「R」から始まるタイトルの洋楽まとめ
「R」から始まる楽曲の世界には、イタリアのピングイーニ・タッティチ・ヌクレアーリのポップロックから、イギリスのユセフ・デイズさんが奏でる現代ジャズまで、多彩な音楽性が広がっています。
フランスのDJスネークさんの破壊的なサウンド、アメリカのドラッグディーラーさんとワイズ・ブラッドさんが紡ぎ出す温かみのあるチェンバーポップなど、世界中のアーティストたちによる個性豊かな楽曲をご紹介します。
「R」から始まるタイトルの洋楽まとめ(421〜440)
Rather Be DeadRefused

スウェーデンが世界に誇る伝説的なニュースクールハードコア~ポストハードコアバンド、リフューズド。
ザ・(インターナショナル)・ノイズ・コンスピラシィなど複数のバンドでも活躍するスウェーデンハードコアのカリスマ的な存在のフロントマン、デニス・リクセゼンさんを中心として1991年に結成されたリフューズドは、1998年に解散するまでに3枚のアルバムをリリース。
2010年代にはまさかの再結成を果たして奇跡的な来日が実現、2枚の新作アルバムも発表しています。
そんな彼ら、最初期はハードコアパンクの影響下にある荒々しい音を鳴らしていたのですが、1996年のセカンドアルバム『Songs to Fan the Flames of Discontent』からメタリックなギターが盛り込まれ、デニスさんのボーカルもより激しいシャウトへと変化、いわゆるニュースクールハードコアにおける傑作の誉れ高い名盤を生み出しました。
作品をリリースするごとにさまざまな音楽的実験を繰り返してきた彼らの集大成となったのが、1998年リリースの傑作サードアルバム『The Shape of Punk to Come』です。
インダストリアルやエレクトロニカにポストロック、ジャズなどの要素も大胆に導入された独創的なハードコアはまさに「ポストハードコア」であり、凡百のポストハードコアとは全く違う次元に達したフリーキーな音楽性は世界中の音楽ファンやミュージシャンたちに衝撃を与えたのです。
デニスさんは左派思想の持ち主でもあり、権力や資本主義に対する痛烈な批判といったテーマも掲げており、膨大な知識に裏打ちされたインテリジェンスな小説や映画からの引用なども彼ら独自の音楽性を特徴づけるものですね。
前述した再結成後の作品も素晴らしいものですから、合わせてチェック必須です!
Rude BoyRihanna

バルバドス出身のアーティスト、リアーナさん。
全世界で3億枚をこえるトータルセールスをほこり、英語圏のほかにもスペイン語圏でも非常に人気の高いアーティストです。
初期はレゲエが印象的な彼女でしたが、キャリアを重ねるにつれて、R&Bへと変化していきました。
こちらの『Rude Boy』は、スタイルの変化の中間期にあたる曲で、レゲエの特色であるノリの良さと、R&Bのスタイリッシュな雰囲気がただよう作品です。
夏にもピッタリな曲なので、ぜひチェックしてみてください。
Rise And ShineRobert Glasper

アメリカのジャズピアニスト、ロバート・グラスパーさんはR&Bやヒップホップなどを取り入れた幅広い音楽性が魅力。
その中でも『Rise And Shine』は、非常に独創的なリズムが魅力の1曲なんです。
特に左手のフレーズが独特で、付点四分音符とシンコペーションを上手く使ったフレーズは、全く聴いたことのない音楽体験をあなたにもたらしてくれますよ。
ベース音が変拍子の中で怪しく動き回るパッセージも非常に印象的です!
RioRoberto Menescal

ボサノヴァ界の重鎮にしてその創世記から活躍するロベルト・メネスカルさんは、ブラジルのヴィトーリア出身。
音楽家、作曲家、アレンジャー、プロデューサーなど多岐に渡る才能を発揮する名ミュージシャンです。
1950年代後半からトム・ジョビンさんやカルロス・リラさんらと共にボサノヴァのパイオニアとして活動を開始し、海をテーマにした曲調が特徴的な『O Barquinho』などの名曲の数々を生み出してきました。
エリス・レジーナさんやナラ・レオンさんら多くのアーティストのレコーディングにも参加し、アレンジを手掛けるなどボサノヴァとMPB発展の立役者としてブラジル音楽シーンを牽引。
優しく洗練された音楽性は幅広い層から愛され、ギターとヴォーカルでも存在感を放つメネスカルさんは現在も第一線で活躍中。
ボサノヴァの歴史を知るうえで欠かせない巨匠ですね。
Rock HouseRoy Orbison

1950年代から60年代にかけて全盛期を迎えたロカビリーを語る上で、避けては通れない伝説的なミュージシャンがロイ・オービソンさんです。
透明感のある高音ボイスと、オペラのようにドラマティックな歌唱スタイルから「ロックのカルーソ」の異名を持つオービソンさんは、1956年に『Ooby Dooby』でデビューを果たします。
代表曲『Oh, Pretty Woman』が全米チャート1位に輝くなど、数々のヒット曲を生み出し、グラミー賞を2度受賞。
私生活では悲劇に見舞われるも、音楽活動を通して前を向いて生きたその人生は、希望を求める全ての人にこそ聴いてほしい名曲の数々に詰まっているのですね。