【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。
細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。
そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!
米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。
【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(271〜280)
i’m going CRAZYLil Darkie

アメリカのアンダーグラウンドシーンで独自の表現を追求するリル・ダーキーさん。
ヒップホップやトラップ、パンク、メタルなど多彩なジャンルを融合させた実験的なスタイルで知られる彼の2025年4月の楽曲は、新たな境地を開いた感動作となっています。
エネルギッシュな持ち味はそのままに、より内省的で感情豊かな表現へと進化。
SKOTSKRによる繊細なビートと7分に及ぶ壮大な展開が、リスナーの心を強く揺さぶります。
トラップメタルやインダストリアルヒップホップのテイストを残しつつ、メロディアスで内面的な方向性を打ち出した本作は、アルバム『YIN』以来の傑作として高い評価を集めています。
孤独や葛藤を抱える人の心に、深く響くことでしょう。
all i needLoyle Carner

憂いに満ちた言葉の数々と、オルタナティブ・ロックやインディー・フォークの要素を取り入れた斬新なサウンドメイクが印象的な一曲です。
南ロンドン出身のロイル・カーナーさんは、ジャズやソウルを基調としたヒップホップで知られる実力派アーティスト。
本作は2025年4月に発売されたダブルシングルの1曲で、アルバム『hugo』以来となる新作。
内面の葛藤や焦燥感を、ドラムのクレッシェンドやギターの加速的な展開で表現し、聴く者の心を強く揺さぶります。
BBCドラマ『Mint』での俳優デビューも決定している彼の音楽的な進化を感じられる必聴の楽曲ですよ。
LegendsQuavo, Lil Baby

アトランタを代表するラッパー、クエイヴォさんとリル・ベイビーさんによる7年ぶりの共演が実現。
ハードなトラップビートの上で、二人の個性が光る至極のパフォーマンスを披露しています。
クエイヴォさんのメロディアスなフローと、リル・ベイビーさんの鋭いリリックが見事な調和を生み出し、本作はヒップホップファンを魅了する洗練されたサウンドに仕上がっています。
WheezyとATL Jacobによるゴージャスなプロダクションと、マイアミで撮影されたミュージックビデオも見所。
アメリカンドリームを体現する二人の生き様が詰まった本作は、現代ヒップホップの醍醐味を存分に味わえる1曲です。
2025年にリリースされたアルバム『WHAM』でBillboard 200チャート1位を獲得したリル・ベイビーさんの勢いが、更なる高みへと導いています。
Beep Beep (feat. 50 Cent)Nicki Minaj

『Beep Beep』は、ラップ界の女王ニッキー・ミナージュさんと50セントさんが互いの魅力を爆発させた圧倒的なコラボ曲です。
最新アルバム『Pink Friday 2』に収録されたこの楽曲すでに大きな反響を呼んでおり、ミュージックシーンで大きな話題となりました。
ニッキーさんと50セントさんの相性の良さは、まさにヒップホップ界を席巻すること間違いなし。
キラーチューンが多く収録されている前述したアルバムの中でも、ラップファンであれば特に注目したい楽曲ですね!
Can You Please (ft. GloRilla)GELO

カリフォルニア州出身のバスケットボール選手からラッパーに転身したジェロさんが、メンフィスの実力派ラッパーであるグロリラさんとタッグを組んだ渾身の一曲。
南部ヒップホップの伝統的なサウンドを現代的にアレンジした軽快なビートの上で、二人のラッパーが見事な掛け合いを披露しています。
2025年3月に発表された本作は、彼の代表作『Tweaker』と同様のバウンシーなメロディラインを基調としながら、グロリラさんの個性的な低音ボイスが新たな魅力を引き出しています。
2024年にはMTVビデオ・ミュージック・アワードで4部門にノミネートされたグロリラさんの勢いと、ジェロさんの洗練されたフローが見事にマッチした一曲となっています。
エネルギッシュなダンスミュージックを求めているリスナーには、心から推奨できる作品です。
Selekta (feat. Albie Wobble, Trixie B & SIDEQUEST)Kyle Gordon

ソーシャルメディアで大人気のアメリカのコメディアン、カイル・ゴードンさんが手がけた、90年代から2000年代初頭のUKヒップホップシーンをパロディ化した意欲作。
ゴードンさんが演じる新キャラクター「アルビー・ウォブル」が初お目見えし、トリクシー・Bさんやサイドクエストさんが迎えられた本作は、スピードガラージュの持つ独特なエネルギーを巧みに再現しています。
2024年3月にBMGからリリースされたデビューアルバム『Kyle Gordon is Great』でBillboardコメディアルバムチャートのトップ10入りを果たした彼の新作で、2025年4月発売予定のアルバム『Kyle Gordon Is Wonderful』に収録。
ユーモアと音楽性の高さを兼ね備えた楽曲は、UKガラージの黄金期を懐かしむ音楽ファンはもちろん、音楽パロディのセンスを楽しみたい方にもおすすめです。
BAD DECISIONSNEMZZZ

マンチェスター出身の若きラッパー、ネムズさんは、UKドリルを軸としながらも洗練されたスタイルで急速に注目を集めています。
プロデューサーのゼルさんとのコラボで制作された2025年3月の新曲は、アグレッシブなトラップビートとリズミカルなフロウを絶妙に融合。
重厚な音の響きとマンチェスターならではの都市的な雰囲気が見事に調和した力強いサウンドが印象的です。
本作は、TikTokでの先行プロモーションから大きな話題を呼び、公開直後からプラットフォーム上で急速に広がりを見せました。
力強いビートとエネルギッシュなサウンドを求めるリスナーにぴったりの一曲となっています。