フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽
ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。
「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。
どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。
フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(121〜130)
3つの演奏会曜練習曲より「ため息」Franz Liszt

リストの作品の中でも、愛されている作品の一つ。
『3つの演奏会用練習曲』に収められており、練習曲であるものの技巧や耐久力のみを要求するのではなく、甘美な詩情にあふれたサロンで演奏しているような趣を持つ作品となっています。
感傷的で甘美な旋律はもちろん、左手と右手が交差して弾くその奏法は、見た目も華やかであり、多くの人を魅了する作品となっています!
超絶技巧練習曲集より第4曲「マゼッパ」Franz Liszt

激しさと甘美さを併せ持つ、いかにもリストらしいかっこいい1曲。
「マゼッパ」とはフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの叙事詩『マゼッパ』に現われる英雄です。
ユーゴーの詩にある「馬に縛り付けられて荒野に放されたマゼッパ」の情景を描写していると言われています。
最後の和音には、リスト自身の筆跡で「ついに終わった……しかし彼は再起して国王となった」と書かれており、勝利の喜びが表現されています。
即興円舞曲(ヴァルス・アンブロンプテュ)S.213Franz Liszt

即興的なワルツが印象的な小品。
演奏時間は5分程度と短めで、他のピアノ曲に比べると知名度には劣りますが、親しみやすく優美な曲調で、多くのヴィルトゥオーソ(完璧な演奏技術の持ち主に対する賞賛の意)と呼ばれたピアニストたちによって演奏されてきました。
無調のバガテル S.216a/R.60cFranz Liszt

最晩年の1885年に作曲され、音楽史上はじめて「無調」であると明記された楽曲です。
元々は「メフィスト・ワルツ第4番」との構想がありましたが、最終的には別の曲として作曲されたようです。
全体的に美しい和音が響きますが、どこか捉えどころのない雰囲気をまとった一曲です。
キリストFranz Liszt

ピアノ作品で有名な作曲家、リストの作曲したオラトリオの1つです。
グレゴリオ聖歌のコラールの要素を多く取り入れた作品で、歌詞は聖書やカトリックの典礼が基となっています。
リストは他にも「聖エリーザベトの伝説」と言うオラトリオも作曲しています。