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「N」から始まるタイトルの洋楽まとめ

「N」から始まる楽曲の世界では、アメリカのマシュメロさん&カリードさんによるダンスフロアを揺らすハウスビート、南アフリカのマッシュビーツさんが紡ぐ重厚なヒップホップ、オーストラリアのINXSが放つセクシーなダンスロックなど、多彩な音楽が奏でられています。

ジャンルや国境を超えて響き合う才能の競演が、あなたの心に新たな音楽体験をもたらすことでしょう。

「N」から始まるタイトルの洋楽まとめ(441〜460)

Nights Over EgyptThe Jones Girls

The Jones Girls – Nights Over Egypt (Audio)
Nights Over EgyptThe Jones Girls

R&Bのホット・ゾーンであるデトロイト州から生まれたグループ、ザ・ジョーンズ・ガールズ。

ルー・ロウルズさん、テディ・ペンダーグラスさん、ダイアナ・ロスさん、アレサ・フランクリンさんといった、偉大なソウルシンガーのバックシンガーを務めてきた経歴を持つグループです。

このことからも分かるようにボーカルの実力は一流で、楽曲ではジョーンズ姉妹によるシンクロ率の高いコーラスが味わえます。

こちらの『Nights Over Egypt』はそんな彼女たちの代表的な作品で、独特なトラックにインパクトのあるコーラスを乗せた、個性的なフィリー・ソウルに仕上げられています。

Night Of The HunterThe Libertines

2000年代前半にイギリスとしか言いようがないロマンチシズムと詩情が織りなすロックを鳴らし、ピート・ドハーティさんの破天荒なキャラクターも含めた圧倒的な存在感でカリスマバンドへとのぼりつめたザ・リバティーンズ。

紆余曲折を経て再び始動した彼らは2024年3月に4枚目のアルバム『All Quiet on the Eastern Esplanade』のリリースを予定しており、こちらの『Night Of The Hunter』はその先行曲として2023年12月に公開されました。

映画に詳しい方であれば同名のタイトルの『狩人の夜』を思い出す方もいるかもしれませんが、実際に同映画から引用したそうですよ。

サウンドとしては彼らの「静」の側面が垣間見える物悲しげなバラッドといった趣で、白鳥の湖風のフレーズが導入されているのもおもしろいですね。

No Sense of SinThe Lotus Eaters

The Lotus Eaters – The First Picture Of You (TOTP 1983)
No Sense of SinThe Lotus Eaters

『青春のアルバム』と名付けられた邦題がすべてを物語る、80年代ネオアコの大・大傑作!

1982年にロータス・イーターズがリリースしたデビュー・アルバムで、バンドはこの1枚だけを残して解散。

後に中心人物の2人のデュオとして再結成、2枚のアルバムをリリースしていますが、全盛期にたった1枚のアルバムだけを残した、というのがいかにもネオアコらしく貴重で儚い価値をさらに助長させたというべきかもしれません。

日本のネオアコ好きの中でも人気の高い1枚であり、一時期は廃盤状態が続いて高騰していたこともありましたが、無事にリマスター盤として再発されました。

そんな本作は他のネオアコと比べても際立った透明感があり、キーボードを多用したニューウェーブ的な音とリヴァプール出身らしいアコースティック・ギターのアルペジオが重なり合い、伸びやかで美しいビブラートの持ち主であるピーター・コイルさんの中性的な歌声で紡がれるメロディはどこまでもロマンティック。

『The First Picture Of You』や『German Girl』といったネオアコ史に残る名曲も多く収録されており、このアルバムもまた、ネオアコという音楽ジャンルを知る上で重要な1枚と言えるでしょう。

ネオアコに青春のきらめき、儚さ、揺らめきなどを求める方は絶対に聴くべきです!

Nothing to be doneThe Pastels

ネオアコに限らず、80年代の英国インディー・ロックの中では歌も演奏もヘタだけど他にはない味わいで愛されているバンドが少なからず存在しており、そういうバンドこそを好んで聴いているファンも実は多かったりします。

スコットランド出身、カルト的な人気を誇るザ・パステルズは、まさにそういった技術的な良し悪しといった議論とは全く違う方向性で独自の音楽を鳴らすバンドです。

限りなくマイペースな活動歴の中でリリースしたアルバムは現時点で5枚ですが、今回紹介するのは1989年にリリースされたセカンド・アルバム『Sittin’ Pretty』です。

アコギのバッキングと歪んだギターの音色とのコントラストが独自の疾走感とポップさを生み出す名曲『Nothing to Be Done』をはじめとして、どこまでもゆるくヘロヘロしたサウンドながら、不思議と親しみやすいメロディが何とも味わい深い名作なのですね。

どちらかといえばオルタナティブロックやギターポップ的な質感が強いのですが、激しめのギターの中にもアコースティック・ギターの音色が随所に導入されているところに耳を傾けてみてくださいね。

そんなパステルズですが、1998年にリリースされたリミックス・アルバム『Illuminati』には、あのマイ・ブラッディ・バレンタインやステレオラブ、キッド・ロコといった面々が参加しているわけで、いかに彼らが愛されているのかが分かるというものでしょう!

No One Little GirlThe Raincoats

The Raincoats “No One’s Little Girl”
No One Little GirlThe Raincoats

イギリスが生んだ伝説的なポストパンク・バンドにして、その特異な個性が後のアーティストたちに多大なるインスピレーションを与えたガールズバンドです。

1979年に発表されたセルフタイトルのデビュー・アルバムは、2020年代の今も大きな影響力を持つ老舗レーベル、ラフ・トレード・レコード最初期のカタログの中でも重要な1枚として認識されています。

1984年に一度解散していますが、1994年に復活を遂げ、マイペースな活動を続けながら2010年には奇跡的に初来日公演も実現しました。

そんな彼女たちのファンを公言するミュージシャンは多く、かのカート・コバーンさんの愛するバンドとしても有名ですよね。

ストレートなポップ・サウンドを期待してはいけませんが、彼女たちにしか成しえない個性と味わいは、一度はまったら抜け出せない魅力がありますよ。