秋にオススメの洋楽~人気のオータムソング・隠れた名曲~【2025】
降り注ぐ日差しが少しずつ柔らかな光へと変化して、夜には涼し気な風を感じる瞬間、秋が来たのだなと実感しますよね。
秋といえば芸術の秋、ということで今まで聴いたことがなかった音楽ジャンルを知る良い機会でもあります。
そこで今回の記事では、そのものずばりな往年の人気オータムソングを中心として、どこか物悲し気な秋という季節にオススメの洋楽をご紹介。
ロックやポップス、ソウルなどジャンル問わず、有名なあの曲から近年の人気曲、あまり知られていない隠れた名曲までを厳選したラインアップでお届けします!
秋にオススメの洋楽~人気のオータムソング・隠れた名曲~【2025】(31〜40)
Autumn AlmanacThe Kinks

英国ロックが好きな方にとっては、ザ・キンクスの名前は特別な響きを持っています。
同時代に活躍したビートルズやローリング・ストーンズと比べると、日本においては知名度という点でやや劣るかもしれませんが、オアシスやブラーといった後続のバンドもキンクス愛を度々口にしておりますし、メタルやパンクといったジャンルのバンドが好んでキンクスの曲をカバーするほどの存在なのですよ。
そんなイギリスの粋が詰まったようなバンドのキンクスが残した有名な秋ソングといえば、この『Autumn Almanac』です。
軽快なギターのバッキングと流麗なコーラスに導かれ、枯れた味わいとのどかなメロディが牧歌的かつ実に個性的なナンバー。
地元で見かけた1人の庭師について歌っているという、中心人物のレイ・デイヴィスさんのストーリーテラーとしての実力が遺憾なく発揮された英国史に残る名曲です!
Something Better To DoOlivia Newton-John

主に1970年代から1980年代にかけて、歌手や女優として世界的な成功を収めたオリビア・ニュートン=ジョンさん。
その愛らしいルックスで、日本における人気も絶大なものがありましたね。
80年代以降はロック色を強めてセクシー路線で人気を博したオリビアさんが、純朴なイメージでカントリー調のポップスを歌っていた時期の名曲『秋風のバラード』を紹介します。
ほのぼのとしたテイストのサウンド・アレンジとメロディが、とても落ち着いた雰囲気で秋の午後にぴったりですね。
実はタイトルや歌詞に「秋」という単語は一切出てこない上に、明るい内容の曲というわけではないのですが、何となくのイメージでこういう邦題が付けられたのだろうと想像すると、大らかだった当時の雰囲気を感じさせますよね……。
It’s Too LateCarole King

女性シンガーソングライターの第一人者、キャロル・キングさん。
10代の若さで音楽家としての才能を発揮し、16歳で歌手デビュー。
残念ながら成功に恵まれませんでしたが、最初の夫となるジェリー・ゴフィンさんとともに夫婦のソングライターコンビとして多くのヒット曲を生み出します。
裏方として成功していたキャロルさんが、あらためてソロとしてリリース、歴史的な成功を収めた通算2枚目のアルバム『つづれおり』に収録されている楽曲『イッツ・トゥー・レイト』を紹介します。
男女関係の終わりを歌ったこの曲は、マイナーコードを軸としたメロディ展開に物悲しい感情の動きを感じ取れますが、不思議と軽やかな後味が心地良く、秋の夜長にじっくりと聴きたい名曲です。
Grand Theft Autumn / Where Is Your BoyFall Out Boy

2000年代のポップ・パンク~エモ・ブームの中で最も成功を収めたバンドであり、2020年代に突入した今も日本を含めて世界的な人気を誇るフォール・アウト・ボーイ。
R&Bなどの影響を感じさせ、抜群の歌唱力を持つパトリック・スタンプさんのソウルフルな歌い回しを軸とした柔軟な音作りは、後続のバンドたちにも多大な影響を与えました。
そんなフォール・アウト・ボーイのデビュー・アルバム『Take This to Your Grave』には、ずばり「Autumn」という単語が含まれたタイトルを持つ楽曲が存在します。
荒削りながらも彼らのキャッチーさが全面に押し出された若さあふれる初期の名曲として、ライブでも定番の1曲です。
実はタイトル以外、秋は関係ない上にMVも雪が積もる中で撮影されているのですが……変化球の秋ソングとして楽しんでみてはいかがですか?
Girl from the North CountryBob Dylan

木枯らし吹く季節にピッタリなのがボブ・ディランさんの『Girl from the North Country』です。
1963年にリリースされ全英チャートで第1位を獲得した、彼の初期の名盤『The Freewheelin’ Bob Dylan』に収録された名曲なんですよね。
アコースティックギターの音色とボブ・ディランさんの個性的な歌声によるサウンドは、聴いていると切なさと物悲しさを感じます。
2016年にノーベル文学賞を受賞した際には、『Girl from the North Country』など20曲を使用してミュージカルが上演されました。
秋にオススメの洋楽~人気のオータムソング・隠れた名曲~【2025】(41〜50)
Autumn in New YorkElla Fitzgerald

最も有名なジャズ・ボーカリストの1人であり、ジャンルを問わず偉大なシンガーとして永遠にその名を歴史に残す、エラ・フィッツジェラルドさん。
圧倒的な歌唱力、見事な表現力で多くのスタンダード・ナンバーに新たな命を吹き込んできたエラさんのディスコグラフィの中で、秋にふさわしい曲といえばやはりこの『Autumn in New York』でしょう。
『ニューヨークの秋』という邦題でも知られるこの楽曲は、ロシア生まれの作曲家であるヴァーノン・デュークさんが作詞と作曲を手がけたもので、タイトル通りにニューヨークの秋の風景をたくみに描き出した名曲です。
もともとはフランク・シナトラさんの歌唱で有名となった曲ですが、今回紹介しているエラさんとサッチモことルイ・アームストロングさんのデュエットによるバージョンは、ロマンティックな秋を演出する素晴らしい出来栄えとなっておりますよ!
OctoberU2

アイルランドが世界に誇るトップ・バンド、U2。
1980年のデビュー以降、一度もメンバーチェンジをすることもなく、常にシーンをリードし続ける存在として多くのバンドやアーティストからリスペクトを受ける4人組です。
彼らの栄光の歴史は今さら言及するまでもありませんが、今回は秋の歌ということで、U2が1981年にリリースしたセカンド・アルバム『アイリッシュ・オクトーバー』の表題曲を紹介します。
ギタリストのジ・エッジさんがピアノの伴奏を担当、2分半にも満たない短いナンバーですが、あまりライブでは披露されないセカンド作収録曲の中でも、演奏されたことのある数少ない楽曲としても知られております。
とても内省的な楽曲ゆえに、物悲しい秋の雰囲気にもぴったりと言えそうですね。