars』の1曲で、このアルバムが約119万枚という大ヒットを記録したエピソードからも、多くの人の心に届いたことがうかがえます。
歴史に思いをはせながら、今ある日常の尊さを静かにかみしめたいときに聴いてほしい1曲です。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(11〜20)
しあわせについてさだまさし
平和への強い祈りが込められた、さだまさしさんの叙情的なバラード。
静かなピアノと荘厳な弦楽の響きが印象的な作品です。
繰り返し投げかけられる「幸せですか」という問いは、平和な時代を生きる私たちの心に深く突き刺さりますね。
この楽曲は1982年5月に、沖縄戦の悲劇を描いた映画『ひめゆりの塔』の主題歌として世に出ました。
一方でダスキンのCMソングとしても親しまれ、その普遍的なメッセージが広く浸透。
当たり前の日常がどれほど尊いものか、改めて考えさせられる作品です。
広島の空さだまさし

1987年に制作され、記念アルバム『月虹』などにも収録された、平和への祈りが込められた作品です。
長崎出身のさだまさしさんが、広島の悲劇を叔母の被爆体験に基づいて描いた楽曲で、静ひつなアコースティックサウンドと切なく透明感のある歌声が印象的。
毎年8月6日に長崎で行われるコンサートで必ず歌い継がれています。
歴史の事実を後世に伝えるという、さだまさしさんらしい使命感が伝わってきますね。
戦争の記憶が遠のいていく現代だからこそ、じっくりと耳を傾けたい名曲です。
平和の尊さについて、静かに思いを巡らせてみてください。
世界中に笑顔をウインズ平阪

国境や言葉の壁を越え、世界中が優しさと笑顔で満たされることを願う、壮大なメッセージソングです。
この楽曲は1993年9月に発売されたシングルで、吉野家のテレビCMソングとして全国のお茶の間に流れ、広く親しまれました。
争いを否定し、同じ地球に生きる者同士が愛し合えるという普遍的なテーマは、平和への祈りを込めた反戦歌としてピッタリ。
平阪佳久さんの澄み切った歌声と、希望を抱かせる美しいストリングスが織りなすサウンドは、まるで世界を優しく包み込むようです。
日々のニュースに心を痛めたとき、この曲が改めて平和の尊さを感じさせてくれるかもしれませんね。
ひまわり“SUNWARD”中島みゆき

太陽に向かって力強く咲き誇るひまわりの姿に、平和への切実な祈りを重ねたような中島みゆきさんの名曲です。
どんな過酷な状況下でも希望を失わず、光さす未来へ向かおうとする強い意志が込められています。
1994年10月に発売されたアルバム『LOVE OR NOTHING』に収められた本作。
アレンジャーの瀬尾一三さんは「ひまわり畑の映像」から着想を得てアレンジを組み立てたそうです。
温かくも壮大なサウンドが、歌詞の持つメッセージを力強く後押ししていますね。
平和の尊さを考えたいときに聴くと、心に温かい光が射し込んでくるかもしれません。