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【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り

音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。

なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。

日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。

この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。

この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。

【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(111〜120)

タガタメMr.Children

Mr.Children「タガタメ」from Stadium Tour 2015 未完
タガタメMr.Children

J-POPシーンにおいて誰もが親しみやすい名曲を多く歌ってきたMr.Childrenですが、中にはこういった強いメッセージソングもあります。

2004年にリリースされた名盤『シフクノオト』の収録曲。

子供たちの未来を自分たちで壊してしまうことの愚かさや嘆きが描かれた激しい怒りと同時に、人とのつながりや寄りそうことの真を歌っていて鋭く突きつけられます。

アルバムで最後の楽曲『HERO』に続く位置付けでもあり、一人の人を思うことにつながる1曲ではないでしょうか。

戦争は知らないThe Folk Crusaders

「戦争は知らない」 フォーククルセダース YouTube
戦争は知らないThe Folk Crusaders

フォークルという略称でも知られ、デビューシングル『帰って来たヨッパライ』をはじめとした数々の名曲を世に送り出してきた音楽製作集団The Folk Crusadersの楽曲。

戦争そのものは知らなくても、それが原因で人生に影を落としてしまう世代もいるということをつづった歌詞が切ないですよね。

取り返しのつかない悲惨な出来事があっても幸せをつかんでいくという歌詞からは、誰もが幸福を求めているという人間としての当たり前の願いが感じられるのではないでしょうか。

戦争による負の影響をリアルに描きながらも、先人から与えられた命を未来につないでいくことの尊さを教えてくれる反戦歌です。

RussiansSting

ロックバンドのポリスを結成し、さまざまな名曲を世に放ってきたイングランドのミュージシャン、スティングさん。

『RUSSIANS』は彼が1985年に発表したソロデビュー作品の『The Dream of the Blue Turtles』に収録された楽曲です。

ロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフの組曲である『キージェ中尉』第2曲が引用されており、1980年代の東西冷戦の中で生まれた反戦歌。

加害者と被害者という視点だけではない、同じ人間として同じように子供を愛する心を問いかけている歌詞が刺さります。

この曲を聴くとよりいっそう、立場は違えどそうした愛情を持って接する大切さを考えられます。

桜ひとひらMISIA

Kamikaze attack sakura hitohira 桜ひとひら 永遠の0 神風特別攻撃隊 The Eternal Zero
桜ひとひらMISIA

桜の花びらに託した平和への思いが胸に迫る1曲。

歌詞には、戦争の悲しみを繰り返さないという強いメッセージが込められています。

MISIAさんの圧倒的な歌唱力と情感豊かな歌声が、聴く人の心に深く響く本作は、2015年2月に発売されたシングル『白い季節/桜ひとひら』に収録され、テレビ東京系ドラマスペシャル『永遠の0』の主題歌として起用されました。

春の訪れとともに、平和について考えるきっかけを与えてくれる楽曲です。

快走!ラスプーチンザ・リーサルウェポンズ

[MV]『快走!ラスプーチン』 THE LETHAL WEAPONS – Rasputin
快走!ラスプーチンザ・リーサルウェポンズ

日本人とアメリカ人による2人組ロックユニットとして、さまざまなカルチャーから着想を得た作品をYouTube中心に発表しているザ・リーサルウェポンズの楽曲。

帝政ロシア末期に実在した祈祷師ラスプーチンの予言をベースに制作された楽曲で、コミカルな中にあるストレートなメッセージが強烈なインパクトを作り出しています。

人類の歴史上何度も繰り返される争いという現実の中で、いつの時代もそれを止めようと奔走した人の存在を感じさせるストーリーからは勇気をもらえるのではないでしょうか。

悲惨な現状を少しでも早く終わらせてほしいと思わせる、何度も聴きたくなるロックチューンです。

大空の弟福来スズ子

福来スズ子さんが歌うこの曲は、戦争の影響下にある家族の思いを繊細に描き出した心に響く1曲です。

遠く離れた場所にいる弟への思いや、日々の生活のなかでの不安が優しい言葉でつづられており、聴く人の心を打ちます。

NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』の劇中歌として披露されたこの曲は、2023年12月に発売されたアルバム『福来スズ子傑作集』に収録。

戦争を体験した人々の思いが込められており、平和の大切さを訴えかけています。

戦争の苦しみを知るすべての人、そして平和を望む人々に聴いてほしい1曲です。

廃虚の鳩ザ・タイガース

ジュリーの愛称で知られ、現在も音楽活動や俳優活動を精力的におこなっている沢田研二さんを擁したザ・タイガースの7作目のシングル曲。

グループサウンズ特有の哀愁と浮遊感に乗せた、人間の持つ負の側面を描いた歌詞が心に響きますよね。

自分たちで作り上げたものを一瞬で破壊してしまう戦争の愚かさと、失敗から学べるという希望を感じさせる歌詞は、人間の弱さを認めながらも強さを信じる祈りとも受け取れるのではないでしょうか。

誰もが何度でもやり直せるというメッセージが印象的な、世界中の人たちに知ってほしい反戦歌です。