【ご当地ソング】日本全国の名曲&郷土愛の詰まったおすすめソング
日本各地には、風土や古くから伝わる風習、郷土愛、名物料理など、さまざまなテーマで制作された「ご当地ソング」が存在します。
しかし、自分の生活圏や地元から遠く離れた土地の歌を知っているという方は少ないはず。
もしかしたら、長年暮してきた地域のご当地ソングすら、知らずに過ごしている方もいるかもしれませんね。
そこで本記事では、日本全国のご当地ソングのなかから、多くの皆さんに知っていただきたいインパクト大のオススメ曲をご紹介します。
訪れたことのある場所であれば現地を想像しながら、行ったことのない場所であれば歌からその土地や人々の暮らしをイメージしながら聴いてみてくださいね。
【ご当地ソング】日本全国の名曲&郷土愛の詰まったおすすめソング(81〜90)
伊豆の雨角川博

角川博さんの、郷愁を誘う深い歌声が伊豆の情景と溶け合う、旅情豊かな名曲です。
1984年に発売された本曲は、演歌の情感とポップスの軽やかさが融合した「演歌ポップ」。
しっとりとしたメロディが、雨に濡れる温泉街の風情をほうふつとさせます。
大切な人へ寄せる一途な想いを、降りしきる雨に重ねて描いた歌詞の世界観。
まるで湯けむりの向こうで、愛しい人の面影を探し続けているかのような、主人公のひたむきさが伝わってきますよね。
静かな雨音が、すすり泣きのように聞こえてきて、聴く人の心を切なく揺さぶるのではないでしょうか?
伊豆の佐太郎高田浩吉

戦後の復帰を華々しく飾った、高田浩吉さんの代表曲の一つ『伊豆の佐太郎』。
春霞のかかる伊豆路を舞台に、故郷へ戻ってきた旅人の姿を描いた股旅歌謡の名作です。
墨絵のようにぼんやりと浮かぶ天城の山々を越え、懐かしい土地へたどり着いた主人公。
しかし、旧知の人に会うべきか、このまま立ち去るべきか、その心は揺れ動きます。
そんな主人公の葛藤が、高田さんの粋で張りのある歌声と、哀愁をおびた三味線の音色と絶妙に絡み合い、聴く者の胸に深く染み渡ります。
曲を聴き終える頃には、まるで一本の時代劇映画を観たかのような、切なくも豊かな気持ちに包まれることでしょう。
ふりむけばヨコハマ坂本冬美

『ふりむけばヨコハマ』はマルシアさんの楽曲で、坂本冬美さんが2018年にリリースしたアルバム「ENKA III ~偲歌~ (猪俣公章生誕80周年記念)」に、カバーバージョンが収録されました。
本作は、愛と別れ、そして進むべき未来への思いを横浜の情景を通して描いた名曲。
坂本さんの表現力豊かな歌声と『ふりむけばヨコハマ』の歌詞が見事に調和し、聴く者の心に深く響きます。
とくに、切ない恋愛を経験したことがある人や、人生の転機に立つ人にオススメ。
坂本さんは、本作を通じて失われた愛を振り返るとともに、前を向いて歩き出す勇気をもたらしてくれます。
宮崎ブルース大月みやこ

大阪出身、10代でデビューを果たした大月みやこさんが1973年に発表した、宮崎を舞台にしたご当地ソングです。
歌詞につづられているのは、故郷・宮崎への尽きない思いと、旅先で感じる孤独ややるせない恋心。
大月さんの物語を語りかけるような情感豊かな歌声が、聴く人の胸に深く染み渡ります。
この歌に耳を澄ませば、南国の陽気な顔とは違う、少し物悲しい宮崎の夜景が目に浮かぶかのよう。
旅情をかき立てられる一曲ではないでしょうか。
かモン!くまモン!ケロポンズ・すかんぽ・出口たかし

熊本の元気と優しさがギュッと詰まった、聴くだけで笑顔があふれる1曲です。
本作は、リズミカルなキッズソングでありながら、大人も心地よく楽しめるJ-POP寄りのポップチューン。
繰り返されるキャッチーなフレーズや心はすむ掛け声は、くまモンのチャームポイントである元気さや優しさ、そして熊本への深い愛情をストレートに伝えてくれます。
くまモンデビュー10周年という記念すべき年のために制作され、アルバム『くまモン10th ANNIVERSARY CD&PHOTO BOOK ~ハッピー&サプライズ~』にも収められました。
親子で一緒に踊りたくなるような、ハッピーな気持ちにさせてくれる楽曲ですよね。