【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
クラシックのなかでも、最も豪華で表現の幅が広いオーケストラ。
さまざまな楽器で、個々が持っている感性とともに一つの音楽を奏でることは、そこにしか生まれない魅力があります。
本記事では、そんなオーケストラの名曲、人気曲をピックアップしました。
オーケストラといっても、交響曲から協奏曲、歌劇まで、ジャンルはさまざま。
誰もが聴いたことのある曲から、クラシック愛好家のなかで精通している曲までご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(81〜90)
「ローエングリーン」より「第3幕への前奏曲」Richard Wagner

ローエングリンはアーサー王伝説に登場する騎士のひとり。
謀略に陥れられそうになっていた王女を、白鳥のひく舟に乗って現れ救った英雄です。
この前奏曲は、その王女との結婚式のシーンから始まる第3幕のはじめに演奏される非常に華やかなプレリュードです。
終盤のオーボエに耳を澄ませてみると、このあとに続く有名な「婚礼の合唱」のメロディが聴こえてきますよ。
「天国と地獄」序曲Jacques Offenbach

運動会でよく流れる「天国と地獄」として知られているこの曲は、「地獄のオルフェ」とも呼ばれています。
美しいメロディがあったり、陽気なメロディがあったり、悲しいところがあったり、と曲の明暗のつけ方が非常に魅力的です。
この曲の元となっているのは、ギリシャ神話のオルフェオの物語です。
あらすじを読んでみるとまたこの曲の魅力が深まります。
交響曲第1番 エレミアLeonard Bernstein

この曲は、無名時代に作曲コンクールに出され、落選しました。
しかし、1944年に初演が実現されました。
第3楽章から構成されており、彼自身のユダヤ系という血筋を意識した作品です。
重苦しい第1楽章から始まりますが、聴いていると、彼自身の訴えが耳を通して伝わる作品です。
パガニーニの主題による狂詩曲Sergei Vasil’evich Rachmaninov

ロシアを代表する作曲家ラフマニノフの作品で、アメリカ亡命後に作曲された数少ない作品の一つでもあります。
ロシア革命により国を離れることになったラフマニノフの望郷の念が強く出ていると言われています。
「超絶技巧と引き換えに悪魔に魂を売ったとうわさされたニコロ・パガニーニの伝説を筋立てとして利用してはどうか」という提案をうけ、曲名が付けられました。
全24の変奏のうち、第18変奏が特に有名で映画のBGMによく使われます。
穏やかで甘美な変奏から激しく重々しい変奏まであり、さまざまな雰囲気が楽しめる1曲です。
交響曲 第104番「ロンドン」Franz Joseph Haydn

交響曲第104番「ロンドン」は交響曲の父と称されるハイドンの最後の交響曲です。
「ロンドン」というタイトルに深い意味はなく、この曲がロンドンで作曲されたためそう呼ばれています。
始まりから感じる、重く厳粛な空気は、緊張感を走らせ、聴いてる人を強く引き込みます。
第4楽章から構成されるこの曲は、威厳のあるところもあれば、品の良い穏やかなメロディ、テンポの良いメヌエットもあり、聴いていて飽きません。