【刺さる】ボカロの病みソング特集
ネット上で公開されているたくさんのボカロ曲。
感情や風景、季節、イベントなどをテーマに、新たな楽曲がどんどん生み出されていますよね。
そしてその中には「病みソング」と呼ばれる作品も数多くあります。
そういう音楽のことを好きな方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
気持ちに寄り添ってほしいときに聴いたり、とにかく深く深く考え込みたいときに流したり。
ということでこの記事では、ボカロの病みソングをたっぷりと紹介していきます!
ボカロシーンの深みある世界をのぞいてみましょう!
【刺さる】ボカロの病みソング特集(161〜170)
それでも生きてていいですか傘村トータ

等身大の自分を愛するきっかけをくれるボカロ曲といえば『それでも生きてていいですか』。
青春をテーマにした楽曲で注目を集めたボカロPの傘村トータさんが2022年に制作しました。
なかなか普段は人に言えないような、まっすぐな思いが打ち明けられています。
美しいピアノの音色にのせて届ける、可不の切ない歌唱にも癒やされるでしょう。
心のなかにある本音を優しくつつみこんでくれるようなサウンドが響く作品です。
思いっきり泣きたい時やメランコリーな気分の時に聴いてみてくださいね。
狂う獣Misumi

ゆったりとしたリズムで淡々と進んでいく退廃的な世界。
『反重力の街』『最後の晩餐』などの作者としても知られているMisumiさんの作品で2019年に公開されました。
PVに使用されているイラスト自体怖いですが、サウンド、曲調、展開も怪しげ。
しかしこれの雰囲気が好きな方、たくさんいるはずです。
哲学的な歌詞からは諦めに似た感情と、それを抱えつつも前を向こうとしている力強い意志のようなものが伝わってきます。
【刺さる】ボカロの病みソング特集(171〜180)
わたしお人形彩糸乃七

薄幸そうなミクの声が歌詞とマッチしています。
レトロなドラマを切り取ったような、はたまた場末の遊園地のようなメロディーが特徴です。
終盤の盛り上がりでは、切なさがはちきれそうになります!
悲哀にあふれた歌詞に胸を締め付けられますね。
ハルノ寂寞稲葉曇

自分のダメさ加減に病んでしまったとき、この曲が突き刺さるはずです。
『ラグトレイン』『ロストアンブレラ』などの作者としても知られているボカロP、稲葉曇さんの楽曲で、2021年に公開。
Synthesizerの歌声データベース「Synthesizer V 弦巻マキ AI」の公式デモソングです。
切なげな歌声に稲葉さんらしいアンニュイなサウンドが合っている、淡々としたロックナンバーです。
落ち込んだ気分に寄り添ってくれる曲をお探しなら。
死んでしまったんだ椎乃味醂

現代社会においての「個」についてを描き出した、哲学的なボカロ曲です。
『じゃあ君の思想が死ねばいい』のヒットでその名を知らしめたボカロP、椎乃味醂さんによる作品で、2022年に発表されました。
ダークなEDM、とご紹介するのがわかりやすいでしょうか、その押し迫ってくるサウンドに心がざわつきます。
いつのまにか音量を上げるボタンに手が伸びるはず。
そして、スピード感のあるビートに耳がいきがちですが、裏で鳴っているチルなピアノフレーズにも注目。
途中にはポエトリーリーディングなパートも登場……飽きさせない仕掛けがずい所にほどこされた、ハイセンスな楽曲です。
しにたがり白雪ナちらりP

死にたがる『白雪姫』の物語。
自らの死を望む彼女はいかにも病んでいますね。
弱々しい生からの逃げではなく、自らの強い意志で死を白雪姫が望むというのがポイントです。
アンニュイな美しい姫と傍らに転がるリンゴが想像できます。
音もひたすらかっこよく、歌詞の言葉の選びもハイセンスな1曲です。
バースデイ内緒のピアス

内緒のピアスさんの『バースデイ』は、まさに病みソングの真骨頂。
2023年11月にリリースされた、ヤンデレめいたボカロ曲です。
歌詞は相手への激しい恋心を描いており、その執着心は自分自身の存在すらも否定してしまうぐらい。
でも……これぐらいに好きな人を思っている方もいるはず。
切なく、美しく、時に重苦しくなるその世界観に没頭できるでしょう。
ぜひじっくりと、噛み締めるように聴き込んでみてください。