【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。
細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。
そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!
米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。
【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(231〜240)
Hoochie CoochieSexyy Red

アメリカ・ミズーリ州セントルイス出身で現代フィーメールラッパーを代表するセクシー・レッドさんが、DaBabyさんが監督を務めるミュージックビデオと共に新たな楽曲を発表。
ストリップクラブやボクシングリングを舞台に、プロデューサーのマック・フライさんによる重厚なベースラインとシンセサイザーの旋律が生み出す独特の世界観が広がります。
大胆で率直なリリックとエネルギッシュなフローが彼女らしさ満点な本作は、2024年のBETヒップホップアワードで「Best Breakthrough Hip-Hop Artist」を受賞した実力派ラッパーの真骨頂。
グッチ・メインさんやリル・ウェインさんの影響を色濃く感じさせる彼女の音楽性を知る上で、まさに最適な一曲と言えそうです。
Born 2 LoseSematary

ホラーコアからドリルミュージックまで、独自の音楽性で知られるアメリカ出身のセマタリーさん。
2019年に自身のラップ・コレクティブ『Haunted Mound』を設立し、音楽シーンで注目を集めています。
2025年4月の楽曲では、歪んだシンセサイザーの旋律とギターリフが不気味な雰囲気を醸し出し、アーティストならではの世界観を表現しています。
ミキシングやプロデュースを自身で手掛け、DIY精神を貫いているのも魅力的。
先鋭的なサウンドと内省的なリリックが響く本作は、真夜中にヘッドフォンで没入して聴くのがおすすめです。
彼の作品世界をさらに深く知りたい方は、2024年にリリースされたアルバム『Bloody Angel』も要チェックですよ。
OG CRASHOUTBhad Bhabie

2003年生まれのフロリダ州ボイントンビーチ出身、バッド・バービーさんのトラップミュージックが、強烈なインパクトを残しています。
エネルギッシュなラップフローと力強いビートが融合した本作は、彼女の代名詞とも言えるアグレッシブなスタイルが全開。
2025年にリリースされた楽曲では、思わず体が揺れだすようなリズムと共に、彼女の個性的なパフォーマンスが存分に発揮されています。
2017年のデビュー曲『These Heaux』でBillboard Hot 100の77位を記録し、史上最年少の女性ラッパーとしてチャート入りを果たしたバッド・バービーさんの勢いは、今も止まることを知りません。
力強いビートとキャッチーなメロディーラインが織りなす本作は、パーティーシーンで盛り上がりたい方や、現代のトラップミュージックを楽しみたい方にぴったりの一曲です。
Redemption (Ft. Nemzzz)Kidwild

イギリスのアンダーグラウンドシーンで活躍するプロデューサー、キッドワイルドさんが2025年1月に公開した注目作は、UKヒップホップの新鋭、ネムズさんをゲストに迎えた意欲作です。
メロディアスなビートと洗練されたラップが絶妙にマッチし、自己再生と解放をテーマにした心に響く作品に仕上がっています。
本作はEP『Distro Kid』に収録されており、プロデューサーのカイソさんも制作に参加。
これまで『Go Ghost』や『Indecisive (Is It A Crime)』といったシングル作品を手掛けてきた彼の新境地とも言えるサウンドが魅力的ですね。
ヒップホップやR&Bが好きな方はもちろん、深い歌詞の世界観に浸りたい方にもぴったりの一曲となっていますよ。
EVIL J0RDANPlayboi Carti

アトランタ出身のラッパー、プレイボーイ・カーティさんは、実験的な音楽性とミステリアスな存在感で知られています。
2025年3月に発売されたアルバム『MUSIC』の収録曲では、不気味なストリングスと重厚な808ベースがダークな雰囲気を演出。
低音域の声を活かした攻撃的なボーカルと、『Popular』のサンプルが効果的に使われています。
本作は、Billboard Hot 100で2位を記録し、初週で3,080万回のストリーミング再生を達成しました。
攻撃的なサウンドとダークな世界観が魅力で、深夜のドライブBGMにぴったりな一曲といえるでしょう。
Long Live My BrotherEBK Jaaybo

アメリカ・カリフォルニア州ストックトン出身の若手実力派ラッパー、イービーケー・ジェイボーさん。
2018年から音楽活動を開始し、ウェストコースト・ラップシーンで独自の存在感を示してきました。
2025年4月のシングルは、亡き兄弟への想いを込めた魂のトリビュート。
重厚な808ベースとシネマティックなサウンドスケープが、深い悲しみと怒りのリリックを印象的に引き立てています。
YouTubeでは公開からわずか数日で62万回以上の再生を記録し、音楽トレンドランキング7位にランクイン。
2024年にはアルバム『The Reaper』で、ビルボードのBubbling Under Hot 100やHot R&B/Hip-Hop Songsチャートにも食い込む実績を残しました。
本作は切実な心情と現実を赤裸々に描いた作品で、リアルな表現に共感を覚える方にぜひお勧めしたい一曲です。
lutherKendrick Lamar & SZA

ソウルフルな旋律に深い愛の告白が描かれる傑作。
アメリカのラッパー、ケンドリック・ラマーさんとR&Bアーティストのシザさんの共演が実現した音楽界注目の一曲です。
ルーサー・ヴァンドロスさんへのオマージュとして制作された本作は、808ビートと弦楽器が織りなすメロディの上で、ラマーさんの力強いラップとシザさんの艶やかなボーカルが見事に調和しています。
アルバム『GNX』からの先行曲として2024年11月に公開され、世界各国のチャートで首位を獲得。
2025年2月のスーパーボウルでは両アーティストの共演が実現し、2025年4月にはスタイリッシュなMVも公開されました。
切なくも力強い愛の歌として、静かな夜に聴きたい一曲に仕上がっています。