【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。
細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。
そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!
米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。
【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(141〜150)
whoa (mind in awe) (Remix)XXXTENTACION & Juice WRLD

2010年代後半のアメリカ音楽シーンにおいて、エモラップという潮流を代表する存在であったエックスエックスエックステンタシオンさんとジュース・ワールドさん。
共に1998年生まれでSoundCloudからキャリアを切り拓き、内省的なリリックと多彩な音楽性で若者たちの心を掴みましたが、その才能はあまりにも早く天へと召されました。
今回紹介するのは、そんな二人の魂が共鳴するかのような、2025年5月に公開された作品です。
エックスエックスエックステンタシオンさんの繊細な歌声にジュース・ワールドさんのエモーショナルなラップが重なり、木琴のような柔らかな音色のトラックと見事に調和して、聴く者の心を揺さぶりますね。
人気ゲーム『Fortnite』での楽曲展開も話題となりました。
深い悲しみを乗り越えようとする切実な思いが、きっと多くの人に力を与えてくれるはずです。
Duffel Bag Hottie’s RevengeBenny the Butcher, Boldy James

ハードコア・ヒップホップシーンで活躍を続けるベニー・ザ・ブッチャーさんとボルディ・ジェームスさんによる強力なコラボレーション楽曲が2025年4月にリリースされています。
ニューヨーク州とジョージア州出身の二人は、それぞれの持ち味であるストリート感溢れるリリックとタイトなフロウを見事に融合させ、ナンチャク101が手がけた重厚なブーンバップビートと共に完璧な一曲を作り上げました。
本作はベニーさんのアルバム『Excelsior』の先行シングルとして公開され、スタイルズPさんやスカイラー・ブラットさんらをフィーチャリングした収録曲の全容にも期待が高まります。
都会の夜景を背景に二人のパフォーマンスを収めた映画的なMVも話題を呼んでいますよ。
My WorldChuckyy

シカゴを拠点に活動するチャッキーさんは、シカゴのストリートカルチャーから生まれた新世代ドリル・ラップシーンを代表するアーティストです。
ホラー映画を思わせる不気味なビートに、彼独特の鼻声のようなボーカルを乗せた表現スタイルは唯一無二。
2025年4月にリリースされた本作は、重厚なベースラインと繊細なメロディが融合した意欲的な作品で、自身の内面世界や葛藤、成長をテーマに深い感情表現を織り込んでいます。
Apple MusicやSpotifyで高い再生回数を記録し続けている本作は、ドリル・ラップに新たな表現を見出そうとするリスナーにおすすめの一曲です。
DabbleConnor Price & Nic D

幼少期から俳優として活動し、近年音楽の道へ転向したカナダ出身のコナー・プライスさんと、彼の長年の盟友であるニック・Dさん。
2023年にはコナー・プライスさんの楽曲群が10億回以上ストリーミングされるなど、確かな実力を持つ二人がコラボアルバム『ICONIC』を2025年5月にリリースしました。
その中の一曲は、プロデューサーGRAHAMさんが手掛けた軽快なビートと、二人の息の合った掛け合いが際立つヒップホップチューンとなっていますね。
TikTokなどSNSでの反響も大きく、多くのリスナーから支持を集め、人気を博しています。
ドライブや気分を上げたい時に聴きたくなる、キャッチーな仕上がりですよ。
RINGSGASHI & G-Eazy

アメリカの音楽シーンで活躍し、ヒップホップを基盤に多彩な音楽性を持つガシさんとジー・イージーさん。
そんな二人が約6年ぶりにタッグを組んだ楽曲が2025年5月にリリースされました。
ガシさんの兄弟からの発案で、ニューヨーク・ニックスのNBA制覇を祝うアンセムとして制作された本作は、エネルギッシュなビートに勝利への渇望が込められたリリックが乗る、ヒップホップとポップが見事に融合したナンバーとなっています。
ジー・イージーさんとの絆が楽曲に深みを与えています。
ガシさんのアルバム『The Killah Whales of Gotham』にも収録予定で、スポーツ観戦や気分を高めたい時にぴったりの力強い仕上がりですよ。
Where is the BreadKhantrast

ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するアジア系アメリカ人ラッパー、カントラストさん。
1998年生まれの彼は、卓越したフリースタイルと、アニメやアジア文化を巧みに取り入れたリリックで注目を集めています。
2025年5月に公開された彼の作品は、持ち前のエネルギッシュなフロウと、アジア文化への深い造詣が感じられる言葉選びが実にユニークですね。
本作は、同年にリリースされた彼の記念すべき初フルアルバム『Chinatown’s Favorite』にも収められており、全米ツアーも行われました。
彼のアイデンティティとユーモアが詰まったこの楽曲は、ヒップホップ好きはもちろん、異文化の融合を楽しむ方々の心にも響くはずです。
OWA OWALil Tecca

若くして音楽シーンに登場し、メロディアスなトラップで多くのリスナーを惹きつけているのが、アメリカ・ニューヨーク州クイーンズ出身、2002年生まれのリル・テッカさんです。
そんな彼が2025年5月にリリースした楽曲は、1979年のヒット曲をサンプリングした意欲作となっていますよ。
80年代のノスタルジックな雰囲気と現代的なトラップサウンドが巧みに融合し、これまでの彼のスタイルから一歩踏み出した内省的でメロディアスな響きが印象的ですね。
本作では、人間関係における感情の複雑さやアイデンティティといったテーマが表現されており、聴く者の心に深く訴えかけるはず。
5枚目のアルバム『Dopamine』に収録予定で、SpotifyのUSトップソングチャートで2位を獲得するなど、その注目度の高さを示しています。
深夜のドライブや、一人静かに物思いに耽りたい時にぴったりの一曲と言えそうです。