RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽

「魔王」「アヴェ・マリア」をはじめ600を超える歌曲を遺したことから、「歌曲の王」と称されるオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト。

シューベルトは、代表作とされる多くの歌曲はもちろん、ピアノ独奏曲や交響曲、室内楽曲などを幅広く手掛けたことでも知られています。

本記事では、そんなシューベルトの作品のなかでも特に人気の高い楽曲や、コアなクラシックファンらが好む隠れた名曲を厳選!

生涯にわたって作曲活動を続けた音楽家の魂がこもった、珠玉の作品をご紹介します。

もくじ

【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽(121〜140)

冬の旅 Op.89 D911 第1曲「おやすみ」Franz Schubert

シューベルト『冬の旅』全曲リサイタル 勝村大城(Br) 魚住幸正(P) 対訳テロップ付き
冬の旅 Op.89 D911 第1曲「おやすみ」Franz Schubert

1827年作曲の、ピアノ伴奏による声楽のための連作歌曲集です。

ドイツの詩人、ヴィルヘルム・ミュラーの詩に作曲しており、第1部、第2部あわせて全24曲あります。

第5曲「菩提樹」は特に有名です。

また、序曲と言える第1曲「おやすみ」は、当時既に健康を害して生活も苦しく、死を意識するようになっていたシューベルトの心境を反映した曲調の作品といえます。

子守歌 Op.98-2 D498Franz Schubert

シューベルトの子守歌 ♪ねむれねむれ母の胸に 内藤濯訳詞 Schubert’s Lullaby
子守歌 Op.98-2 D498Franz Schubert

1816年、シューベルト19歳の時に作曲され、1829年に出版された子守歌です。

一般的に『シューベルトの子守唄』の通称で知られています。

シューベルトが15歳の時に亡くなった母親、マリアへの思いがこめられているとされている名曲です。

作詞者は不明ですが、一説には、シューベルトの『死と乙女』の詩の作者、マティアス・クラウディウスの作ともいわれています。

幻想曲 Op.103 D940Franz Schubert

Franz Schubert – Fantasia for piano, 4 hands in F minor, D. 940
幻想曲 Op.103 D940Franz Schubert

ピアノ連弾用の幻想曲です。

最晩年の1828年に作曲されています。

哀愁に満ちたヘ短調です。

単一楽章構成ですが、4部に分けることもでき、第2部のラルゴは嬰ヘ短調、第3部のアレグロ・ヴィヴァーチェも嬰ヘ短調、第4部のテンポ・プリモはヘ短調となっています。

つまり、全て短調で構成されていて、深みを感じさせる曲となっています。

弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810「死と乙女」Franz Schubert

1824年に作曲された弦楽四重奏曲です。

シューベルトの死後、1831年に出版されました。

シューベルトが作曲した歌曲『死と乙女』のモチーフを引用したことから、この楽曲自体も『死と乙女』の通称で知られています。

当時、シューベルトの体は病魔に侵されていました。

すべての楽章が短調で書かれたこの楽曲からは、当時のシューベルトの心境が垣間見ることができます。

歌曲集「白鳥の歌」第4曲「セレナーデ」Franz Schubert

Schubert – Ständchen (Serenade), piano solo version – with score
歌曲集「白鳥の歌」第4曲「セレナーデ」Franz Schubert

フランツ・シューベルトが残したドイツリートの歌曲集『白鳥の歌』。

第4曲の『セレナーデ』は、曲集の中でも最も有名な作品で、フルートやピアノの独奏曲としてもたびたび取り上げられています。

マンドリンのようなピアノ伴奏にフルートが加わればより優雅で上品な雰囲気に、すべての音をピアノでカバーすれば伴奏と一体感のある豊かな響きに仕上がります。

歌詞のない楽器での演奏でどれだけ原曲の持つ切なさを表現できるか、ぜひチャレンジしてみてください!

さすらい人幻想曲 ハ長調 D760Franz Schubert

Evgeny Kissin – Schubert – Wander Fantasy in C major, D 760
さすらい人幻想曲 ハ長調 D760Franz Schubert

1822年に出版されたピアノ独奏曲です。

全4楽章からなる曲ですが、続けて演奏されます。

自由形式のソナタとも言える作品です。

「さすらい人」という俗称は、第2楽章の変奏曲のモチーフが自作の歌曲「さすらい人」からとられていることによります。

超絶技巧を要する作品です。

演奏は、1971年モスクワ生まれのイスラエルのピアニスト、エフゲニー・キーシンです。