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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(201〜210)

3xDave & Jim Legxacy

ロンドン出身の新世代アーティスト、ジム・レガシーさんと、UKラップシーンのレジェンドであるデイヴさんの強力なコラボレーションが実現しました。

ジム・レガシーさんの持ち味であるキラキラとしたギターサウンドと、デイヴさんの深みのあるリリックが見事に融合し、音楽メディアGRM Dailyでは「天国で結ばれた音楽のマッチング」と絶賛されています。

このコラボは2023年に共作した楽曲がUKチャートで10週間1位を記録した実績の上に成り立っており、まさに世代を超えた音楽的邂逅ですよね。

本作は2025年7月に公開されたミックステープ『Black British Music』に収録されています。

UKのリアルな空気感とエモーショナルなメロディが織りなすサウンドを体感したい方にピッタリの楽曲です!

The Boy’s BackAsco

Asco – The Boy’s Back (Official Video)
The Boy's BackAsco

「一流ラッパーが尊敬するラッパー」と称される、東ロンドン出身のアスコさん。

UKラップシーンでリリシストとして尊敬を集める彼による、復活の狼煙ともいえる一曲を紹介します。

この楽曲は、ムーディーなベースが印象的で、困難を乗り越え「遊びは終わりだ」と宣言するような、彼の決意が込められています。

収監という経験を経て、現実をありのままに綴ったリリックは非常にパワフルですね。

2025年8月にリリースされたアルバム『Perfect Timing』に収められた本作は、まさに彼の再出発を象徴する作品です。

これから何かを始めようと決意した時、背中を押してくれる力強さを持った1曲です。

ProphetBuckshot

BUCKSHOT – PROPHET ***OFFICIAL VIDEO***
ProphetBuckshot

ウィッチハウスやクラウド・ラップを飲み込み、アンダーグラウンドで異彩を放つ音楽コレクティブ、ホーンテッド・マウンド。

その一員として活動するアイルランド出身のアーティストがバックショットさんですね。

彼が2025年9月に公開した作品は、そのダークで幻想的なサウンドスケープに思わず引き込まれてしまう一曲です。

まるで孤独な預言者が幻視する終末の世界を描いたかのような、深く内省的なテーマが心に響きます。

バックショットさん自身のボーカルもさることながら、オスカー18さんやセマタリーさんが手がけるプロダクションが圧巻で、不穏さと美しさが同居した唯一無二の音像を構築。

実験的なヒップホップを求めている方はもちろん、夜のドライブで物思いにふけりたい時にもおすすめですよ!

SAYŌNARAKNEECAP and PAUL HARTNOLL

KNEECAP and PAUL HARTNOLL – SAYŌNARA (OFFICIAL VIDEO)
SAYŌNARAKNEECAP and PAUL HARTNOLL

アイルランド語ラップと政治的なメッセージを武器に、自伝映画がサンダンス映画祭で受賞するなど、快進撃を続けるヒップホップ・トリオのKNEECAP。

彼らがUKレイヴシーンの伝説、オービタルのポール・ハートノールさんとコラボレーションした楽曲を2025年9月にドロップしました。

本作は、インダストリアルでダークな質感を持つ高速ビートに、脳を貫くようなシンセが絡みつく強烈なレイヴ・チューンです。

全編アイルランド語で展開されるラップは、彼らのアイデンティティそのものを叩きつけてくるようで、聴く者のアドレナリンを刺激しますね。

夏の音楽フェスで先行披露され、巨大なモッシュピットを生み出したというエピソードも納得のエネルギーに満ちています。

日常の閉塞感を吹き飛ばしたい時にぴったりの一曲ですね!

Chanel PitTierra Whack

Tierra Whack – Chanel Pit (Official Music Video)
Chanel PitTierra Whack

グラミー賞にノミネートされるなど注目を集めているティエラ・ワックさん。

彼女のアルバムから『Chanel Pit』を紹介しましょう。

こちらはローファイヒップホップのようなサウンドに仕上がっています。

そのメロウな雰囲気の中でラップされているのは、ありのままの自分を肯定するようなメッセージです。

リリックの中に人名や固有名詞が多く登場するので、あらかじめ知っているとより楽しめるでしょう。

それからユニークなサビと、CDジャケットにも注目です。

FWUDon Toliver

Don Toliver – FWU [Official Music Video]
FWUDon Toliver

メロディアスな歌声でヒップホップシーンを魅了するアメリカのアーティスト、ドン・トリヴァーさん。

2025年6月に公開された本作は、ケンドリック・ラマーの楽曲も手掛けた重鎮マスタードさんをプロデューサーに迎えた一曲です。

ベースの効いたビートにドン・トリヴァーさんのうっとりするような歌声が溶け合い、サイケデリックで甘美な世界観を生み出しています。

成功を手にした男性が、ただ愛する人と踊りたいと願う純粋な気持ちが描かれており、熱狂の中にもロマンチックなムードが漂うのが素敵ですよね。

日常を忘れて音楽に没頭したいときや、夜のドライブで聴けば、風景がいつもと違って見えるかもしれませんね。

GHOST. (feat. Samara Cyn)Armani White

2022年の『Billie Eilish』で世界的な注目を集めたラッパー、アーマニ・ホワイトさん。

本作はテネシー出身の新鋭サマラ・シンさんを客演に迎えています。

ザ・ネプチューンズがプロデュースした2001年のヒット曲を下敷きにしたサウンドは、バウンシーでどこか懐かしい2000年代の空気が魅力的ですね。

別れてもなお相手の中に自分の存在が「ゴースト」として残り続けるというテーマを、彼らしい遊び心と自信に満ちたリリックで表現しています。

アーマニさんのエネルギッシュなラップと、サマラさんのソウルフルな歌声の掛け合いが心地よく、ドライブしながら聴きたいポップなヒップホップがお好きな方であればぜひチェックしてほしいですね。