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メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽

ドイツのロマン派を代表する作曲家、メンデルスゾーン。

作曲家だけでなくピアニストや指揮者としても活動しており、幼少期から神童と呼ばれるほど音楽の才能をもっていました。

本記事では、そんなメンデルスゾーンが残した名曲をご紹介します。

メンデルスゾーンがお好きな方も、あまり知らなかった方も、ぜひ一度目をとおしてみてくださいね。

彼の作風の特徴や魅力に気付き、お気に入りの曲が見つかりましたら幸いです。

楽器や歌を奏でられる方は、ぜひ実際に演奏もしてみてください!

メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽(81〜90)

HerbstliedFelix Mendelssohn

Herbstlied, No. 4 – Sechs Lieder-Duette, Op. 63 – Mendelssohn
HerbstliedFelix Mendelssohn

19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンの作品の中でも、秋を象徴する楽曲として知られているのが『Herbstlied』(秋の歌)です。

1844年に発表されたこの曲は、詩人カール・クリンゲマンの詩に曲をつけたもので、秋の自然の移ろいを通して人生の儚さを描きつつ、愛や希望の永遠性を歌い上げています。

静かな哀愁と共に希望を感じさせる旋律は、秋の夕暮れ時にぴったりの雰囲気。

メンデルスゾーンの繊細な感性が光る本作は、秋の訪れを感じながら人生について思いを巡らせたい方におすすめの一曲です。

「6つの歌」より「歌の翼に」Felix Mendelssohn

リスト:7つの歌曲(メンデルスゾーン) 歌の翼に  pf. 恩田 佳奈:Onda Kana
「6つの歌」より「歌の翼に」Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンの歌曲集『六つの歌』の第2曲をリストが編曲した作品。

この歌曲の歌詞は、ハインリヒ・ハイネが1827年に発表した『歌の本』にある詩に基づいており、当時はおとぎの国と考えられていた遠い東洋の国インドに恋人である君を連れて行こうと歌うロマンティックな内容となっています。

穏やかな旋律は歌曲の雰囲気を残しつつも、リストらしい華やかで美しい響きを併せ持つ1曲となっています。

「夏の名残のばら」による幻想曲 Op.15Felix Mendelssohn

Mendelssohn ‘The last rose of summer’ 夏の名残の薔薇による幻想曲
「夏の名残のばら」による幻想曲 Op.15Felix Mendelssohn

『夏の名残のばら』はアイルランドの詩人、トーマス・ムーアが1805年に書いた詩で、1813年には同国の民謡を旋律としてつけて出版された作品です。

日本では『庭の千草』という唱歌として広く紹介されていますが、クラシック音楽の分野への引用も多く行われており、中でも有名なのがメンデルスゾーンの『「夏の名残のばら」による幻想曲 Op.15』なのですね。

原曲のメロディを取り入れながらも、メンデルスゾーンのセンスでもってピアノ曲として見事に昇華しております。

冒頭は主題のメロディが優しく奏でられますが、中間部で突然感情がかき乱されるような、プレスト・アジタートで始まる性急な展開へと突入するさまが実にドラマチックですね。

ふとした時に主題のメロディが歌われたり、ラストで消え入るように終わる幻想的な雰囲気も素晴らしいです。

とはいえ実際に弾くとなると中級者以上の技術が求められますし、中級レベルに差し掛かった程度では正直厳しいでしょう。

右手と左手とで交互に16分音符を連打するプレスト・アジタートは、それぞれの役割をしっかり意識しながら単に音符をなぞるだけに終始しないように注意してみてください。

楽曲全体的に緩急をつけて、原曲の詩で語られるイメージも常に念頭に置くことで表現力も増しますよ。

「夏の夜の夢」より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

結婚式の曲と言えばこの曲が浮かぶ人も多いのではないでしょうか?

冒頭のファンファーレはあまりにも有名ですよね。

この曲は、ドイツの作曲家メンデルスゾーンが作曲した劇付随音楽『夏の夜の夢』のなかの1曲です。

『夏の夜の夢』は、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲であり、結婚を控えた貴族の男女達や妖精達によって織り成される物語です。

覚えやすい単純なメロディと、明るくも厳格な雰囲気が特徴的な1曲です。

バイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 MWV O 14Felix Mendelssohn

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 パールマン(Vn)
バイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 MWV O 14Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンは、19世紀前半のドイツを代表する作曲家の一人です。

彼の音楽は、古典主義の伝統を受け継ぎつつも、ロマン主義の感性を取り入れた独自のスタイルで知られています。

なかでも『バイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 MWV O 14』は、メンデルスゾーンの代表作の一つであり、バイオリンの魅力を存分に引き出した名曲として広く親しまれています。

本作は、メンデルスゾーンとバイオリニストのフェルディナント・ダーヴィッドとの長年の友情から生まれました。

メンデルスゾーン自身がバイオリンを演奏した経験を生かし、楽器の特性を熟知した書法が随所に見られます。

叙情的なメロディーと華麗な技巧のバランスが絶妙で、聴く者を魅了してやみません。

バイオリンの美しい音色に酔いしれたい方や、ロマン派音楽の名曲に触れてみたい方にぜひオススメしたい1曲です。