【思い】歌詞が響くボカロ曲特集【メッセージ】
ボカロの魅力と言えば、打ち込んだ歌詞、作者の思いをそのままに歌ってくれること。
「この気持ちを歌にしたい」をかなえてくれる、最高の音楽ツールです!
ボカロPたちは日々、胸の奥から湧き出る感情を音と歌詞に込めて、私たちへ届けてくれています。
今回この記事では、歌詞に注目して聴いてみてほしいボカロ曲をたくさんご紹介していきます!
感動で心が温かくなったり、言葉の切れ味にハッとさせられたり。
きっと、あなたの心に刺さる作品が見つかるはずですよ!
【思い】歌詞が響くボカロ曲特集【メッセージ】(141〜150)
幸せが怖くなった。菲海巡

静かに心を震わせるような音像が印象的な作品です。
菲海巡さんが2025年5月に公開した楽曲で、エレクトロニカの要素が取り入れられた繊細な作品。
不協和音のように聞こえるのにすっと耳に入り込んでくるサウンドアレンジが秀逸で、くり返し聴きたくなります。
そして「幸せだ」と感じるからこそ、その幸せが怖くなる……この感情に共感できる方は多いんじゃないでしょうか。
自分にとってのそういう存在を思い浮かべながら、聴いてみては。
プシr-906

「サビだけを聴く」「ショート動画で聴く」などインスタントな音楽の楽しみ方がブームになっている昨今において、この曲の持つ皮肉的なメッセージはシーンに深々と刺さります。
スタリッシュな音楽性が支持されているボカロP、r-906さんによる楽曲で、2022年12月22日にYouTubeの初音ミク公式チャンネルにて公開されました。
r-906さんがどういう思いで制作されたのかは動画概要欄を見ていただくとして、とにかく音楽としての中毒性がすごいです。
ハイスピードに展開していくサウンドには、ずっとずっと聴いていられるぐらいの魅力があります。
高速メロでしっかり「ボカロらしさ」も表現しているんですよね。
心做し蝶々P

孤独に苛まれる心を温かく包み込む、蝶々Pさんの珠玉の一曲です。
GUMIの切ない歌声が胸に迫り、ピアノの優美な旋律が心に染み入ります。
2014年に発表されたこの楽曲は、愛と孤独の狭間で揺れる心情を繊細に描き出しています。
「僕」と「君」の関係性を通して、理解されたいという願いと、理解できない苦しみが表現されているんです。
恋愛の複雑な感情に悩む人や、自分の気持ちをうまく伝えられない人に、きっと寄り添ってくれる一曲になるはずです。
あなたにはなれない椎乃味醂

思考の痕跡が刻まれたグリッチサウンドに心を揺さぶられます。
椎乃味醂さんによる本作は、2023年3月にリリースされました。
実験的なサウンドアプローチが特徴で、「創作」というものに対する哲学的な問いかけを含む歌詞には深い思索へと誘われます。
言葉の一つひとつを拾って、自分の価値観と照らし合わせていきたくなりますね。
新しい音楽体験を求める方にぜひ聴いてほしい1曲です。
きみに回帰線稲葉曇

学校に関連したキーワードがちりばめられた不思議な歌詞が魅力の『きみに回帰線』。
この曲は『ラグトレイン』や『パスカルビーツ』などで知られるボカロP、稲葉曇さんの作品。
少女のような声色のボカロ、歌愛ユキを使った曲を得意とする稲葉さんのセンスが『きみに回帰線』でも存分に発揮されています。
とくにボーカルラインに一瞬ブレイクをいれたり、サビで韻を踏んだりすることでクセになるリズムを生み出しているのが注目ポイント。
さまざまな解釈ができそうな歌詞も、曲調とあいまって頭の中でいつのまにかぐるぐる回ってしまいます!