オシャレなボカロ曲特集。心を打たれるVOCALOIDの世界
ほんとにもう数えきれないぐらい存在するVOCALOIDシーンの楽曲たちですが、この記事ではその中でも特にオシャレなボカロ曲を集めてみました。
ただ「オシャレ」と一口に言っても人それぞれの基準があるはずですので、なるべく垣根なく、多くの音楽ジャンルからチョイスしています。
なのできっとあなたの好きな曲調のものがあるはずです。
最後までチェックして、あなたが胸打たれるお気に入りのナンバーを見つけてくださいね。
オシャレなボカロ曲特集。心を打たれるVOCALOIDの世界(141〜150)
あいとうTonbi

Tonbiさんが2025年1月に発表した本作『あいとう』は、歌愛ユキのやわらかな歌声が印象的。
またエレクトロポップなサウンドはオシャレな仕上がりで、歌詞には失われた愛や過去の痛みが描かれています。
MVに登場する2人の関係性に思いをはぜずにはいられなくなりますね。
悲しみを抱えている人や、昔の恋愛を思い返したい人に聴いてみていただきたいです。
かなしばりに遭ったらあばらや

夢と現実の狭間を彷徨う、幻想的な楽曲です。
あばらやさんが手がけた本作は、2024年9月に発表されました。
エレクトロニカとポストロックが融合した独特のサウンドスケープが魅力的。
歌愛ユキとナースロボ_タイプTのボーカルが織りなす世界観に、思わず引き込まれてしまいます。
歌詞には自己と他者の関係性、現実の束縛からの解放が。
前衛アートめいたハイセンスな音楽性も光ります。
深夜に1人、静かに聴いてみるのはいかがでしょうか。
きっと新たな感覚を味わえるはずです。
あの子は悪魔こめだわら

妖艶で小悪魔的な魅力を放つボカロ曲です。
こめだわらさんによる作品で、2024年4月にリリース。
どこか怪しげな空気感を持ったサウンドアレンジに重音テトとmaiの大人っぽいデュエットがマッチ。
そして歌詞から伝わってくる、お互いがお互いを見合っている禁断の恋模様に、こちらがドキドキしてしまうんです。
この危険な恋の世界に、ぜひ魅了されていってください!
オシャレなボカロ曲特集。心を打たれるVOCALOIDの世界(151〜160)
君は悪くないΔ

心の内側から気持ちがあふれ出しているかのように感じられる、切なくて、でもエモーショナルなボカロ曲です。
ボカロP、Δさんの作品で2020年に公開されました。
動静、緩急のはっきりとした美しい曲調が印象的。
歌詞の雰囲気ともマッチしています。
その歌詞には、現在の自分がいる立ち位置への不満や諦めがつづられていて、そのやりきれない思いが伝わってきて胸がぎゅっとなります。
一人きりの時間にじっくりと聴き込んで欲しい楽曲です。
Hungry!Caffeine

小気味いいリズムに心が躍る、オシャレなボカロ曲です。
Caffeineさんが手がけた『Hungry!』は2025年1月にリリースされたナンバー。
食事風景を描写しながら自分たちの存在を卑下していく、シニカルなメッセージ性が特徴。
そしてファンクミュージックのエッセンスが感じられる音像と初音ミクのブレスをふくんだクールな歌声、その調和が見事です。
じっくりと思案にふけりたいとき、この曲が合うかもしれません。
ユメミr-906

幻想的なメロディーラインと透明感のある歌声が融合した、洗練された音像に思わず引き込まれてしまいます。
r-906さんの楽曲で、2025年4月に音声合成ソフト「VoiSona」の公式デモソングとして公開。
聴き心地ばつぐんのサウンドスケープ、そして現実と夢の狭間をただようような独特な世界観が魅力です。
夜に思い耽ける、その感情を落とし込んだ詩的な歌詞も特徴。
聴けば聴くほど味の増す、ハイセンスなボカロ曲です。
あの子の消費論フロクロ

消費社会における個人の存在価値を問う、フロクロさんの意欲作です。
2024年8月にリリースされた本作は、エレクトロニカと実験音楽を融合させた前衛的なサウンドが魅力。
そして最大の特徴は、歌詞構成でしょう。
1番と2番で歌メロ、発声は一緒なのに歌詞がまったく違うんです。
その独創性に驚かされます。
ボカロ文化の新たな可能性を示す本作は、音楽を作るのが趣味の方が聴けば、かなりの刺激をもらえるんじゃないでしょうか。
ぜひともご自身で体感していただきたい、アートなボカロ曲です。