【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り
音楽にはときに人の心を動かし、社会に大きな影響を与える力があります。
なかでも平和への願いを込めた反戦歌は、時代をこえて多くの人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えかけてきました。
日本の音楽史に刻まれた反戦歌には、現代を生きる私たちが決して忘れてはならない深いメッセージが込められているのです。
この記事では、邦楽曲を中心に日本の反戦歌をピックアップし、楽曲の背景や歌詞に込められた思いについて解説します。
この機会に、改めて戦争と平和について、思いを巡らせてはいかがでしょうか。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(121〜130)
虹の麓元ちとせ

奄美民謡歌手としても活躍する元ちとせさんが歌う、平和への願いが込められた楽曲です。
民謡の特徴ともいえるうねりのある歌唱と、レゲエをベースにした明るくゆったりとしたサウンドが印象的ですね。
宝物が埋まる場所といわれる虹のふもとがタイトルにあるように、遠い目標への強い願いと、助け合って目標に向かおうとする心が伝わってきます。
それぞれが平和という大きな目標を持ち、助け合いながら進んでいくことが大切であると教えてくれているようです。
花はどこへ行った加藤登紀子

2022年、反戦や平和への思いを込めて加藤登紀子さんがリリースしたアルバム『果てなき大地の上に』。
このアルバムに収録されているこの曲『花はどこへ行った』は世界的に最も有名な反戦歌と言っても過言ではない、アメリカの歌手ピート・シーガーさんの楽曲。
この曲は日本でもYMOや忌野清志郎さんなど数々のアーティストがカバーソングを歌っている1曲。
戦争は自分たちには関係のない遠い国で起こっていること、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
この曲を聴いてもまだ同じ気持ちでいられるでしょうか?
自分や家族に置き換えて考えて、聴いてみたい1曲です。
Too Young To DieJamiroquai

ボーカリストとして知られるジェイ・ケイさんのソロユニットとして活動し、ファンクとアシッドジャズをベースとした音楽性で人気を博しているジャミロクワイの楽曲。
1stアルバム『Emergency on Planet Earth』からの2ndシングル曲で、ソウルフルな歌声とファンキーなアンサンブルが絶妙なナンバーです。
未来ある若者が声を上げることもできずに戦争に巻き込まれ、命を落としていくことを痛烈に批判しているメッセージは、いつの時代にも変わらない戦争の理不尽さが描かれていますよね。
憂いを感じさせるアレンジが心を震わせる、戦争への怒りを感じさせるナンバーです。
CHILDREN IN THE WARGLAY

砂漠に咲く名もなき花の声を借りて、戦争の悲惨さと平和の尊さを歌い上げた1曲。
GLAYのリーダーTAKUROさんが2003年のイラク戦争をきっかけに作り上げた本作は、戦場に咲く花の目線から平和の意味を問いかけます。
心に刺さる歌詞と、GLAYらしい力強いサウンドが織りなす楽曲は、聴く人の心に深く響くはず。
2011年3月にリリースされたこの曲は、GLAYのライブでも人気の高いナンバーです。
世界の現状に心を痛めている人にぜひ聴いてほしい1曲です。
【心に刺さる反戦歌】日本の名曲が伝える平和への祈り(131〜140)
Beginners曽我部恵一

サニーデイ・サービスのボーカルとしても活躍する曽我部恵一さんがによる、ウクライナについて歌われた楽曲です。
心の不安を表現したような暗い浮遊感のあるサウンド、メッセージを語りかけてくるような歌声が印象的ですね。
世界の遠い場所で起こっている激しい争いに対して、どこかひとごとのように感じているようすが描かれています。
自分とは関係ない遠い土地でのできごとにせず、もっと自分に近いものとして考えることを気付かせてくれるような楽曲です。
伝言藍坊主

2010年リリース、藍坊主10枚目のシングルです。
バンドのリーダーである藤森真一作詞作曲の楽曲で、疾走感のあるアップテンポなメロディーの曲です。
戦争の苦しみをつなげるのではなく、明るい未来へ命をつなぐことに希望を持てる歌詞に励まされます。
平和を願う歌であるだけでなく、日々の生活の苦しいことや壁にぶつかった時の応援歌としても私たちの背中を押してくれます。
時代遅れのRock’n’Roll Band桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎

争いのない平和な世界が訪れることを願って制作された『時代遅れのRock’n’Roll Band』。
世界中で起こる戦争に対しての切実な思いがこめられたメッセージソングです。
桑田佳祐さんと同世代のミュージシャンたちによる華やかなコーラスワークやバンド演奏が印象的で、明るい未来や戦争のない社会を想像させてくれますね。
困難に直面している世界中の子供たちを守る活動「セーブ・ザ・チルドレン」のチャリティーソングにも起用されました。
時代や国境をこえて届ける反戦への熱い思いを受けとってみてはいかがでしょうか?