【思い】歌詞が響くボカロ曲特集【メッセージ】
ボカロの魅力と言えば、打ち込んだ歌詞、作者の思いをそのままに歌ってくれること。
「この気持ちを歌にしたい」をかなえてくれる、最高の音楽ツールです!
ボカロPたちは日々、胸の奥から湧き出る感情を音と歌詞に込めて、私たちへ届けてくれています。
今回この記事では、歌詞に注目して聴いてみてほしいボカロ曲をたくさんご紹介していきます!
感動で心が温かくなったり、言葉の切れ味にハッとさせられたり。
きっと、あなたの心に刺さる作品が見つかるはずですよ!
【思い】歌詞が響くボカロ曲特集【メッセージ】(241〜260)
8月某日、診察データしとお

文芸的な空気感に引き込まれるポエトリーリーディングです。
『戯言の雑音』のヒットでその名を広めたボカロP、しとおさんによる作品で、2023年3月に発表されました。
記憶を失ってしまった女性の言葉から始まる、ノスタルジックで切ない楽曲です。
歌詞の内容やセリフの行間、抑揚が理由か、音楽を聴いているのにいつのまにかミステリー小説を読んでいる気分になります。
あなたにとってのボイスロイド、ひいてはボカロの可能性を押し広げてくれる曲かもしれません。
葦ですか。なぬりそ

ドキッとさせるメッセージが込められている『葦ですか』を紹介します。
こちらは、ボカロPのなぬりそさんが初音ミクを使って手がけた楽曲。
世の中のシステムや教育などに一石を投じる内容に仕上がっています。
ただしストレートに伝えるのではなく、しゃれた言い回しをしているのが魅力です。
ちなみにタイトルの「葦」は植物の「あし」のこと、哲学者のパスカルが残した名言「人間は考える葦である」からきていると思われます。
「葦」は弱い植物で、それを人間の弱さとかけています。
ドゥードゥードゥーハイノミ

「周りに合わせる必要なんてない、自分の信じた道を進んでいこう」と歌う、力強いメッセージを持ったボカロ曲です。
ボカロP、ハイノミさんによる楽曲で、2023年2月にリリースされました。
一緒になって指を鳴らしたくなるリズムとflowerのノイジーな歌声、味のあるホーンセクションなど魅力は満載。
バッと飛び出してくるようなサビのアレンジも印象的です。
そしてやっぱり、今を生きるための力をくれる歌詞の世界観が最高。
頭の中を埋め尽くす不安やつらさをどこか遠くへ蹴飛ばしてくれるかも。
Illユギカ

初音ミクの新たな可能性を感じさせてくれる『Ill』。
こちらは、ユギカさんが発表した楽曲です。
曲調は電子音をメインとしたサイケデリックな雰囲気で、疾走感にあふれています。
そして初音ミクが、やや低音のハスキーかつウィスパーボイスで歌唱しているんです。
これまでにない試みなので、まずは聴いてみてはいかがでしょうか?
ちなみに歌詞は大切な人への愛が憎しみに変わる様子を描いていますよ。
そのダークな内容と、疾走感のあるメロディーの対比も聴きどころです。
Reach for the Sky傘村トータ

ピアノバラードのボカロ曲を多く手掛けている傘村トータさん。
彼がGUMIを使い全編英語で製作したのが『Reach for the Sky』です。
こちらは海に身を投げた女性を描く1曲。
海の底から見た風景が美しくも残酷に描写されています。
歌詞の中に登場する海や石をさまざまなものに置き換えて聴いてみてください。
それからGUMIを使った表現力豊かな歌唱も魅力ですよ。
歌詞の一言一言に、気持ちが込められています。