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【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り

音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。

なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。

日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。

この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。

この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。

【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(81〜90)

すずかけ通り三丁目谷山浩子

幻想的な世界観で注目されるシンガーソングライターの谷山浩子さん。

1977年のアルバム『ねこの森には帰れない』に収録された『すずかけ通り三丁目』は、あまんきみこさんの『車の色は空の色』という童話をモチーフに作られたようです。

亡くなった子を思い、思い出の地で鮮明によみがえる記憶や切なさに包まれるメロディーが寄りそうじんわりと染みる歌。

直接的な明言はないものの、戦時下のラジオ音声が取り入れられていて反戦を思わせます。

刻まれた傷跡は永久に消えることはないからこそ、慎重であることの大切さも考えさせられます。

コバルトブルーThe Back Horn

THE BACK HORN「コバルトブルー / Cobalt blue」MUSIC VIDEO
コバルトブルーThe Back Horn

反戦の思いを込めたTHE BACK HORNの楽曲は、人生のはかなさと再生をテーマにした深い歌詞が特徴です。

夜明けとともに風になり、一つになるという表現は、人々の結束と連帯を象徴しています。

2005年3月にリリースされたアルバム『Headphone Children』に収録され、映画『CASSHERN』の挿入歌としても使用された本作は、力強いギターリフとメロディックなボーカルが印象的な楽曲。

世界の不条理さに苛立ちながらも、生きる証を刻もうとする姿勢が描かれており、人生に悩む人々の心に寄り添う1曲となっています。

果てなき大地の上に加藤登紀子

加藤登紀子コンサート2022果てなき大地の上にTokiko Kato Concert 2022 Long Journey, Hard Earth
果てなき大地の上に加藤登紀子

加藤登紀子さんの『果てなき大地の上に』は、ただひたすらに平和への願いを斉唱する反戦歌です。

曲名そのままに、戦火の絶えない地にさらされる人々へ対する深い共感と期待が詩に織り込まれており、その言葉たちには震えるほどの説得力が宿っています。

彼女の声に添えられたメッセージが、真っすぐに人々の心に届くことを願わずにはいられません。

一人ひとりが歌の世界に心を寄せ、その真実に目を向けることで、二度と繰り返されてはならない過ちを思い出す重要性をあらためて認識できるのではないでしょうか。

クスノキ-500年の風に吹かれて-福山雅治

福山雅治 – クスノキ-500年の風に吹かれて-
クスノキ-500年の風に吹かれて-福山雅治

長崎に今もなお生き続ける被爆クスノキを題材にした作品です。

500年という長い時を生き、過酷な歴史を乗り越えてきた生命の力強さが、福山雅治さんの芯のある歌声でつづられています。

この楽曲は、2014年4月発売のアルバム「HUMAN」に収録されたナンバーを、約11年の時をへてオーケストラと合唱を加えリアレンジしたもの。

その荘厳な響きは平和への祈りをいっそう深く感じさせます。

本作の収益の一部が被爆樹木の保存基金へ寄付されるというのも、音楽の力を感じられてステキですよね。

歴史に思いをはせながら、明日を生きる力をくれる、心に深く刻まれる名曲です。

Happy Xmas (War Is Over)John Lennon & Yoko Ono

HAPPY XMAS (WAR IS OVER). (Ultimate Mix, 2020) John & Yoko Plastic Ono Band + Harlem Community Choir
Happy Xmas (War Is Over)John Lennon & Yoko Ono

ベトナム戦争下における世界情勢のなかで1971年にリリースされた『Happy Xmas (War Is Over)』。

ビートルズのメンバーであるジョン・レノンさんと妻であるオノ・ヨーコさんによって制作されました。

クリスマスソングの定番曲として知られていますが、平和の訪れを願う曲でもあります。

クラシカルなメロディーラインやコーラスワークが心に響くでしょう。

戦争が終わりを告げれば、かがやく未来が待っていると感じさせてくれる名曲です。

情けねえとんねるず

1990年に起こった湾岸戦争を受けて制作された楽曲です。

お笑いコンビ、とんねるずが歌った作品で、91年にシングルリリース。

トレンディな雰囲気を持った曲調に、2人の男らしい歌声が映えています。

真っすぐな気持ちがつづられた歌詞も印象的。

「そうだよな」とうなずきたくなるような仕上がりです。

どこかまったく違う世界で起きているのが「戦争」……ではありません。

一つ、自分の在り方を考えるきっかけになってくれるメッセージソングです。

【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(91〜100)

ピースとハイライトサザンオールスターズ

サザンオールスターズ – ピースとハイライト [Official Music Video] Short ver.
ピースとハイライトサザンオールスターズ

世界情勢を憂いた歌詞が話題になったのが、サザンオールスターズの『ピースとハイライト』です。

この楽曲がリリースされた2013年はシリアの内戦や日韓の関係悪化など、世界的に緊張度の高い1年だったと言えます。

『ピースとハイライト』には作曲者である桑田佳祐さんの平和を願ったメッセージが込められているんですよね。

オリコンシングルチャートでは第1位を獲得し、フォルクスワーゲン「New Golf」のコマーシャルソングに起用されています。

豪華なホーンセクションやポップなサウンドが、明るい気分にさせてくれる1曲です。