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【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り

音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。

なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。

日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。

この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。

この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。

【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(91〜100)

死んだ女の子元ちとせ

あまりにも悲しい現実をそのまま歌われた反戦歌です。

トルコの詩人ナーズム・ヒクメットさんが1956年に発表した詩で、広島市への原子爆弾投下により亡くなった7歳の少女を題材としており、翻訳され世界中で歌われるようになった有名な曲です。

日本語での歌詞はつらく心が痛い本当の反戦歌ともいえるでしょう。

救われることはこの曲が世界の人々に歌われた事実です。

二度と繰り返してはいけないという思いがあふれています。

Wake Me Up (When This Nightmare’s Over)Simple Plan

Simple Plan – Wake Me Up (When This Nightmare’s Over) Official Music Video
Wake Me Up (When This Nightmare's Over)Simple Plan

「世界で起こる争いが少しでも早く終わってほしい」という思いがこめられた『Wake Me Up』。

2011年に起こった東日本大震災の被災者救援に協力したことでも知られるカナダ出身のバンド、シンプル・プランが2022年に制作しました。

ボーダーレスな魅力をもつストレートなバンドサウンドが胸を打つんですよね。

戦争への本音がつづられた歌詞に共感する方も多いでしょう。

動画を見るだけでも募金活動につながる反戦歌を聴いてみてはいかがでしょうか。

ヒロシマの有る国で合唱曲

日本にとって戦争というイメージと直結する広島県と原子爆弾をテーマとした合唱曲。

戦争により理不尽に奪われた命や人生をリアルに描いた歌詞は、その悲惨さを現代に伝えてくれていますよね。

世界で唯一の被爆国である日本だからこそ、その悲しさや苦しみを発信していくべきだというメッセージは、これまでもこれからも語り継いでいくべき使命なのではないでしょうか。

今もなお絶えることのない争いの愚かさを後世に伝えてくれる、世界中に広まってほしい反戦歌です。

言伝 ―ことづて―ポルノグラフィティ

広島にルーツを持つポルノグラフィティが、故郷への使命感を込めて制作したエモーショナルなバラードです。

原爆投下から約3日後に市内を走った「一番電車」を、未来へ記憶をつなぐ象徴として描いた歌詞からは、平和への切実な祈りが痛いほど伝わってきます。

歌詞を先に作り、そこにボーカルの岡野昭仁さんが祈りを込めて曲をつけたという制作背景を知ると、一層そのメッセージの重みが感じられます。

本作は、NHK広島『被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。』のテーマソングとして2025年4月に公開されました。

守るべき日常の大切さを、音楽を通じて静かに、しかし力強く問いかけてくるような気がしませんか?

THE WAR SONG山下達郎

THE WAR SONG (STOP THE WAR!) words&music by 山下達郎★ Covered by TatsuSea
THE WAR SONG山下達郎

ファンクとソウルが織りなす高揚感のあるサウンドにのせて、争いのない世界への祈りが歌われる、山下達郎さんの楽曲です。

1986年4月に発売され、第28回日本レコード大賞の優秀アルバム賞に輝いた名盤『POCKET MUSIC』に収録された1曲。

「戦争」という重いテーマを掲げながらも、本作から伝わるのは国益といった小さな枠組みではなく、地球全体で共存していく未来への強い願いです。

悲しみや絶望ではなく、むしろ希望に満ちた力強いエネルギーが、聴く人の心を揺さぶります。

当たり前の平和な日常がどれほど尊いものか、改めて考えさせられるのではないでしょうか?

Soul Dier feat.SORASANZENOZROSAURUS

オリジナルメンバーの脱退やレーベル移籍などの困難を乗り越え、現在は6人組で活動しているヒップホップバンドOZROSAURUSの楽曲。

ロックバンドRIZEを率いるJESSEさんの別名であるSORASANZENをフィーチャリングアーティストに迎えた楽曲で、憂いを帯びたトラックと畳みかけるようなラップに耳が奪われる方も多いのではないでしょうか。

戦争と平和という表裏一体のジレンマや映像が頭に浮かぶリアリティーを描いた歌詞は、凄惨な戦争を始めさせたくないメッセージとも受け取れますよね。

誰もが当事者として戦争について考えさせられてしまう、現代でも続く争いに一石を投じるヒップホップナンバーです。

黒い雨古謝美佐子

原爆が落とされた際の爆発によって舞い散る泥やホコリなどが降ってくる様子を表した、黒い雨。

日本で原爆が落とされた際にも、実際に黒い雨が降ったそうです。

その黒い雨のことを歌ったのが、こちらの楽曲。

歌うのは、沖縄出身の古謝美佐子さんです。

沖縄民謡のメロディーに乗せて歌われているのは、とめどなく黒い雨が降る様子。

歌詞を読むとそのときの恐ろしい光景が目に浮かびます。

二度とこの雨が世界のどこにも降ることがないように、歌詞の内容をかみしめながら聴いてみてください。