【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り
音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。
なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。
日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。
この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。
この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(111〜120)
RussiansSting

ロックバンドのポリスを結成し、さまざまな名曲を世に放ってきたイングランドのミュージシャン、スティングさん。
『RUSSIANS』は彼が1985年に発表したソロデビュー作品の『The Dream of the Blue Turtles』に収録された楽曲です。
ロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフの組曲である『キージェ中尉』第2曲が引用されており、1980年代の東西冷戦の中で生まれた反戦歌。
加害者と被害者という視点だけではない、同じ人間として同じように子供を愛する心を問いかけている歌詞が刺さります。
この曲を聴くとよりいっそう、立場は違えどそうした愛情を持って接する大切さを考えられます。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(121〜130)
Waist Deep in the Big MuddyPete Seeger

ピート・シーガーさんが1967年にリリースした『Waist Deep in the Big Muddy』。
こちらは実際に米軍の演習中に起きた悲しい事故を元に制作された1曲。
歌詞の中では、若い訓練兵の目線から、身勝手な行いにより命を落とす様子が描かれています。
その1容が多くの反響を呼び、これまで世界中の有名アーティストにカバーされてきました。
また、日本では翻訳したバージョンが『腰まで泥まみれ』のタイトルでリリースされています。
フランシーヌの場合新谷のり子

ベトナム戦争への抗議のためにパリの路上で焼身自殺したフランシーヌ・ルコントさんのことを歌った反戦歌で、この事件は多くの日本人に衝撃を与えました。
たった一人の人間の死が世界を変えることなどないけれど、人々の心に残り続けているという大きなメッセージが込められています。
Fight the nightONE OK ROCK

ONE OK ROCKが2015年に発表した楽曲『Fight the night』は、心を打つ反戦のメッセージを持つ名曲です。
この曲が収められているアルバム『35xxxv』は、リリースされて以降、多くのリスナーの共感を呼びました。
現代を生きる私たちに、戦争とは何か、そして平和の大切さを問いかけてくれる楽曲です。
力強いメロディと痛切な歌詞からは、ONE OK ROCKさんの音楽的な深みと成熟が感じられます。
とくに、これからの未来に希望を持ち続けるよう呼びかけている点が印象的です。
戦争を目の当たりにしない私たちも、彼らの音楽を通じて、平和への願いを新たにするチャンスがありますよ!
大空の弟福来スズ子

福来スズ子さんが歌うこの曲は、戦争の影響下にある家族の思いを繊細に描き出した心に響く1曲です。
遠く離れた場所にいる弟への思いや、日々の生活のなかでの不安が優しい言葉でつづられており、聴く人の心を打ちます。
NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』の劇中歌として披露されたこの曲は、2023年12月に発売されたアルバム『福来スズ子傑作集』に収録。
戦争を体験した人々の思いが込められており、平和の大切さを訴えかけています。
戦争の苦しみを知るすべての人、そして平和を望む人々に聴いてほしい1曲です。
虹BLUE ENCOUNT

BLUE ENCOUNTの楽曲のなかで、世界平和や戦争について考えさせられる曲として注目を集めているのがこの曲。
力強いロックサウンドとともに、平和への願いを込めた歌詞が心に響きます。
爆風に逆らう鳥の群れや、平和を謳歌する老人など、象徴的な表現で戦争の悲惨さと希望を描いています。
2018年3月にリリースされたこの曲は、バンドの新たな一面を見せる作品として話題になりました。
ライブでも人気の高い1曲で、ファンの間で熱い支持を得ています。
平和について考えたいときや、世界の現状に向き合いたいときにオススメの曲です。
What’s Going OnMarvin Gaye

『What’s Going On』は、マーヴィン・ゲイさんがベトナム戦争から帰還した弟から戦場の様子を聴き、反戦曲として、アル・クリーヴランドさん、レナルド・ベンソンさんらとともに書き上げました。
印象的な曲とともにメッセージ性の高いこの曲は、たくさんのアーティストにカバーされています。