【反戦歌】戦争が生んだ悲劇を現代に伝える名曲
太平洋戦争以降、日本人にとっては戦争を意識する機会は随分と減りました。
しかしベトナム戦争や湾岸戦争、さらには2022年のロシアとウクライナの争い、2023年のイスラエルとガザの武力衝突など、いまだに世界中で争いは絶えません。
この記事では、戦争反対への気持ちを込めてミュージシャンたちが手掛けてきた反戦歌を紹介していきます。
戦争の恐ろしさやむごさ、関わった人たちの悲しみ、二度と過ちを起こしてはいけないという決意など、平和に向けてのさまざまな感情が込められた楽曲ばかりです。
私たちも歌詞に込められた思いを読み解き知ること、できることをやっていきたいと思います。
これから紹介する楽曲とともに、あらためて平和について一緒に考えてみましょう。
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【反戦歌】戦争が生んだ悲劇を現代に伝える名曲(61〜80)
Hey和ゆず

ストリート出身ミュージシャンの代表格として、いまや誰もが知るトップアーティストへと上りつめたフォークデュオゆずの通算33作目のシングル曲。
日本赤十字社「はたちの献血」のキャンペーンソングとして起用された楽曲で、パイプオルガンとコーラスをフィーチャーしたサウンドが幻想的ですよね。
何度でも同じ間違いを繰り返すことの愚かさや、それでも日常の中にある確かな幸せを描いた歌詞は、反戦への祈りとともに多くのリスナーの心を震わせたのではないでしょうか。
優しいメロディーが平和な気持ちにさせてくれる、キャッチーでありながらも荘厳なナンバーです。
奇妙な世界忌野清志郎

忌野清志郎さんは、ずっと戦争反対の立場をとってきました。
そんな清志郎さんが歌う『奇妙な世界』は2003年にリリースされました。
普通だけれどかけがえのないいつもの時が流れる世界と、戦争などの非現実的とも思える奇妙な世界を対比させた歌詞。
それは日常生活を大切にして、戦争がおかしく、奇妙だということに早く気づこう、といいたかったのではないでしょうか。
みんな戦争は無駄なこととわかっている。
それを意識し続けることが大切ですよね。
Happy Xmas (War Is Over)John Lennon & Yoko Ono

ベトナム戦争下における世界情勢のなかで1971年にリリースされた『Happy Xmas (War Is Over)』。
ビートルズのメンバーであるジョン・レノンさんと妻であるオノ・ヨーコさんによって制作されました。
クリスマスソングの定番曲として知られていますが、平和の訪れを願う曲でもあります。
クラシカルなメロディーラインやコーラスワークが心に響くでしょう。
戦争が終わりを告げれば、かがやく未来が待っていると感じさせてくれる名曲です。
Invisible Sunポリス

戦争で荒廃した国や貧しい国に住む人々が見えない太陽を信じ、強く生きていくような歌詞の内容です。
暗い曲想や叙情的な歌詞の中にも、生きるという強い意志が感じられます。
ミュージックビデオには、北アイルランドの紛争で撮影されたビデオクリップが収録されていますが、その内容のためにBBCでは放送禁止になりました。
ヒロシマの有る国で合唱曲

日本にとって戦争というイメージと直結する広島県と原子爆弾をテーマとした合唱曲。
戦争により理不尽に奪われた命や人生をリアルに描いた歌詞は、その悲惨さを現代に伝えてくれていますよね。
世界で唯一の被爆国である日本だからこそ、その悲しさや苦しみを発信していくべきだというメッセージは、これまでもこれからも語り継いでいくべき使命なのではないでしょうか。
今もなお絶えることのない争いの愚かさを後世に伝えてくれる、世界中に広まってほしい反戦歌です。