【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。
細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。
そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!
米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。
【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(281〜290)
Can You Please (ft. GloRilla)GELO

カリフォルニア州出身のバスケットボール選手からラッパーに転身したジェロさんが、メンフィスの実力派ラッパーであるグロリラさんとタッグを組んだ渾身の一曲。
南部ヒップホップの伝統的なサウンドを現代的にアレンジした軽快なビートの上で、二人のラッパーが見事な掛け合いを披露しています。
2025年3月に発表された本作は、彼の代表作『Tweaker』と同様のバウンシーなメロディラインを基調としながら、グロリラさんの個性的な低音ボイスが新たな魅力を引き出しています。
2024年にはMTVビデオ・ミュージック・アワードで4部門にノミネートされたグロリラさんの勢いと、ジェロさんの洗練されたフローが見事にマッチした一曲となっています。
エネルギッシュなダンスミュージックを求めているリスナーには、心から推奨できる作品です。
Selekta (feat. Albie Wobble, Trixie B & SIDEQUEST)Kyle Gordon

ソーシャルメディアで大人気のアメリカのコメディアン、カイル・ゴードンさんが手がけた、90年代から2000年代初頭のUKヒップホップシーンをパロディ化した意欲作。
ゴードンさんが演じる新キャラクター「アルビー・ウォブル」が初お目見えし、トリクシー・Bさんやサイドクエストさんが迎えられた本作は、スピードガラージュの持つ独特なエネルギーを巧みに再現しています。
2024年3月にBMGからリリースされたデビューアルバム『Kyle Gordon is Great』でBillboardコメディアルバムチャートのトップ10入りを果たした彼の新作で、2025年4月発売予定のアルバム『Kyle Gordon Is Wonderful』に収録。
ユーモアと音楽性の高さを兼ね備えた楽曲は、UKガラージの黄金期を懐かしむ音楽ファンはもちろん、音楽パロディのセンスを楽しみたい方にもおすすめです。
BAD DECISIONSNEMZZZ

マンチェスター出身の若きラッパー、ネムズさんは、UKドリルを軸としながらも洗練されたスタイルで急速に注目を集めています。
プロデューサーのゼルさんとのコラボで制作された2025年3月の新曲は、アグレッシブなトラップビートとリズミカルなフロウを絶妙に融合。
重厚な音の響きとマンチェスターならではの都市的な雰囲気が見事に調和した力強いサウンドが印象的です。
本作は、TikTokでの先行プロモーションから大きな話題を呼び、公開直後からプラットフォーム上で急速に広がりを見せました。
力強いビートとエネルギッシュなサウンドを求めるリスナーにぴったりの一曲となっています。
MandingoWu-Tang Clan & Mathematics

ヒップホップの歴史に燦然と輝く存在、ウータン・クランとマセマティックスさんによる、70’sブラックスプロイテーション映画とカンフー映画へのオマージュを込めたアルバム『Black Samson, The Bastard Swordsman』から先行リリースされた楽曲です。
メンバーのレイクォンさん、インスペクター・デックさん、メソッド・マンさん、カパドナさんが参加し、マセマティックスさんとレザさんのタッグによるクラシックなブーンバップとソウルフルなサンプリングが織り成す重厚なサウンドメイクが印象的。
2017年の『The Saga Continues』以来となる全メンバー参加作品からの先行リリースということで話題を呼んでいます。
ヒップホップの王者たちによる圧巻のパフォーマンスをぜひ体感してみてください。
Networking1900Rugrat

フロリダを拠点に活動する1900ラグラットさんが、2024年10月にリリースした意欲作が本作です。
ヒップホップとラップの要素が融合した独特のスタイルが魅力的で、リスナーを引き込む力強いビートと強烈なリズムが印象的ですね。
ストリートでの体験やネットワーキングの重要性をテーマにしたリリックは、若い世代の共感を呼びそうです。
SNSを中心に注目を集めている本作は、彼の個性的なフリースタイルの技術が遺憾なく発揮されており、ファンの間でも高評価を得ているようです。
アンダーグラウンドシーンで注目を集めるアーティストの魅力を感じたい方におすすめの一曲と言えそうです。
TweakerGELO

アメリカ出身のバスケットボール選手からラッパーへと転身したジェロさんが、サザン・ヒップホップの魂を受け継ぐ衝撃のデビュー作を発表。
ニューオーリンズの黄金期を思わせるバウンシーなビートと、シンガーソング風のフローが融合した独特のスタイルが話題を呼んでいます。
2025年1月のリリース後、ビルボードHot 100で29位を記録し、音楽シーンに新風を巻き起こしました。
NBA選手の兄弟を持つジェロさんは、デフ・ジャム・レコードと1,300万ドルの契約を結び、音楽シーンでの本格的な活動をスタート。
ロサンゲルスとシカゴで撮影されたミュージックビデオには兄弟も登場し、家族の絆も印象的です。
パーティーや夜のドライブのBGMとして、90年代から2000年代初頭のヒップホップサウンドを現代に蘇らせる本作をぜひ体感してください。
FLY ENOUGH TO BE VIRGILDC The Don

これまでバスケットボールでも輝かしい経歴を持つ、1999年生まれのラッパー、DC The Donさんが新たな楽曲を発表しています。
故ヴァージル・アブローさんへの敬意を込めつつ、成功の光と影を鮮やかに描き出した本作。
ラグジュアリーな車や高層マンションなど、華やかな成功のイメージと、その裏に潜む孤独や不安を対比させた歌詞が印象的です。
2024年10月にリリースされた本作は、彼のアルバム『Rebirth』に収録予定。
トラップやエモラップの要素も感じられる仕上がりで、ヒップホップファンはもちろん、ロックやポップスリスナーにもおすすめの一曲ですよ。