【反戦歌】戦争が生んだ悲劇を現代に伝える名曲
太平洋戦争以降、日本人にとっては戦争を意識する機会は随分と減りました。
しかしベトナム戦争や湾岸戦争、さらには2022年のロシアとウクライナの争い、2023年のイスラエルとガザの武力衝突など、いまだに世界中で争いは絶えません。
この記事では、戦争反対への気持ちを込めてミュージシャンたちが手掛けてきた反戦歌を紹介していきます。
戦争の恐ろしさやむごさ、関わった人たちの悲しみ、二度と過ちを起こしてはいけないという決意など、平和に向けてのさまざまな感情が込められた楽曲ばかりです。
私たちも歌詞に込められた思いを読み解き知ること、できることをやっていきたいと思います。
これから紹介する楽曲とともに、あらためて平和について一緒に考えてみましょう。
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【反戦歌】戦争が生んだ悲劇を現代に伝える名曲(81〜100)
戦争をしらない子供たちジローズ

1960年代から1970年代に活躍したフォークバンド、ジローズ。
彼らの代表曲でもある『戦争を知らない子供たち』は、1971年にリリースされた楽曲です。
華やかなポップスを思わせるメロディーが印象的で、皮肉を含んだメッセージ性の強い歌詞を強調しています。
ミドルテンポで展開される彼らの見事なコーラスワークが心に響くでしょう。
戦争を知らない世代が増えていくなかで、忘れてはいけない感覚を思いださせてくれるナンバーです。
ウージの唄かりゆし58

沖縄で生きる人々の心の内、その優しさを描き出した作品です。
『アンマー』のヒットでも知られているロックバンド、かりゆし58による楽曲で、2006年にリリースされたセカンドアルバムの表題曲。
第二次世界大戦で戦場になった沖縄。
悲しいこと、つらいことがたくさん起きたその場所に住む人たちが抱いている思い……察するにあまりあります。
ただ、この『ウージの唄』にある通り、生に誇りを感じることこそが、1番大切なのでしょう……。
聴けば「自分もそうありたい」という気持ちが芽生えます。
おばぁの涙Cojaco

平和への祈りが込められたCojacoの『おばぁの涙』。
沖縄戦の悲しみを背負った方の話を元に作られた歌だそうです。
美しい曲ですが、歌詞を読むと涙をこぼさずにはいられません。
戦争がどれほどつらく悲痛なものであったか、この曲を聴けばかならず感じられるはずです。
同じ過ちを繰り返さないために、語り継いでいくべき1曲だと思います。
黒い雨古謝美佐子

原爆が落とされた際の爆発によって舞い散る泥やホコリなどが降ってくる様子を表した、黒い雨。
日本で原爆が落とされた際にも、実際に黒い雨が降ったそうです。
その黒い雨のことを歌ったのが、こちらの楽曲。
歌うのは、沖縄出身の古謝美佐子さんです。
沖縄民謡のメロディーに乗せて歌われているのは、とめどなく黒い雨が降る様子。
歌詞を読むとそのときの恐ろしい光景が目に浮かびます。
二度とこの雨が世界のどこにも降ることがないように、歌詞の内容をかみしめながら聴いてみてください。
戦争は知らないThe Folk Crusaders

フォークルという略称でも知られ、デビューシングル『帰って来たヨッパライ』をはじめとした数々の名曲を世に送り出してきた音楽製作集団The Folk Crusadersの楽曲。
戦争そのものは知らなくても、それが原因で人生に影を落としてしまう世代もいるということをつづった歌詞が切ないですよね。
取り返しのつかない悲惨な出来事があっても幸せをつかんでいくという歌詞からは、誰もが幸福を求めているという人間としての当たり前の願いが感じられるのではないでしょうか。
戦争による負の影響をリアルに描きながらも、先人から与えられた命を未来につないでいくことの尊さを教えてくれる反戦歌です。
教訓I加川良

フォークシンガーの加川良さんが1971年に発表したファーストアルバムに収録されている代表曲で、命を何よりも大切にしなさいと歌った反戦歌です。
2020年に女優の杏さんが弾き語りで歌ったことでも注目されました。
演奏される音色の温度感や牧歌的な雰囲気との差を感じることもあって歌詞がより身に染みます。
たとえ国を守る意思が強くとも、それ以上に命を守ることが未来につながっていく。
そう信じずにはいられない願いがこめられています。