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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(621〜630)

Real LifeNino Paid

Nino Paid – Real Life (Music Video)
Real LifeNino Paid

メリーランド州出身のラッパー、ニノ・ペイドさんが2025年3月に発表した、重厚なDMVクランクビートに内省的なリリックを乗せた渾身の1曲。

過酷な里親生活を経験し14歳で刑務所に収監された彼の半生が、荒々しくも繊細なサウンドに重なり合い、痛みと希望を見事に描き出しています。

アルバム『Love Me As I Am』収録の本作は、ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のSignal Recordsからリリース。

プロデュースを手掛けたウィリアム・スレイトン・ランバートさんとのタッグで、ストリートの現実と未来への決意を鮮烈に表現。

人生の痛みを抱えながらも前を向いて歩もうとする方の心に、きっと響くはずです。

MandingoWu-Tang Clan & Mathematics

Wu-Tang Clan – Mandingo (Official Music Video)
MandingoWu-Tang Clan & Mathematics

ヒップホップの歴史に燦然と輝く存在、ウータン・クランとマセマティックスさんによる、70’sブラックスプロイテーション映画とカンフー映画へのオマージュを込めたアルバム『Black Samson, The Bastard Swordsman』から先行リリースされた楽曲です。

メンバーのレイクォンさん、インスペクター・デックさん、メソッド・マンさん、カパドナさんが参加し、マセマティックスさんとレザさんのタッグによるクラシックなブーンバップとソウルフルなサンプリングが織り成す重厚なサウンドメイクが印象的。

2017年の『The Saga Continues』以来となる全メンバー参加作品からの先行リリースということで話題を呼んでいます。

ヒップホップの王者たちによる圧巻のパフォーマンスをぜひ体感してみてください。

Cut ThroatYoungboy Never Broke Again

アメリカ・ルイジアナ州バトンルージュ出身のヤングボーイ・ネバー・ブローク・アゲインさんは、現代ヒップホップシーンで絶大な支持を得ているラッパーです。

2025年2月にドロップされた本作は、ストリートライフと個人的な経験に基づいた生々しい内容が込められており、彼の独特なメロディアスなフローと共に強い説得力を持って心に響いてきます。

アルバム『More Leaks』に収録されているこの楽曲は、彼の魂のこもったデリバリーと巧みなワードプレイが織り成す傑作といえるでしょう。

人生の苦悩や葛藤と向き合いながら、自身の経験を赤裸々に語り続ける彼のスタイルは、困難に直面している人々の心に強く響くはずです。

Ms. WhitmanBhad Bhabie

Bhad Bhabie – Ms. Whitman (Official Music Video)
Ms. WhitmanBhad Bhabie

アメリカのラッパー、バッド・バービーさんによる、相手を挑発するようなディストラックが世界の音楽シーンを賑わせています。

2016年に『Dr. Phil』での発言がネットミーム化され、一躍有名となった彼女の歌唱は、力強いビートに乗せて過激なメッセージを届けるようなスタイルが特徴です。

本作では、映画『トゥルー・ロマンス』への言及を巧みに織り交ぜながら、アラバマ・バーカーさんへの強い感情を表現。

サンプリングには大物アーティストのビートを採用し、そのセンスの高さも話題を呼んでいます。

2025年2月のリリース以来、挑発的な映像とともに世界中で大きな反響を呼んでいる本作は、現代のヒップホップシーンにおけるアーティスト間の確執を象徴する作品として注目を集めています。

Man In The SkyTom MacDonald

カナダ出身のトム・マクドナルドさんは、ヒップホップ界で独自の存在感を放つ注目のアーティストです。

2024年には、ベン・シャピーロさんとのコラボ曲『Facts』でBillboard Hot 100の16位を記録するなど、着実に実力を証明しています。

そんな彼が2025年2月に放った本作は、ジャンルを超えた実験的なアプローチと深いメッセージ性を兼ね備えた力作。

洗練されたビートと共に、現代社会に対する鋭い洞察と信仰、希望をテーマにした歌詞が心に響きます。

プロデュースとミュージックビデオの制作には、パートナーのノヴァ・ロックフェラーさんが参加。

独立系アーティストらしい自由な表現と、確かな技術に裏打ちされた作品に仕上がっています。

深夜のドライブや一人の時間に、じっくりと耳を傾けたい一曲といえるでしょう。

5 NightYoungboy Never Broke Again

アメリカ・ルイジアナ州出身のラッパー、ヤングボーイ・ネバー・ブローク・アゲインさんの新たな楽曲は、暗く重厚なサウンドと、内省的なリリックが心を打ちます。

服役中にもかかわらずリリースされた本作は、深い感情を宿したメロディアスなフローとハードなラップスタイルが見事に融合。

ストリートでの経験や葛藤、富や成功がもたらす影響などを赤裸々に語り、聴く人の心に強く響きかけてきます。

アルバム『More Leaks』のリードシングルとして2025年2月に発表された本作は、刑務所からの解放が予定される2025年7月までの間に公開される予定の作品群の一つ。

ユタ州での撮影による印象的なMVも話題を呼んでいます。

夜間のドライブや、落ち着いた場所で一人で聴きたい、真摯な魂の叫びとも言える一曲ですね。

AnxietyDoechii

Doechii – Anxiety (Visualizer)
AnxietyDoechii

アメリカ・フロリダ州タンパ出身のラッパー、シンガーソングライターのドゥイーチーさん。

2022年にTop Dawg EntertainmentとCapitol Recordsと契約を結び、『What It Is (Block Boy)』でBillboard Hot 100デビューを飾った実力派です。

2025年度のグラミー賞を受賞して今最も勢いに乗るアーティストの一人ですが、同年3月に新曲「Anxiety」を発表しています。

実は2019年に自身のYouTubeチャンネルで公開されていた本作は、Gotyeさんの名曲『Somebody That I Used to Know』のサンプリングを取り入れた実験的な一曲。

現在最も旬のラッパーの楽曲、ぜひチェックしてみてください。