おすすめのサーファーミュージック。サーフィンのお供に聴きたい名曲
いわゆる「サーフロック」はザ・ベンチャーズのギターインストであったり、初期のザ・ビーチボーイズを筆頭とした南カルフォルニアのサウンド……といったイメージは音楽に詳しい方であればよくご存じでしょう。
近年の「サーフミュージック」はサーファーなどの海のカルチャーと深いつながりを持つシンガーソングライターによる、アコースティックサウンドを基調とした楽曲という印象がありますから、その違いは何だかおもしろいですよね。
こちらの記事では広義の意味での「サーフミュージック」をテーマとして、サーフロックに影響を受けた近年のインディポップやサーフパンクも目を向けた洋楽中心のラインアップでお届け。
まぶしい太陽の光や波がよく似合う、名曲の数々をまとめています!
おすすめのサーファーミュージック。サーフィンのお供に聴きたい名曲(1〜10)
Crazy For YouBest Coast

太陽がさんさんと降り注ぐカリフォルニアの情景が目に浮かぶような、甘酸っぱくもどこか切ないメロディが印象的な一曲です。
Best Coastが2010年7月にリリースしたデビュー・アルバム『Crazy For You』に収められた本作は、好きな人へのどうしようもない想いや、それに伴う心の揺れ動きを、飾らない言葉で真っ直ぐに歌い上げていますね。
ニューヨークでの生活を経て故郷への想いを強くしたベサニー・コセンティーノさんの個人的な感情が、このローファイながらも温かみのあるサウンドに溶け込んでいるかのようです。
このアルバムはビルボードチャートで初登場36位を記録するなど、当時のインディシーンで大きな注目を集めました。
まぶしい日差しの中でのサーフィンや、海沿いをのんびりドライブする時のBGMとして、最高の相棒になってくれそうですね!
When I Go To The BeachThe Slickee Boys

ワシントンD.C.の音楽シーンから登場したThe Slickee Boys。
彼らが1983年に公開した作品は、聴く者の心を一瞬で砂浜へと誘う、そんな魅力に満ちています。
パンク由来の疾走するビートとガレージロック特有のザラついたギターサウンドが、サイケデリックな彩りを添えつつ一体となる様は、実に個性的と言えましょう。
歌詞には、ビーチへ向かう時の高揚感や、仲間たちと過ごす自由で少しワイルドな時間が、エネルギッシュに表現されていることでしょう。
この楽曲は、同年のアルバム『Cybernetic Dreams of Pi』にも収録。
MTVのコンテスト「Basement Tapes」では準優勝を果たし、映画『Back to the Beach』のワンシーンを彩ったことも特筆すべきですね。
海辺のドライブや、ただただ気分を上げたい時に、これほど最適な一曲もそうないのではないでしょうか。
I’m YoursJason Mraz

陽気なウクレレの音色と優しいボーカルが印象的なジェイソン・ムラーズさんの代表曲です。
2008年リリースのアルバム『We Sing. We Dance. We Steal Things』に収録され、世界中でヒットを記録しました。
自由や自己受容をテーマにした歌詞は、心を開いて人生を楽しむことの大切さを教えてくれます。
ポジティブなメロディーと相まって、聴く人に幸せな気持ちをもたらしてくれる一曲ですね。
海辺でのんびり過ごしたい時や、気分を明るくしたい時におすすめです。
本作を聴けば、まるで太陽の光を浴びているような温かさを感じられるはずですよ。
WetDazey and the Scouts

数年足らずの活動ながらクィアコア、サーフ・パンク、インディー・ロックが渦巻く実験的なサウンドで、活動時期以上に人気を集めているDazey and the Scouts。
この楽曲はバンドの多面的な魅力を象徴する一曲で、2017年2月に自主リリースされたアルバム『Maggot』に収録の本作は、ローファイなパンクサウンドに、涙が乾くまで感情を曝け出す痛切さと、それを皮肉めいたユーモアで包み込む歌詞が重なり、聴く者の心を掴んで離しません。
リリースから数年後にTikTokで爆発的な人気を獲得、2021年2月には限定ヴィニールが即日完売するなど再評価の波に乗ったという背景も興味深いですよね。
こうした赤裸々な感情表現は、ありのままの自分を肯定したいと願う多くの人々の心に響くはず。
型にはまらないサーフミュージックとしても、新鮮な驚きを与えてくれますよ!
Surfin’ SafariThe Beach Boys

サーフミュージックの歴史を語る上で、欠かすことのできない名曲がこの1曲です。
ビーチ・ボーイズが1962年6月にリリースしたデビューシングルで、サーフロックの代表作とも言えるナンバーです。
これぞサーフといった爽やかなメロディ、まだ初々しさの残るメンバーの歌声、キャッチーな歌詞、どれを取っても真夏の海辺で聴いたら最高の気分になれそうです。
アルバム『Surfin’ Safari』にも収録され、ビルボードHot 100で14位を記録。
本作はビーチ・ボーイズの人気を確立し、サーフィン文化の象徴として多くの映画やテレビ番組でも使用されています。
BubblyColbie Caillat

カリフォルニアの陽光が似合うシンガーソングライター、コルビー・キャレイさんのデビュー曲です。
恋に落ちた時の甘くて幸せな気持ちを、足先から始まるトキメキで表現した歌詞が印象的ですね。
2007年1月にリリースされたこの楽曲は、デビューアルバム『Coco』に収録され、Billboard Hot 100で5位を記録する大ヒットとなりました。
ビーチでの素敵な1日を過ごすようなミュージックビデオも話題を呼び、1億2500万回以上も再生されているんですよ。
海辺のドライブで聴けば、爽やかな風を感じながら幸せな気分に浸れそうです。
Wipe OutThe Surfaris

サーフミュージックの象徴とも言える、エネルギッシュな楽曲です。
冒頭の破壊されるサーフボードの音や笑い声が印象的で、ドラマーのロン・ウィルソンさんによるソロが聴く者を魅了します。
1963年のリリース後、Billboard Hot 100で2位を記録。
4ヶ月間チャートインし、約70万枚を売り上げるという大ヒットとなりました。
本作は、太陽と海の開放感を感じさせる曲調で、サーフィンを楽しむ人はもちろん、ビーチでリラックスしたい方にもぴったり。
夏のドライブにも最適な一曲です。






