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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(601〜610)

Law N OrderGELO

アメリカ・カリフォルニア州出身のプロバスケットボール選手としても知られるジェロさんが、Def Jam Recordingsから新たなヒップホップチューンを2025年4月にリリースしています。

1990年代から2000年代初頭のニューオーリンズ・サウンドを彷彿とさせるピアノの旋律と重厚なベースラインが心地よく、ストリートでの経験を織り込んだリアルなストーリーテリングも印象的な一曲。

2025年3月に開催されたRolling Loud Californiaのステージで初披露され、観客から熱い歓声を集めた本作は、クラブでの再生にうってつけな作品に仕上がっています。

タイトな展開とバウンシーなビートが心地よい一曲を、夜のドライブのお供にいかがでしょうか。

Born 2 LoseSematary

SEMATARY – BORN 2 LOSE **HAUNTAHOLICS EXCLUSIVE** [OFFICIAL VIDEO]
Born 2 LoseSematary

ホラーコアからドリルミュージックまで、独自の音楽性で知られるアメリカ出身のセマタリーさん。

2019年に自身のラップ・コレクティブ『Haunted Mound』を設立し、音楽シーンで注目を集めています。

2025年4月の楽曲では、歪んだシンセサイザーの旋律とギターリフが不気味な雰囲気を醸し出し、アーティストならではの世界観を表現しています。

ミキシングやプロデュースを自身で手掛け、DIY精神を貫いているのも魅力的。

先鋭的なサウンドと内省的なリリックが響く本作は、真夜中にヘッドフォンで没入して聴くのがおすすめです。

彼の作品世界をさらに深く知りたい方は、2024年にリリースされたアルバム『Bloody Angel』も要チェックですよ。

DREAMS I SEEKid Cudi

Kid Cudi – DREAMS I SEE [Official Audio]
DREAMS I SEEKid Cudi

カニエ・ウェストさんに見出され、独自のスタイルでヒップホップ界に新たな風を吹かせたキッド・カディさん。

紆余曲折ありながらも現在は俳優業やアニメーションなどさまざまな分野で活躍するカディさんですが、SFコミックシリーズ『ムーンマン』も手掛けており、2024年7月に公開された新曲『DREAMS I SEE』もそのシリーズの世界とリンクした楽曲となっていますよ。

カディさんらしいメロディアスな仕上がりとなっており、興味のある方はぜひコミックとともに楽しんでほしいですね。

RobberiesKing Von

King Von – Robberies (Official Video)
RobberiesKing Von

アーティストが亡くなった後に、生前録音されリリースはされなかった作品が次々と発表されるのは、よくある話。

こちらの楽曲『Robberies』は、2020年に事件に巻き込まれて26歳の若さでこの世を去ったキング・ヴォンさんの楽曲。

シカゴ出身で、いわゆるドリルと呼ばれる音楽ジャンルの代表的な存在としても知られていたキング・ヴォンさんですが、2023年の6月に通算3枚目のアルバム『Grandson the Album』が発表されており、そのリードトラックとして発表されたのが『Robberies』なのですね。

シリアスなドリル的なトラックと切迫したラップは、負の連鎖を感じさせるMVも含めて彼の人生がどのようなものだったのかを想像させる作品となっていますよ。

ShampooKodak Black

Kodak Black – Shampoo [Official Music Video]
ShampooKodak Black

フロリダ出身のコダック・ブラックさんが、2024年2月23日に最新曲『Shampoo』をリリースしました。

本作は典型的なフレックスの作品で、これまでの栄光や女性関係、収入などの自慢がいたるところにちりばめられています。

そんな本作のタイトルでもあるシャンプーというワードは一種のスラングです。

彼の活躍に興味を示すリスナーをびしょ濡れのメス犬に例えているため、恐らくシャンプーはそんな我々ヘッズに対する「意志表示」なのではないかと思います。

ビーフが絡まない彼のリリックはソースが乏しいため、真意のほどは定かではありませんが、今後も豪華なフレックスを私たちに届けてくれるでしょう。

Live ForeverLancey Foux

Lancey Foux – Live Forever (Visualizer)
Live ForeverLancey Foux

オンラインを通じて人気を得たロンドン出身のラッパー兼シンガーソングライター、ランシー・フーさん。

野心的かつ実験的なスタイルを特徴とする彼の音楽は、同業者からの支持も厚く多くのファンが存在しているのですね。

そんな彼が2024年3月に発表した新曲『Live Forever』は、ヘヴィなベースラインとブレイクビーツ風のトラックが実にクール。

イギリスでこの曲名であればオアシスの名曲を思わず思い出す方も多いかもしれませんが、こちらの『Live Forever』も要チェックですよ!

5AMLil Baby

アメリカ・ジョージア州アトランタ出身のラッパー、リル・ベイビーさんが2024年11月に新たな楽曲を発表しています。

約2分間の本作は、彼が直面した「人生で最も暗い時期」を乗り越えた後の復帰作とのこと。

楽曲の終盤では新アルバムのリリースを示唆する歌詞が含まれており、ミュージックビデオの最後には次のアルバムのタイトルとされる『WHAM』が表示されています。

リル・ベイビーさんは2023年末に「アルバムが完成するまで休む」と宣言しており、本作のリリースは彼の音楽活動再開と新たなアルバムへの期待を高めるものとなっていますね。