【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り
音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。
なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。
日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。
この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。
この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(41〜50)
NO WAR in the futureけやき坂46

平和を願う歌はいろいろな形で歌われています。
彼女たちの反戦歌といえるこの曲はライブでも盛り上がり、戦争を知らない時代の人々にきちんと届けられていることが素晴らしいですよね。
もちろん彼女たちメンバーも戦争は遠い昔のこと。
でもこうして平和を願う気持ちは日本だけではなく世界にむけてどんどんと歌ってほしいですよね。
あの人の手紙かぐや姫

フォークグループかぐや姫が歌う、大切な人が戦地に向かっていってしまうことへの不条理が表現された楽曲です。
アコースティックのシンプルな編成でありながら、怒りの感情が強く伝わるサウンドが印象的です。
戦地へと召集されて遠くの地へと旅立っていく人に対しての思い、紙切れ1枚で死別するかもしれない状況になったことへの、怒りと悲しみの感情が表現されています。
大切な人や日常を壊していく戦争、その戦争がいかに不条理なものであるかを力強く伝えてくれる楽曲です。
夜鷹の夢Do As Infinity

男女2人組音楽ユニットDo As Infinityによる楽曲。
夜鷹とはアメリカ空軍機ナイトホークのことで湾岸戦争などで実際に使われているそうです。
軍人の目線で描かれたこの楽曲には「国が勝つためには人間の命を奪ってもいいのか」と自問自答に苦しむ様子が描かれており、聴いていると自然と涙がこぼれそうになります。
ボーカルの伴都美子さんの力強い歌声が反戦への意識を高めてくれる名曲でもあるので、気になる人はぜひ聴いてみてください。
果てなき大地の上に加藤登紀子

加藤登紀子さんの『果てなき大地の上に』は、ただひたすらに平和への願いを斉唱する反戦歌です。
曲名そのままに、戦火の絶えない地にさらされる人々へ対する深い共感と期待が詩に織り込まれており、その言葉たちには震えるほどの説得力が宿っています。
彼女の声に添えられたメッセージが、真っすぐに人々の心に届くことを願わずにはいられません。
一人ひとりが歌の世界に心を寄せ、その真実に目を向けることで、二度と繰り返されてはならない過ちを思い出す重要性をあらためて認識できるのではないでしょうか。
花はどこへ行ったMr.Children

「戦争は絶対にやめよう」という思いがこめられている反戦歌『花はどこへ行った』。
ピート・シーガーさんが1955年に制作した世界的な知名度を誇る楽曲であり、日本でも多くのアーティストがカバーしました。
こちらはロックバンドMr.Childrenがカバーしており、社会風刺をテーマに描くメッセージが印象的な楽曲です。
ふんわりとした音色のバンドサウンドが特徴で、まっすぐな桜井和寿さんの歌唱を引き立てています。
自分自身や社会に対する問いかけが胸を打つ反戦歌をぜひ聴いてみてください。
悪魔の子ヒグチアイ

ヒグチアイさんの楽曲『悪魔の子』は、2022年3月2日リリースのアルバム『最悪最愛』に収録されている名曲です。
この曲は、見る者の心に深い印刻を残す戦争の悲惨さと愛の力を描いています。
とくに、ティン・ホイッスルの音色が繊細な感情を引き立て、歌詞の重みをリスナーに伝えます。
さまざまな感情を巧みに織り交ぜながら、リスナーは戦争の無意味さを感じざるをえません。
ピアノの伴奏をメインに進行していく展開は、より曲のメッセージをクリアに届けます。
平和への願いを込めるすべての人に、心に残る一曲としてオススメです!
あと1マイルレーズン

戦争の虚しさ、悲しさがつづられた歌詞は読むだけで泣けてしまいます。
シンガーソングライターさだまさしさんと吉田政美さんによるフォークデュオ、レーズンによる楽曲で、1991年にリリースされたアルバム『あの頃について -シーズン・オブ・レーズン-』に収録。
戦死してしまった恋人への思いがつづられたその内容が心に刺さります。
「こんな出来事はもう絶対、起こしてはならない」そういう気持ちにさせてくれる反戦ソングです。